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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

節約の話。

2014-10-28 06:51:35 | 日常
 Aさんはお寺さんの娘さんである。その彼女の日常は極めて慎ましい。家の敷地も広くがっちりした門扉であるにもかかわらず、庭には大根が植えられていて「今年の収穫は」と言ったり、大量の大根の美味しい浸け方を教授したりしている。
「二階のベランダは十畳ほどの広さがあるので、菜っ葉を育てています。春菊などは摘んでも摘んでも大きくなり、春には花を愛でます」というので、わたしが、
「野菜も育ったころは市場でも安値で出回り、がっかりすることがあります」と言ったら、
「あら、自分で育てたものは格別よ、味が全然違うもの。あなたもプランターに菜っ葉の種を蒔きなさいよ。わたしの所は十五鉢置いてあるの」
 我家のプランターを指し「これなんかちょうどいいじゃない」と言うので「すでにチューリップの球根が入っているんです」というと、至極残念そうに「そう」と口ごもった。

 一時が万時、節約倹約を旨とし、夏などはペットボトルに水を汲んで二階のベランダに並べ、それをお風呂に水に使用すると電気代が安いと言うので「どのくらい?」と聞いたら「一ヶ月、夏の電気代は三千円を切ります」とビックリするような値を提示。
(そこまでは)というわたしも大いに倹約しているけど四千円を切るまでにもいかない。ほかの人たちの話ではゆうに一万円は越し、二万円は切りたいと言っていたのを思い出すと、まぁ、彼女に近いものはある。


 彼女の場合、節約は美徳という信条であるのに対し、わたしは(死ぬまでの収支がどうか間に合いますように)という試算から節約しているので微妙に食い違うけれど、目指す方向が同じなので偶然行き逢うと長話になり、お互いの節約状況を話し合う仲になっている。

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