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続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若林奮 1-3-3『日の出、日没(4線)〔2nd stage〕』④

2019-10-17 07:02:06 | 美術ノート

 日の出、日没・・・日中であり、可視状態にある時間帯である。
(4線)の意味・・・点が同じ方向に連鎖していけば線になる。時間における空気中(存在を包むもの)の分解だろうか。

 音波・光波・電波・熱波・風を言っているのだろうか。
 身体に感じる振動は風あるいは音、そして光(熱)である。日照の変移は存在物の影が明らかにする。

 風景(自然)に直線はないが、人工物もしくは光・音・電波などは直線的に伝導する。地中には地震波(S波・P波)が潜んでいる。

 眼に見えない振動を雰囲気として受動するとしたら、これは観念である。教え込まれたデーターの集積によって予感する振動である。

 日の出、日没には四季による時間帯の差異がある。年間を通し塊として感じうる相違を(4線)と称し印象を具象化したのだろうか。

 それぞれの時間の総体を線状に置換したのかもしれない。説明困難なしかし確実に感じ得たとする置換は、一鑑賞者であるわたしには答えを出せないが、複合的に答を探求せざるを得ない作品である。断言・決定を拒む作品でもある。


 写真は『若林奮 飛葉と振動』展・図録より 神奈川県立近代美術館


『忘れえぬ人々』15.

2019-10-17 06:46:20 | 国木田独歩

年は六十ばかり、肥満った体躯の上に綿の多い半纏を着ているので肩から直に太い頭が出て、幅の広い福々しい顔の目眦が下がっている、


☆念(考え)の謀(計画)の答えは秘(人に隠して見せない)。
 瞞(あざむく)他意は句(ことば)で章(文章)が綿(細く長く続く)。
 汰(えらび分け)判(可否を定め)転(ひっくり返る)記を兼ねている自記である。
 他意を当て推しはかり複(重ねる)講(話)である。
 複(重ねた)腹(心の中)を含む。
 黙って詞(言葉)で化(教え導く)。


『城』3284。

2019-10-17 06:31:52 | カフカ覚書

あきらかに階級が上であるらしいもうひとりの従僕は、もっと難儀をしていた。相手の役人が交渉に応じてくれるときは事実に即した論議が戦わされるのであって、助手は、自分が手にしている表を、役人は、メモや返却をせまられている書類を楯にとって応戦する。


☆明らかにより高い階級のもう一人の従僕は、さらにもっと大変だった。要するに交渉に関係した問題の大勢の人たちは客観的な相談で、いかなる従者(死者)も名簿から除外されるのだった。