続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

涼しい朝。

2014-09-12 06:43:54 | 日常
 すでに秋である。心地よい眠りから覚めると、いつもの起床時刻をとっくに過ぎていた。慌てて雨戸を開けたら、元教師のKさんがボランティアで毎月配っている新聞をうちのポストに入れていたところ。まだ六時前である。

「忙しいので、やるべきことは朝のうちに済ませようと思いまして」と言い「今日はプールに行き、午後はどこそこ、その帰りには云々・・・あら、ごめんなさい。朝早くなので入れ歯をはめて来なかったので聞き取りにくいでしょう」と手で口を覆った。
 そして、
「忙しくしていれば、嫌なことも忘れます」と笑った。

 先日、彼女は商店街のベンチに腰掛けて一緒に行くはずの妹さんを待っていた。「妹はバスに乗り遅れたらしいのでわたくしはここで待ちます」と言っていたので、「アレからどうなりました?」と尋ねたら、
「あれからも何も・・・妹は来なかったんです。わたくしが用を済ませて夜帰宅してみると妹は済ました顔で笑っていました。あの件(軽い脳溢血)以来、妹の言うことは何でもきいているのにです。ですからね、とにかく忙しく動いていることが一番だと思いまして、こうして早朝から頑張っているんです」と言った。


 憤懣やるせない言葉が、せめて涼しい朝で良かったかも知れない。齢84才、杖を付き、転ばぬように一歩一歩踏みしめるように歩く彼女を見送った。

 先輩諸氏の行く道は、いずれわたしも通る道。
 渾身の力を持って戦い抜きましょう、お互いに。

『城』1734。

2014-09-12 06:29:58 | カフカ覚書
そう言って、教師は立ち去った。これでなんとか静かになるかもしれないところだったが、Kは、またもや助手たちにむかって、おまえたちはきっぱりと首になったんだぞ、二度と雇ってもらえるような希望はこれっぽっちもないものとおもえ、とどなりつけたのである。


☆そして彼は立ち去った。これで多分静かになると思ったが、Kは彼らに向かって、死は有効である、そして復帰させることなど多少とも無いと、大声で叫んだ。