静謐に日墜つ理性と感情と
静かに音もなく太陽は地に落ちていくが太陽が落ちる訳ではない。地(地球)が回転しているに過ぎない。
見える現実と物理的根拠には大きな差異があるが、どちらも現象は一つである。
矛盾を孕んだ生身のわたし。理性は感情を殺すが感情は理性を度外視する。理性が正しいか、感情が生の証しか、判断をゆだねる術がない。
静謐に日は墜ちていく。自然の理、この真実に従うしかない、従うべきである。
理性は世界(社会状況)の中に厳然と在るが、感情は一人わたしの中で大きく場を占めている。わたしは世界ではなかったか。一つになるのが正義、道義に外れては世間を狭くする。
理性と感情の離反は不穏である。にもかかわらず、常に理性と感情の間で揺れ動いているわたしがいる。