医療モールの庭は、芝生養生中でいまは雑草園
雑草という名前の植物はない、植物どれにも名前がある
こういう空き地で雑草の名前を覚え始めた、懐かしい風景
わかる範囲で、左からメヒシバ、アキノエノコログサ、キンエノコロ、オヒシバ
メヒシバ
イネ科 メヒシバ属
Digitaria ciliaris (Retz.) Koeler
ディギタリア シリアリス 読み方?
エノコログサ
茎は高さ20〜70cm、花序は穂状、淡黄緑色、直立または一方にやや傾き、長さ3〜7cm
二股になった花序が珍しくて撮った
エノコログサ イネ科 エノコログサ属
広義Setaria viridis (L.) P.Beauv.
狭義Setaria viridis (L.) P.Beauv. var. minor (Thunb.) Ohwi
セタリア ヴィリディス
YListに学名が併記してあるのを知り、分類のそのあたりの事情を知りたくなった
・・・宿題
アキノエノコログサ、穂が大きい 先が垂れる
アキノエノコログサ
イネ科 エノコログサ属
Setaria faberi R.A.W.Herrm
セタリア ファヴェリ
茎の高さは40〜160cm、花序は円柱状、長さ10〜20cm
以前教わったときはもっと大きかったので
今日はちょっと自信が無い
キンエノコロ
イネ科 エノコログサ属
Setaria pumila (Poir.) Roem. et Schult.
セタリア プミラ
茎は高さ20〜50cm、花序は穂状、直立し長さ3〜10cm
キンエノコロというのがあると知ってねこじゃらしがさらに好きになった
写真が無いけどエノコログサの仲間は他にもある
ハマエノコロ(エノコログサの変種)、穂が小さい、三浦の海岸で観察
Setaria viridis (L.) P.Beauv. var. pachystachys (Franch. et Sav.) Makino et
セタリア ヴィリディス パキスタキス 読み方?
ムラサキエノコログサ(エノコログサの品種)、紫色
Setaria viridis (L.) P.Beauv. f. misera Honda
セタリア ヴィリディス ミセラ
いけばな花材事典には「えのころそう」の名で載っている
茎が細いので剣山に立たない
そんな花材の扱い方も書いてあるこの花材事典ってすごい
去年もこの隙間に咲いていた
トサカゲイトウ(鶏冠鶏頭)←鶏が2!
万葉集に韓藍(からあい)の花として出てくるほど昔からある
江戸時代末期までに改良が進んだ
花茎の下方に多数の小さな花が密集し、上部は著しく肥大して帯状になりとさかのように見える
これが一つの花ではなく花序・花の集まり
花に花弁と萼片の区別はなく、膜状の花被片5・小苞2・苞1がある
ケイトウ
ヒユ科 ケイトウ属
Celosia cristata L.
ケロシア クリスタタ
栽培
参考:①現代いけばな花材事典p.220 ②日本花名鑑④p.73
お蕎麦屋さんのプランターには、雑草とは対極のバラ
YListで「バラ」はヒット数1887、Rosaロサ属」でも1681件
1000件を超えて検索できませんでした
Rosa属バラ科バラ属に100~150種
全米バラ協会発行Moderan Roses Ⅺ 2000年刊には
24,000種類以上が35系統に分類されている
参考①日本花名鑑④p.391
以前、ブラックベリーの苗とジャムをいただいたお宅(工場?)の前にはシソ
「つみ取り自由」の言葉に「穂紫蘇の天ぷらが美味しいですよ」と書き添え「鋏」まで置いてあった
お豆腐とピザに載せていただきました ご馳走様でした
広義シソ
Perilla frutescens (L.) Britton var. crispa (Benth.) W.Deane
ペリラ フルテスケンス クリスバ
栽培
日本に古く移入された搾油植物エゴマ
その後導入された紫蘇には赤ジソ系、青ジソ系があり
その中にアカジソ、アオジソ、チリメンジソ、チリメンアオジソ、カタメンジソ(表青裏茶色)などがあり、用途に応じて栽培されている
学名を見るとエゴマを含むそれらすべて変種とされ
アカジソやチリメンジソ(紫)が代表とされている
紫蘇の字からもアカジソが代表といえそう
今日いただいたのはチリメンアオジソかな?
青葉(アオバ)ジソから大葉(オオバ)に転訛
参考: 日本花名鑑④p.321
商店街のプランターは夏~秋の装いに
キバナコスモス(黄花秋桜)
キク科 コスモス属
Cosmos sulphureus Cav.
コスモス スルフレウス
一年草
メキシコ原産 コスモスより低地に分布
帰化植物
参考:①現代いけばな花材事典p.235 ②日本花名鑑④p.103
ペデストリアンデッキのコスモス、色は色々
魔女の宅急便でキキが「魔女の服がコスモス色ならよかったのに」というセリフがあるそうで、それは白・ピンク・紫・・・どの色のことだったのか
コスモス(秋桜) キク科
Cosmos bipinnatus Cav.
コスモス ビピンナトゥス
帰化植物 一年草
大輪矮性のソナタシリーズなどの園芸品種がある
参考:現代いけばな花材事典p.231 ②日本花名鑑④p.102
電車すいていてよかった、一駅前で降りて歩く
Mahonia confusaマホニア コンフューサ
または
ナリヒラヒイラギナンテン(業平柊南天)
Mahonia eurybracteataと思われる
マホニア エウリプラタテアタ
常緑低木
ホソバヒイラギナンテン(別名イワナンテン) メギ科メギ(ベルベリス)属
Berberis fortunei Lindl.は小葉が5~9枚でこの近縁種
参考:①ヤサシイエンゲイ ②現代いけばな花材事典p.543 ③日本花名鑑④p.282
Aboc社のラベルがついていました
トキワヤマボウシ常盤山法師
ミズキ科 ミズキ属
Comus hongkongensis
コルヌス ホンコンエンシス
常緑高木または低木
分布は中国中部・南部・西部
丸いのは小花の集まりになる部分
その周りに尖った総苞片がもうできている
それが白い花弁のようになる
対生の若い葉は少し紫色
参考:①日本花名鑑④p.100 ②現代いけばな花材事典p.701
ソヨゴ 冬青
モチノキ科 モチノキ属
(名札はIlex pedunculosa var. pedunculosa)
Ilex pedunculosa Miq.
イレクス ペドゥンクロサ
常緑高木3~7m 葉は前縁 縁は良く波打つ
赤い果実は長い果柄で下垂する
赤い実が付くモチノキ属の中でこの長いってのが特徴
花は白い、新枝の葉腋から
長い花柄の先に雄花は3~8個、雌花は1個付く
花を見たことないので来年は見たいなぁ
参考:日本花名鑑④p.226
アセビ(馬酔木) 別名アセボ、アシビ
ツツジ科 アセビ属
Pieris japonica (Thunb.) D.Don ex G.Don subsp. japonica
ピエリス ヤポニカ
本州の東北以南・四国・九州の産地によく見られる常緑低木
刃先に近い部分で葉幅が最大になる
枝先に集まってつく
葉色は黄緑色っぽい
4月頃下垂する円錐花序には壺型の花が下向きに鈴なりになって咲く
風情のある花として万葉集でも多数の歌に詠まれ愛されてきた
いけばなで扱ったことはないのだけれど
葉に毒があるのでいけた後は必ず手を洗うことと注意書きがあった
マルバアメリカアサガオ
ヒルガオ科サツマイモ属
Ipomoea hederacea Jacq. var. integriuscula A.Gray
イポメア
帰化植物 アメリカアサガオの変種
花冠は径3cmほど
今年は芝川でマメアサガオを
今日は線路沿いのフェンスでこの花を
アサガオ・ヒルガオの仲間の知識が2つ増えました
サツマイモ属とは・・
カキノキ(柿木・柿)
カキノキ科 カキ属
Diospyros kaki Thunb.
中国原産で日本を代表する果樹のひとつ
自生しないという記述と帰化植物とする記述があった
奈良時代にもたらされ、樹上で甘みを増す甘
柿の系統は日本でつくられた
花をじっくり見たことが無いので、来年はぜひ
科名は『カキノキ』で属名は『カキ』なんだな
参考:現代いけばな花材事典p.128
フサフジウツギ房藤空木
ゴマノハグサ科 フサウツギ属
流通名ブッドレアはフサフジウツギの属名がその呼称になったもので園芸品種多数
Buddleja davidii Franch.
ブッドレア ダヴィディー
落葉低木 花期5~10 芳香がある
また匂い嗅いでみるの忘れた
参考:①現代いけばな花材事典p.580 ②日本花名鑑④p.336
参考:
安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007日本花名鑑④.アボック社
監修:勅使河原宏・大場秀章,1999.現代いけばな花材事典.草月出版
林将之,2004,フィールドガイド22,葉で見分ける樹木.小学館
学名はどれも YList植物和名‐学名インデックスによる