ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

200503 旧芝川 ヒルザキツキミソウ ユウゲショウ ナガミヒナゲシ ヒルガオ ユキノシタ 他

2020年05月03日 | 植物・園芸など
 
ヒルザキツキミソウ
Oenothera speciosa Nutt.
アカバナ科 マツヨイグサ(オエノテラ)属


ユウゲショウ(別名アカバナユウゲショウ)
Oenothera rosea L'Hér. ex Aiton
アカバナ科 マツヨイグサ(オエノテラ)属

ナガミヒナゲシ
Papaver dubium L.
ケシ科 ケシ(パパヴェル)属
花びらに黒い班のあるものも見かける
たしかに・・・これだけ咲いていると帰化植物だから雑草だからと抜いてしまう気持ちはなくなるかもしれない・・・

ヒルガオ・・・属名・種小名の異なる学名が複数ある
 
Jacquemontia polyantha (Schltdl. et Cham.) Hallier f.
ヒルガオ科 (ジャクモンティア) フサヒルガオ属
Lepistemon intermedium Hallier f.
ヒルガオ科 オオバケアサガオ属
ほか、広義Calystegia pubescens Lindl. 狭義Calystegia pubescens Lindl. f. major (Makino) Yonek.
ヒルガオ科 ヒルガオ属
 
花柄に翼があるとコヒルガオCalystegia hederacea Wall.

ドイツアヤメ
Iris germanica L.
アヤメ科 アヤメ(イリス)属
旧芝川の道沿いの花壇
ここを手入れしているという方と行き逢った
その方が、ぜひ見てくださいとおっしゃるジャーマンアイリス
紫と白の色具合が一番お気に入りだそうです
初対面だけれど、植物の話になると熱中して、距離が・・・ソーシャルディスタンス・・・
またお会いできるといいなと思います
お体お大事に

オオカワヂシャ
Veronica anagallis-aquatica L.
オオバコ科(旧ゴマノハグサ科) クワガタソウ(ベロニカ)属
カワヂシャではなくて外来種のオオカワシシャだと思われます
鋸歯が細かくて全縁に見える
花はオオイヌノフグリに似ている
オオイヌノフグリVeronica anagallis-aquatica L. も同じクワガタソウ(ベロニカ)属

ツメクサの仲間 
青木水門近くで

ヘラオオバコ
Plantago lanceolata L.
オオバコ科 オオバコ属
新芝川の川面に映える
下から順に咲いていく

ホームセンター近くの歩道には
この辺りを代表する野鳥
シラコバトの絵柄をあしらったプレートが
まだ野生のシラコバトをみていない
大宮の動物園で飼育されているものを見た
 
ユキノシタ
Saxifraga stolonifera Curtis
ユキノシタ科 ユキノシタ(サキシフラガ)属
駅前の歩道に見事に咲いていた
水やりをしている雑貨店の方にお断りして写真を撮らせていただいた
ちょっとしたご挨拶に返された笑顔に心温まる今日この頃
 
Saxifraga saxum=石  frangere=砕くもの 
ユキノシタには腎臓結石をとかす薬効があるといわれている
雪の下ではなく雪=白い舌との説もある


新型コロナの影響で
小学校の遊具は使用禁止になっていました
 
また歩いてみよう
 

参考:学名はどれもYList植物和名‐学名インデックスによる

   学名の読み方は安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007日本花名鑑④.アボック社による


200502 ナミアゲハ コイノボリ ピラカンサほか

2020年05月02日 | 植物・園芸など
 
今年初めて写真を撮る蝶はアゲハ
アゲハにナミアゲハとキアゲハがある
これはナミアゲハと思われる
(前翅中室に黒い筋がある)
 
口を伸ばしている
ハルジオン(あるいはヒメジョオン)にも蜜があるんだ・・・とおどろく
ぱさぱさのイメージだし
蜜があったとしても
大きな体のアゲハにとっては少ないのではないか・・・とおもった
 
茎が中空ならばハルジオン、茎が詰まっていればヒメジョオン

お店と駐車場をつないだロープから
沢山のこいのぼり
河のこちら岸とむこう岸をつないだ映像が観光ニュースなどで報じられたりしているのを見るけれど
ここは、街中の道路をまたいだこいのぼり
こういうのもいいもんだなとこの頃思う
 
黒(真鯉)はお父さん、赤(緋鯉)はお母さん、青や緑がことも達・・・かなと思っていたけれど
もういちど、童謡・唱歌のこいのぼりの歌詞を見てみると
 やねより たかい こいのぼり
 おおきい まごいは おとうさん
 ちいさい ひごいは こどもたち
 おもしろそうに およいでる
となっている
ひごいはこどもたちだったんだ・・・
こいのぼり≒家族のイメージはいつから?
 
歌川広重の各所江戸百景の夏の中に水道橋駿河台として黒いこいのぼりの浮世絵がある
 
広重生存中、寛政9年1797年~安政5年1858年には緋鯉はまだ広く知られていなかったのか?
 
『文化文政(1804~1830年)の頃、現在の新潟県の山間部(主に山古志・小千谷・魚沼の二十村郷)において食用として飼われていた真鯉の中に、変わった体色のものが出現しました。そのような鯉を何代も交配していくうちに緋鯉が出現し、さらに浅黄、べっ甲などが作られました。天保年間(1830年頃)になると、白地に緋斑の乗った更紗模様の紅白ができたといわれています。』・・・全日本愛鱗会HPより
 
 
 
宿題・・・ バラ科の何か
トキワサンザシ(ピラカンサ)
Pyracantha coccinea M.Roem.
バラ科 トキワサンザシ(ピラカンタ)属
ではないかと思う
あったのはお寺の境内
実ができる頃、確かめに行こう  
 
関連・その後ピラカンサと判明
 
 
 
歩道沿いには一面のツツジ
オオムラサキ
Rhododendron x pulchrum Sweet 'Oomurasaki'
ツツジ科

コエビソウ(流通名ベロペロネ)
標準名 Justicia brandegeeana Wassh. et L.B.Sm.
シノニム Beloperone guttata T.S.Brandegee の属名が流通名
キツネノマゴ科

コノテガシワ
Platycladus orientalis (L.) Franco
ヒノキ科
実ができている 
花は見逃し、気が付くのはいつもこの時期
この後の経過も見逃して、次に気が付くと
茶色くなってはじけている


オランダカイウ(別名カラー)
Zantedeschia aethiopica (L.) Spreng.
サトイモ科
切花ではおなじみで、葉が付いていない
なにか、特別なところで育てられている特別な花のように思うので
こんな風に植わっているところをみると驚く
白いのが苞(仏炎苞)で、中心の黄色い棒状のところが花の集まり

ラベンダー
YListで学名を調べてみると
Lavandula angustifolia Mill.としてイングリッシュラベンダー、コモンラベンダー
がのっている 
このほかにもいろんな種や品種があり、楽しみが増えているラベンダー
学名のシノニム Lavandula officinalis Chaix. の種小名officinalisは
goo辞書によると
《薬用の、の意》薬用に用いられる植物の学名の種小名に使用されるラテン語
・・・とある 
アロマでおなじみラベンダーはローズマリーの学名も
標準名はSalvia rosmarinus Schleid.ですが 複数の学名があり
シノニムRosmarinus officinalis L. にも 種小名officinalisがついている
 
同一の種に複数の学名があるとき、標準名以外をシノニム(異名)と呼ぶ
 
この写真のラベンダーは、フレンチラベンダー、ストエカスラベンダー
Lavandula stoechas
ウサギの耳みたいなのは花をつけない花弁状の苞で、紫の他に白がある
 
参考
1)安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007.日本花名鑑④.アボック社:256
3)植物和名ー学名インデックス YList

 

また歩いてみよう

200501 ヘラオオバコから始めた植物調べ

2020年05月01日 | 植物・園芸など
朝だけお手伝いで仕事をもらいました
 
ネモフィラ 和名:ルリカラクサ
Nemophila menziesii Hook. et Arn.
ムラサキ科(旧ハゼリソウ科) ルリカラクサ(テモフィラ)属 メンジーシー
新庁舎に引っ越すことになった市役所の入り口に
まだ、よく咲いていました
一年草 グラウンドカバー
分布:カルフォルニア
 
背景の黄色と反対色の関係で、より印象的に植えられている
これも見納め
 
ネモフィラは、シバザクラや、コスモスのように、
この花を一面に植えた景色が美しい公園や畑が
全国に一つならずできているようです

コバンソウ
Briza maxima L.
イネ科 コバンソウ属
明治時代初期に入ったと考えられ、1884年に初めて報告があるそうです
北陸~関東以西および、飛んで秋田でもみられるとのことです 
小穂と呼ばれる部分が小判の形
別名タワラムギともいうそうで、小判と言っても厚みがある小判、
後に見たら、茶色がかった黄金色になっていて、なるほど小判だなと合点しました

あちこちで見かける西洋オダマキ
色々な色や形の品種があるようだ
オダマキは下向きに咲くという印象を持っていたけれど
上を向いて咲いていたり、八重咲きのものもある
まだ、自分では育てたことが無いけれど魅力的だと思う気になる植物のひとつ
 


クサフジ、在来のものだとおもっていたら
Fさんが帰化植物のナヨクサフジ または ヘアリーベッチなどの外来種ではないかと教えてくれました

毛があるかなど、もっとよく見てみないと種を特定するにはいけません
 
ヘアリーベッチの学名を調べてみました
Vicia villosa Roth
マメ科 ソラマメ属
ソラマメゾクなのでヤハズエンドウとも近いということになる

大きなこいのぼりが住宅の屋根ごしに

ヘラオオバコ
Plantago lanceolata L.
オオバコ科 オオバコ属
「雑草という名前の植物はありません」というお話を聞いて
雑草の名前を調べてみようと思ったのは学生の頃
それで、初めて植物図鑑で調べたのがヘラオオバコだった
おお~これがオオバコなの?と思った
学生時代のこと 通っていた大学構内の草刈りを逃れた道端だった
最初に自分で買った図鑑は牧野学生植物図鑑 
まだ、カラー図版でも写真でもなかった
あらためてこのころの図鑑を今見てみると なつかしい

アカバナ科
ツキミソウの仲間

カラスムギ
Avena fatua L.
イネ科 カラスムギ科
花が咲いていました
絡んでいるのはスズメノエンドウの小さな花
 
オランダガラシ(別名クレソン)
Nasturtium officinale R.Br.
アブラナ科 オランダガラシ属
旧芝川の散策路の壁沿い
クレソンに花が付いていました
ナスタチウムというオレンジ色の花を咲かせる植物があるけれど
そちらはノウゼンハレン科の和名ノウゼンハレン

ここにもヘラオオバコ
全体の様子がわかります
名前にある「ヘラ」は葉の形による


散策路の西側の石垣には

ツルニチニチソウ 流通名:ヴィンカ・マジョール
Vinca major L.
キョウチクトウ科 ビンカ属(ツルニチニチソウ属) マヨル
常緑多年草
壁面を覆っていますが、斑入りなので、暑苦しさが無い
 
 
今日もたくさん歩きました
 

参考:学名はどれもYList植物和名‐学名インデックスによる

   学名の読み方は安藤敏夫・小笠原亮・長岡求,2007日本花名鑑④.アボック社による