東京に大雪が降った先月末、京橋に新しくできたアーティゾン美術館に行ってきました。
ビルの建替えのために2015年5月に閉館したブリヂストン美術館が、1月18日アーティゾン美術館としてよみがえりました。私も数々の名画に再会できる日を心待ちにしていました。ちなみにブリヂストン美術館最後の展覧会についてはこちらで記事にしています。
ベスト・オブ・ザ・ベスト @ブリヂストン美術館 (2015-02-23)
アーティゾン美術館は完全予約制です。実はこの日は東京都から最初の自粛要請が出ていたので、どうしたものかと迷いました。予約は1回だけ日時を変更可能ですが、先行きが見えないので、思い切って足を運ぶことにしました。(現在アーティゾン美術館は休館中です)
館内は、自粛要請に大雪も重なって、お客様は全部で20人もいたかどうか。広大なギャラリーを貸切ったかのように名画を鑑賞する、という贅沢な時間をすごしました。開館記念展は
休館中も収集活動を続けてきた石橋財団コレクション約2800点の中から、選りすぐりの約200点を公開。うち30点は新しくコレクションに加わった作品です。ブリヂストン美術館といえば印象派絵画のイメージが強いですが、現代美術の作品が増えていると感じました。
Part1では近現代美術を中心に紹介、Part2では古今の作品が7つのテーマで紹介され、縦軸と横軸が交差するアートの散歩道を、気の向くままに歩いているような気分を味わいました。前回と重複しないよう、新しく収蔵された作品も交えてご紹介させていただきますね。
なお作品はすべて撮影可、アプリを使ってオーディオガイドも楽しめます。
メアリー・カサット「日光浴(浴後)」 (1901)
大好きなアメリカの印象派画家、メアリー・カサットの作品が新収蔵されていました。美しい柔らかな色彩に、うっとりとろけるような感動を味わいました。
藤島武二「黒扇」 (1908-09)
ブリヂストン美術館の代表作のひとつ。久しぶりの再会ですが、やはり引き込まれます。
青木繁「海の幸」 (1904)
これもブリヂストン美術館の代表作。青木繁画伯は、石橋正二郎氏と同じ久留米出身の画家で、石橋氏は散逸しないよう特に蒐集に努めました。迫力ある作品ですが、意外とサイズが小さいことに驚きました。
草間彌生「無限の網(無題)」 (1962)
新収蔵には、草間彌生さんの作品もありました。
旧美術館にあったクリスチャン・ダニエル・ラウホ「勝利の女神」。吹抜けを見下す特等席に常設の場所を得て、さらに輝きを増していました。
パブロ・ピカソ「道化師」 (1905)
ギャラリーは6階から4階までの3フロアです。建材や設計にも細やかな配慮がなされていて、建築について紹介するコーナーもありました。
人ひとりいない京橋駅。
いまはどこも閉館しちゃってますけど、その前に行けて良かったですね!
美術館側も様々な作品を借り受けているのでしょうけれど、返すにも返せないのかな?レンタル料とかどうなっているのか気になっちゃいます。
美術館独り占めで静かにご覧になれるなんて、滅多にない経験ですね☆
アーティゾン美術館、迷いましたが
思い切ってでかけてよかったです。
完全予約制にすれば、館内は決して密にはならないと思いますが
人が移動するだけでも問題なのでしょうね。
今回の美術展は、全てアーティゾン美術館の収蔵品ですが
国立美術館などは、美術展のためにアートを借り受けながら開催できず
相当な赤字となるでしょうね...。
世界各地の美術館も状況は同じでしょうが
どのように対応するのか気になりますね。
ブリジストン美術館の改修工事は長かったですよね~。
私も楽しみにしていたのですが、せっかくのリニューアルオープンなのに、タイミングが悪かったですね。
それでもクローズする前に、早々と見に行けてうらやましいです。
ガラガラの中、ゆっくり見てまわるのは理想的ですね~~。
再開したら、私も是非訪れたいです。
貧困はアートという創造性を阻害する、と聞いた事があり、賛成もしています。アートが遍く世に行き渡れば、普遍言語のようになり、語らいのきっかけを作るんじゃ無いでしょうか。
幼稚園児が驚くような画を描いたりするような、無垢の美を評価出来るのは寛容さゆえだと思いますが、こちらの写真にはハイセンスで手堅い作品が多いように思います。
作品が良いから、良い批評も成り立つのでしょうけど、批評する側も玉石混交ですね。作品の純度が高いと、優れていた筈の批評が論じきれない事があると思います。老いでしょうかね。
隆さんの書き込みで思い出したのですが、お猿さんも絵を描くそうです。けっこう芸術性が高く、注目されているそうで(物珍しさもあるでしょうけれど)。
ブリヂストン美術館の改修工事、思ったより長かったですね。
でもその分、とてもすてきなビルになっていました。
美術館も広くなって、落ち着いた空間になっていましたよ。
久しぶりにゆっくり作品と向き合うことができましたし
思い切って見に行ってよかったです。
再開したら是非足を運ばれてみてください☆
モダンアートが好きなので、ブリヂストン美術館時代から
好きな美術館のひとつでした。
この日はお客さんよりスタッフの方が多いくらいでしたが
恵まれた環境の中、ゆったり好きなアートに触れることができて
贅沢な時間がすごせました。
新しい収蔵品を迎えて。これからどんな風に変化していくのか
楽しみに見守っていきたいと思います。
ピカソは素描やスケッチなどもすばらしいですよね。
創造力だけでなく、物の本質をとらえる才能に長けていたのだと思います。
この彫刻もスケッチをそのまま3次元にしたような
ちょっぴり粗削りなところが魅力的に感じられました。
タイには観光用の絵の上手な象さんがいますね。
お猿さんと同じく、きっとものすごく知能が高いのでしょうね。