奈良の食の魅力を伝えるべく 2016年1月に白金にオープンした「ときのもり」。その2階にあるフランス料理レストラン CIEL ET SOL (シエル エ ソル) でランチをいただきました。
CIEL ET SOL はフランス語で ”天と地" という意味で、ここでは音羽和紀 (おとわ かずのり)さんがプロデュースする、奈良の食材を使ったお料理が楽しめます。
まずは奈良の地酒、甘口の春鹿大吟醸(奈良市)と、辛口のひむろ杉(桜井市)をワイングラスで乾杯しました。どちらも食事に合いましたが、私は特に甘口の春鹿が飲みやすくて気に入りました。
落花生の殻にのったアミューズは、甘がらめしたピーナッツのプチタルト。上にすりおろしたグリュイエールチーズがのっています。
帆立のプリンのようなものが入ったカリフラワーのポタージュ。上にチーズの泡がのっています。左上に見えるのは、自家製のフォカッチャです。
スモークした鰆です。レアな食感ですが、中まで火が通っています。サーモンではよくあるお料理ですが、鰆では初めていただいたような気がします。フロマージュ・ブランを使った白いソース。菜の花を使った緑のソース。上には豆苗があしらわれ、春らしい一品でした。
奈良の名物、三輪そうめんです。少し太めのそうめんに、サヨリと、大和野菜の紅くるり大根をおろしたものがあしらわれています。ケイパーがいいアクセントになっていました。
とろとろの白子に、大きな獅子柚子のソースと、ノワゼットバター(焦がしバター)のソースが添えてあります。
あんこうを、クレーム・ド・オマール(オマール海老を使ったソース)とともに。上に、白魚のフリットと、奈良の薬草(ハーブ)があしらわれています。
うずらと柚餅子(ゆべし)。菊芋と、大和野菜の宇陀金ごぼう、鹿ひき肉の小さなメンチカツなど。
洋梨をソルベのようにしたしゃきっとしたデザートに、マスカルポーネのムース。重なり合う白が美しい。
食後の飲み物は、私は奈良のほうじ茶をいただきました。(あとでショップでも買っていきました)
小菓子のフィナンシェと、りんごあんの入った黒胡麻のプチシュー。
ちょうどお隣のグループが帰られたところをパチリ。壁のテキスタイルは、ミナ ペルホネン(皆川明さん) のデザインで、奈良の森をイメージしているそうです。
1階には、石村由起子さんがプロデュースする食と雑貨のショップとカフェが入っています。洗練された奈良のあれこれを堪能しました。