セレンディピティ ダイアリー

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城崎温泉 城崎町家地ビールレストランGUBIGABU

2019年11月25日 | +兵庫

だいぶ間が空いてしまいましたが、京都・城崎温泉旅行記の続きです。旅館をチェックアウトして町を散策し、お昼を食べてから京都にもどることにしました。

カニも但馬牛もいただいたし、あとは地ビールかな?ということで、大谿川(おおたにがわ)沿いにある 城崎町家地ビールレストランGUBIGABU(グビガブ) さんを訪れました。実は散策中に気になって目をつけていたのです。ロケーションがすばらしく、シックで落ち着いた雰囲気のよいお店です。

城崎の地ビール4種類が少しずつお試しできるセットをいただきました。

左から、ピルスナー[空のビール]。”チェコ産ザーツホップをふんだんに使用したコクと旨さのバランスが素晴しいクラシックラガー” とのことですが、一番飲みやすいビールでした。

次は、スタウト[黒のビール]。”ローストした麦芽の苦味と甘いカラメルフレーバーがマッチした黒ビール”  たくさんは飲めませんが、私は実は黒ビールも好きです。ピルスナーとハーフ&ハーフにしてもおいしそう。

次は、ヴァイツェン[川のビール]。”小麦麦芽を使用しています。フルーティーな香りと飲みやすい口当たりが人気” いわゆる濁り酒ですが、それほどクセもなく飲みやすかったです。

一番右が、カニビール[雪のビール]。”ちょっと甘めの口当たりの良さとホップのキレが人気。深みのある味ですが飲みやすいビール” これが一番個性的なお味でしたが、それだけに地ビールらしいといえるかもしれません。

朝ごはんをたくさんいただいて、あまりおなかがすいていなかったので、ビールのおともに軽くおつまみだけいただきました。

自家製燻製6種盛り合わせ。ビールに合う、合う。

カニのブルスケッタ。塩気のあるカニのフレークがおつまみにぴったり。

息子はしっかり但馬牛のステーキ丼も食べていました。若いですねー。食欲旺盛です。

帰りは行きと同じく、特急 ”こうのとり””はしだて” を乗り継いで京都にもどりました。

京都駅に着いたら、隣のホームにキティちゃんのラッピングトレインが止まっていました。

ハローキティ はるかという、関西空港とJR京都駅を結ぶ特急列車だそうです。関空といえば南海ラピートしか知りませんでしたが (昔、プラレールを持っていました) JRもがんばっていますね。^^

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城崎温泉 ゆとうや旅館

2019年10月12日 | +兵庫

京都・城崎温泉旅行記の続きです。今回、城崎温泉では「ゆとうや旅館」さんにお世話になりました。

江戸・元禄元年(1688年)創業。300年以上の歴史をもち、国指定登録有形文化財に登録されている老舗旅館です。温泉街の中心に位置し、アクセスも便利でした。2000坪の広大な日本庭園があり、どのお部屋からもみごとなお庭を眺めることができます。

歴史ある旅館ゆえに、よくいえばレトロ、少々老朽化しているところは否めませんが、もともと伝統と歴史のある建築の好きな私には、多少の不便も愛おしく、博物館に宿泊するような感覚で楽しめました。

さんざん外湯に入ったあとでしたが、チェックインしてからお宿のお風呂もいただいて、その後別室にて、地元の海の幸、山の幸をふんだんに使った会席料理をいただきました。記録を兼ねてご紹介します。

食前酒に梅酒。先付は、菊花くらくら和え。前菜は、季節の彩五種盛りー秋の白和え・焼き海老・むかご真丈・合鴨ロース・穴子八幡巻。お造りは、間八・若水・鮪・甘えび。蒸し物は、茶碗蒸し。酢の物は、刺身くらげ・糸雲丹・わかめ・白バイ貝酢味噌・のどくろ広島菜巻き。

やはり海の幸、お造りがおいしかったです。お料理が多すぎず、お酒をいただきながら、ひとつひとつのお味をしっかり楽しめたのがよかったです。松葉蟹の漁が11月からということで、残念ながら蟹のお料理はなかったのですが、名物の但馬牛がいただけてよかったです。

温物は、海鮮白湯小鍋。ほっとするお味でした。

焼き物は、水晶プレート焼き。但馬牛と旬の野菜を、山葵と塩でいただきます。石でなく、水晶プレート?というのが珍しい。お肉をタレでなく、お塩でいただくというのも新鮮でしたが、お肉のおいしさがストレートに味わえました。

お食事は、豊岡市但東町赤花産 能勢家の自然米こしひかりを炊き込みご飯でした。赤出汁と香の物とともに。

季節の果物(メロン・ぶどう)と、紅葉ようかん。

お部屋から見るお庭。雨に潤う緑が瑞々しくきれいでした。

翌朝は7時に外湯に出かけた後に、ゆっくり朝食をいただきました。

少しずついただく小鉢のお料理が楽しい。

そして旅館の朝といえば湯豆腐。つるんとおいしくいただきました。

 

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城崎温泉 外湯めぐり

2019年10月04日 | +兵庫

城崎温泉のお楽しみといえば、外湯めぐりです。町に7か所の共同浴場があり、街中をぶらぶら見てまわりながら温泉めぐりが楽しめます。お宿の方で、チェックインからチェックアウトの間に何度も使える外湯の入浴券と、タオルを用意してくださいました。

7つの外湯は、開館時間がそれぞれ異なるので、コンプリートしたい方は計画を立てて回られるとよいと思います。私たちは行きあたりばったりで回りましたが、それでも1日目の午後に3か所、翌日の朝に1か所行くことができました。

最初に訪れたのは、お宿から一番近い「一の湯」さんです。温泉街の中心にあってランドマーク的な存在です。堂々たる風格の建物で、お風呂も待合室も広々としていました。露天風呂は洞窟のような造りです。夫はここが一番気に入ったそうで、翌日の朝にもう一度入りに行ってました。

温泉めぐりの間に、気の向くままにお店をのぞくのも楽しいです。城崎温泉に近い豊岡はカバンの町として知られているそうで、いろいろなタイプのカバン屋さんがありました。もとは柳行李の産地で、そこからカバン作りが盛んになったそうです。

京都御所をイメージしたという「御所の湯」は改装中でお休みでした。”美人の湯” として知られているそうですが、入れなくて残念でした。

桜並木のある木屋町通り。こんな風景も絵になります。

桜並木を抜けたところにある「まんだら湯」は寺院風の造りです。ここの露天風呂は陶器の壺風呂でした。

商店街を抜けたところに温泉寺という古いお寺があります。この横から山に上るロープウェイが出ていますが、今回はお天気が悪くて遠くまで見えそうにないので、上るのは止めにしました。

町の一番奥に位置する「鴻の湯」は、民芸風の造り。城崎温泉最古の湯として知られています。露天風呂がゆったりとしていて、緑に囲まれていて気持ちよく、私と息子はここが一番気に入りました。ここでお風呂上りにコーヒー牛乳を飲みました。

翌日は朝食前に、お宿からも比較的近い「柳湯」さんに行きました。町家風の外観がすてきです。檜のお風呂が風情があって、こじんまりとしていますが私はこちらも気に入りました。

城崎温泉のお湯は、透明で少し熱めで、さらりとしたお湯でした。湯めぐりだと、一か所であまり長湯をせずに、体がぽかぽかのまま次のお風呂に移動するので、湯あたりせずに体にも負担がなさそうです。どのお風呂もそれぞれ特色があって楽しかったです。

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城崎温泉 おけしょう鮮魚の海中苑

2019年09月30日 | +兵庫

私が城崎温泉を初めて知ったのは、おそらく志賀直哉の「城崎にて」だと思います。東京で山手線にはねられて重症を負った直哉が退院後、療養のために向かったのが、兵庫県の日本海側にある城崎温泉でした。その時は、東京からなぜはるばる城崎まで?と不思議に思ったものでした。

でも、城崎温泉の駅に降り立って、趣のある温泉街の町並みを見たとたん、直哉の気持ちがすうっと理解できたように思いました。まずはこの日お世話になるお宿に赴いて荷物を預け、街をぶらぶらと歩きがてら、お昼を食べに行きました。

城崎の町を流れる大谿川(おおたにがわ)です。観光ポスターにも使われていて、城崎といえばこの風景を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。石橋と川沿いの柳がなんともいえない風情があります。川の浅瀬に鷺?鵜?がちょこんと立っていました。

川沿いの風景は、瀬戸内の倉敷にも少し似ているような気がしますが、日本海側ならではの慎ましさが感じられ、ふと(場所は違いますが) ”夢千代日記” を思い出しました。

駅へと続く通りには、おみやげ屋さんやお食事処、宿屋などが軒を連ねています。城崎温泉は京都や大阪からのエクスカーションとして人気があるようで、なかなか活気がありました。観光地として整備され、大都市とは違う、この土地ならではの古きよき温泉街の魅力が、十分にアピールされていると感じました。

さて、城崎温泉の名産といえば、カニ、そして但馬牛です。この日は海鮮丼で人気の「おけしょう鮮魚の海中苑」でお昼をいただきました。1階の鮮魚店で扱っている、漁港・市場直送の新鮮魚介が、2階のお食事処でいただけます。本店と駅前店がありますが、私たちは本店の方に入りました。お店は活気があってにぎわい、わくわく期待が高まりました。

 

カニを目当てに、何も考えずに入りましたが、9月上旬までカニメニューはお休みとのことで、運よくぎりぎり食べられてよかったです。

こちらは11種類の季節の魚介を盛り合わせた、華やかな海鮮丼。

私は、カニ・エビ丼をいただきました。カニもさることながら、えびがとろりと甘くておいしかったです。

さて、おいしい海の幸を堪能したあとは、大谿川にもどり、外湯めぐりに向かいました。

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神戸の夕焼け

2017年10月11日 | +兵庫

姫路から神戸にもどって、いったんホテルでひと休み。旅先でのひとりの夕食は悩みどころですが、こういう時はデパートが一番と、元町にある大丸神戸店に向かいました。三宮からは歩いて20分ほどで、散策にもちょうどいい距離です。

三宮駅前の大通りを歩いていたら、西の空にみごとな夕焼けが広がっていて、歩道橋の上で思わず立ちすくみました。忙しそうに人々が行き来する中、ひとり高校生くらいの男の子が真剣な顔をして写真を撮っていました。こんなにきれいな夕焼けをみたのは久しぶりで、ただただ感激しました。

歩いているうちに、あたりはすっかり暗くなり、街のライトアップがきれいでした。大丸神戸店は、旧居留地にふさわしいクラシックデザインの建物で、シックなライティングもすてきでした。1階部分は天井が高く、建物の外側にはヨーロッパ建築のような回廊が設けられています。

設計は日建設計さん。HPの建築説明によると、阪神大震災の復興のシンボルとして、極めて短期間で再建したということです。

お昼のサンドウィッチがまだおなかにたまっていたので、夜は軽くレストラン街の讃兵衛さんで讃岐うどんをいただきました。冷たくぎゅっとしめたさっぱりうどんは最高においしかったです。

食事のあとは、ぶらぶらとウィンドウショッピングしながら帰りましたが、やはりファッションのお店とスウィーツのお店が多いように感じました。横浜と自由が丘をあわせたようなイメージでしょうか。街を観察するのは楽しいです。

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姫路城

2017年10月10日 | +兵庫

だいぶ間が空いてしまいましたが、8月に行った兵庫・京都旅行の旅行記を再開します。
神戸 フロインドリーブ本店 からの続きです。

***

神戸の街は3年前に訪れて一通り歩いたばかりなので、お昼を食べた後はホテルに荷物を預けて、姫路城を訪れることにしました。神戸の三宮から姫路まではJR山陽本線で約1時間。地図好きとしては、途中で明石を通る時に、電車の中から東経135度線(日本標準時)を見ることができたのがちょっとうれしかったです。

姫路駅を降りると、正面に姫路城が見えますが、遠そうだったので行きはバスで(2停留所)、そうでもなかったな~と帰りは歩いてもどりました(約30分)。お堀を渡って大手門をくぐり、いざ入城です。

姫路城は、1346年に赤松貞範によって築城されました。その後、1545年に入城した黒田重隆が城郭を拡張し、1580年には羽柴(豊臣)秀吉が入城。そして関ヶ原の戦い後、新たに城主となった池田輝政によって1601年から大改築がなされ、現在の姿となりました。1993年には日本初の世界文化遺産に登録されています。

私にとっては「007は二度死ぬ」(You Only Live Twice)の舞台としても記憶に刻まれています。1967年の日本を舞台に、ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドが大活躍。なぜか姫路城が忍者の修行場所となっていました。^^ 2015年に6年がかりの”平成の大修理”が終了したばかりの姫路城は、白く美しく輝いていました。

天守閣まではいくつもの門をくぐり、さまざまな角度からお城の雄姿に見惚れました。

一見、整然と見える石垣ですが、よく見ると石の種類も形もさまざまです。中には町民によって供出された、石臼や石棺が交じっていました。壁に見えるのは”石落とし”と”狭間”(さま)。敵に石を落としたり、矢や鉄砲を放ったりして攻撃するための穴が開いています。

天守は地上6階・地下1階の7階構造になっています。外から見る天守は白く華麗な美しさですが、中は堅牢で重厚な作りです。外は暑いのに中は涼しく、冷房が効いているのかと思いきや、いくつもの格子窓が設けられ、風の通り道となっているのでした。写真は入母屋破風の屋根裏の空間ですが、秘密基地のようで子ども心がくすぐられ、わくわくしました。

右奥に見えるのは武者隠し。伏兵を配する空間です。

天守は、写真のような広いスペースや、ちょっとしたスペース、いたるところに武具掛けが設えてありました。今でいうところの”見せる収納”でしょうか。

天守の窓から、西の丸櫓群が見えました。ひときわ高いのは化粧櫓、長く伸びるのは長局です。

天守を下りたあと、西の丸にも寄ってみました。長局は別名”百間廊下”とよばれています。細長く続く櫓の各部屋の出入口がまっすぐに続き、まるで合わせ鏡をのぞいているようでした。

これほどの木造建築のお城が、戦争や火災に巻き込まれず、美しい姿のまま保存されてきたというのは奇跡というほかありません。いずれは耐震構造にすることが必要になってくるかもしれませんね。後々の世代まで、いつまでも大切に残していきたいです。

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神戸 フロインドリーブ本店

2017年09月25日 | +兵庫

先月、家族の用事に便乗して神戸に行き、その後一日休みをつけて京都に寄ってきました。といっても京都で落ち合うまではひとりで行動していたので、途中までは風の向くまま気の向くままのちょっとした一人旅となりました。

新幹線に乗って新神戸に着いたのが11時頃。そこから三宮方面に坂道をぶらぶら下りて、まずは神戸の老舗ベーカリー、フロインドリーブ本店のカフェでお昼をいただくことにしました。

フロインドリーブは、ドイツパン職人のハインヒリ・フロインドリーブさんが1924年に神戸ではじめたベーカリーです。神戸を代表する老舗なので、私も学生時代に訪れたことがありますが、たしかもっと街中にある小さなお店だったような... と思って調べてみたところ、それから波乱の展開があったと知りました。

中山手通りにあったお店は1995年の阪神大震災で全壊。その後、やはり震災で被害を受けた神戸ユニオン教会をフロインドリーブが買い取って修復し、ショップとカフェのあるベーカリーとして改装し、1999年に再開したということです。

神戸ユニオン教会の建物は1929年竣工、現在は国の登録有形文化財となっています。建築を手がけたのは、関西を中心に数々の教会や、関西学院、神戸女学院などの設計で知られる建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏です。

お昼には少し早い時間でしたが、人気店とあってカフェはすでに満席。順番が来るまで、ショップをのぞいたり、中庭をぶらぶらしたりして待ちました。2階のカフェへと続く階段は、重厚ながらも木のぬくもりが感じられ、ほっと落ち着く空間でした。

かつての礼拝堂だった場所が、カフェのスペースとなっています。高い山型の天井、美しい装飾窓、二階席... 教会の造りをそのまま生かした空間は厳かで、かつて長椅子が並んでいたであろう礼拝堂の情景が目に浮かぶようです。市松模様のタイルの床、クラシックデザインのシャンデリア、シックなモノトーンのインテリアです。

メニューは焼きたてのパンを使ったサンドウィッチが中心です。どれもおいしそうで迷いましたが、お店の看板メニューの”オリジナルローストビーフサンドウィッチ”をコーヒーとともにいただきました。食事の前に小さなクッキーがつきます。

自家製ローストビーフ、オニオン、サニーレタスをライ麦パンでサンド。デミグラスソースとマスタードマヨネーズで仕上げたサンドウィッチです。ボリュームたっぷりですが、甘めのソースが薄く重ねたローストビーフに合い、大満足のお味でした。

姫路城 に続きます。

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