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セレンディピティ ダイアリー

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麺屋NOROMA

2019年04月22日 | +奈良

だいぶ間が空いてしまいましたが^^; 京都・奈良旅行記の続きです。

京都・醍醐寺でしだれ桜を堪能したあとは、地下鉄とJRを乗り継いで、この日の宿泊地、奈良に向かいました。息子の仕事が終わったら合流することになっていたので、それまでゆっくりホテルでくつろぎながら連絡を待ちました。

夜7時半に駅で待ち合わせて夕食に向かった先は、ラーメン大好きの息子が ”奈良で一番おいしい” と太鼓判を押す「麺屋NOROMA」さんです。今回の旅行中、連れて行きたいと言っていたお店のひとつです。

JR奈良駅から南に歩いて20分ほどの幹線道路沿いにあり、旅行者はめったに行かない場所だと思いますが、遠くからわざわざやってくる人たちもいて、いつも長い行列ができているそうです。この日は金曜日の夜にも関わらず、私たちの前に一組待っているだけで、息子もめずらしい...と驚いていました。ほどなく中に入れました。

まずはビールと餃子で、再会を祝して乾杯。

私と夫は、お店の看板メニューの ”鶏そば” をいただきました。こちらのスープは鶏白湯。豚骨のこってりスープがやや苦手は私には、あっさりしながらも深みのあるスープがとてもおいしかったです。そしてレアチャーシューとよばれる叉焼は、ほろりと崩れるほどに柔らかく、厚みがあって食べ応えがありました。

圧力鍋で作っているのかな?と想像しましたが、今世界中で流行している ”低温調理法” で作られているようです。いくつも賞を取っているというのが納得の、おいしいラーメンでした。

息子はふつうの鶏そばに、味玉や炙り叉焼など、いろいろ追加していました。すごいボリュームですね。@@ あまり奈良らしくないスタートですが、息子のふだんの生活の一端を見ることができて、楽しい夜になりました。


遊 中川 本店 &茶論 奈良町店

2018年11月06日 | +奈良

三輪山から奈良にもどって、旅の最後に奈良町の「遊 中川 本店」に入っている喫茶「茶論」(さろん)でお茶の時間をすごしました。

「遊 中川」は中川政七商店の中の、主に布製品を扱う和雑貨のブランド。中川政七商店は、享保元年(1716年)に奈良に創業した奈良晒とよばれる麻織物の問屋さんですが、2008年に跡を継いだ13代社長がビジネス感覚に優れた方で、問屋業から生活雑貨の小売業へと業務転換を図り、今では全国展開する人気のお店となりました。

奈良町の本店は、古い商家の風格を残しつつ、洗練されたシックな空間でした。平日に一度訪れたときに、奥に喫茶があるとうかがっていたので、再び足を運んでみました。

喫茶はテーブル席がいくつかある他は、お座敷となっていて、廊下をはさんでこじんまりとしたお庭が見渡せました。こちらでは喫茶の他にお茶室があり、茶道の教室も開かれているようです。

襖にはお店のトレードマークにもなっている鹿さんが描かれていました。お座敷にあわせて古びた絵に見えましたが、ひょっとしたら新しく描かれたものかも?しれません。

私は抹茶ラテをいただきました。濃茶のおいしさが体にしみわたります。鹿の浮彫のついた小さなお干菓子とともに。

フレンチプレスで淹れるコーヒー。

これは抹茶のアフォガード。

温かい濃茶と冷たいアイスクリームとのコンビネーションがたまりません。

お座敷からお店の様子が見渡せます。問屋さんの時の名残りの造りなのでしょうね。

おみやげは平日に来た時に、ほとんどこちらでまとめ買いしました。中川さんは都内にいくつもお店がありますが、これは奈良限定ですよ、とお店の方に上手に勧められ、ついいろいろと買ってしまいました。左奥の缶に入っているのは人間用の鹿せんべいです。^^ 人に差し上げるのにいくつかまとめて購入しました。

奈良旅行記はこれで終わります。最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。


小説「奔馬」の舞台 三輪山へ

2018年11月04日 | +奈良

朝から気持ちよく晴れた最終日、三島由紀夫の小説「奔馬」(ほんば)の舞台となった三輪山に登ってみようと思い立ちました。いつか機会があったら訪れたいと、長らく心の中で温めていた場所です。(三島由紀夫「奔馬」の感想

三輪山は大神(おおみわ)神社のご神体で、山そのものが信仰の対象となっています。そのため入山に際しては、撮影、飲食、トイレ、木の伐採すべてNGと厳しい約束事があるようです。ちょっぴりドキドキしながら、まずは大神神社をめざしました。

大神神社は、JR奈良駅から桜井線に乗って30分弱、三輪駅から歩いて10分のところにあります。小さな駅ですが、この日は大神神社で大きな祭事が営まれていて、屋台が並び、おおぜいの参拝客でにぎわっていました。それでも二の鳥居から参道に入ると、うっそうとした杜に厳かな空気を感じました。

大神神社の境内の奥まったところに、荒魂(あらたま)を祀る狭井(さい)神社があり、三輪山の登拝口は、狭井神社の境内にあります。入山する前には禰宜(ねぎ)の方から注意・説明を受け、登拝申込書を出さなければなりません。

山登りをする物好きがそうそういるとは思わなかったので^^ もっとひっそりとした神秘的な空間を想像していましたが、登拝者がおおぜいいてびっくりしました。といっても「奔馬」とは関係なく、昨今ここはパワースポットとして人気を集めているようです。

***

入山中は撮影禁止で写真がないので、私の下手な説明でご容赦を...。三輪山は、頂上にあたる奥津磐座(おくついわくら)まで片道1時間半の道のりです。それほど急ではありませんが、ぬかるみや滑りやすい場所もあるので、神社にある杖を借りると歩きやすいかと思います。神の山ということで、裸足で登っている方も結構いらして驚きました。

途中の中津磐座(なかついわくら)までは沢や滝があり、せせらぎを聴きながら楽しく登れましたが、後半はやや退屈するかもしれません。でも緑の木々に包まれながら、高みを目指して無心に登ることは、なかなか得難い経験でもありました。

山道の途中に、三光の滝があります。小説の中で狂言回しをつとめる本多が、亡くなった親友 清顕の生まれ変わりを見つけるドラマティックな場面です。ベニヤ板でできた粗末な脱衣所があるだけの場所ですが、「また会おう。滝の下で」という台詞とともに鳥肌が立ったことを思い出しました。

三輪山に登った後に、大神神社を参拝しました。日本最古といわれる由緒ある神社です。小説ではここで剣道大会が開催され、上司の代理で来賓として出席した本多は、ここで本作の主人公である凛々しい少年剣士 飯沼勲に出会います。

さて...三輪といったら三輪そうめん。大神神社の二の鳥居のすぐそばにある そうめん処 森正 (もりしょう)さんでお昼をいただくことにしました。堂々と風格のある門構えが目を引きます。麻の暖簾をくぐって中に入ると、よしずが掛けられ、玉砂利を敷き詰めたお庭で食事ができるよう設えてありました。重厚な旧家の風情を楽しみつつ、ほっと人心地着きました。

そして氷できゅっと締めた冷やしそうめんのおいしいこと! 生き返りました。こちらでは、同じく奈良名物の柿の葉寿司もいただけます。

【関連記事】
「潮騒」の舞台 神島 (2009.5)
「氷壁」の舞台 上高地・徳沢小屋 (2009.8)
「春の雪」の舞台 鎌倉文学館 (2011.11)
「獣の戯れ」の舞台 黄金崎 (2014.1)
「ゼロの焦点」の舞台 ヤセの断崖 (2016.8)


若草山ハイキング

2018年11月01日 | +奈良

奈良旅行記の続きです。

法隆寺から奈良にもどって、午後は奈良公園に隣接する若草山に登ってみることにしました。標高342m。山というより丘とよびたくなるような、片道50分ほどで登れるなだらかな芝生の山です。

若草山は菅笠を3つ重ねたような形をしていることから三笠山という別名があります。といっても、万葉集に歌われている三笠山は、春日山のことを指しているそうです。ややこしいですが現在は 若草山=三笠山、春日山=御蓋山 と書いて区別されています。

奈良公園の中を通って、若草山の登山口へと向かいます。奈良公園にはこの日も鹿がいっぱいいて、観光客たちを喜ばせていました。凛々しい若鹿の姿に思わずパチリ。ハートのおしりもかわいいな。

若草山に登るには、南・北2つのゲートがあります。開山期間は3~12月で、入山料がかかります。(詳細コチラ) 私たちは北ゲートから入りました。青い空に緑の芝生がきれい~♪ ピクニックが気持ちよさそうです。

北ゲートからの道はこんな感じ。舗装はされていませんが、丸太の階段がついていて上りやすい。少し急なところもありますが、和服に草履の外国人の方も上っていましたよ。この階段を上りきると...

一重目の頂上に着きます。広場のようになっていて、奈良公園から遠く奈良盆地まで見渡せました。

ここにも鹿の姿がそこここに。思わず寝転びたくなるような美しい芝生ですが、落とし物があるのでご注意を。(^_-)-☆

私だけさらに二重目、三重目の頂上まで上ってみました。美しい奈良盆地の眺めです。山裾に広がっている広大な緑は、春日大社の杜です。

再び家族が待つ一重目の頂上にもどりました。日が陰り始めると、鹿が一匹、また一匹と何かに導かれるように広場を離れていきました。どこに行くんだろう?と後について、南ゲートへのルートを歩いていくと...

途中で、山の上から、山の下から続々と鹿が集まってくる場所がありました。どうやらここが鹿たちのねぐらとなっているようです。

中には立派なツノをもつ鹿さんも。

南ゲートへの道は石畳に整備されていて歩きやすかったです。陽当たりがいいので鹿たちもこちらのルートが好きみたい?

南ゲートに着きました。山裾の芝生にもいつの間にかたくさんの鹿が集まっていました。この鹿さんたちはここがねぐらになっているのかな? 穏やかで平和な風景でした。

追記: ところで、これだけの美しい広大な芝生をどうやって維持しているのだろう?と思ったら、毎年1月に若草山では山焼きを行っているそうです。なるほど! あとは鹿さんたちが食べてくれることが、自然と芝刈りになっているのでしょうね。(^_-)-☆


法隆寺 :世界最古の木造建築

2018年10月28日 | +奈良

この日は朝から、法隆寺を訪れました。法隆寺は、奈良から少し離れた斑鳩(いかるが)という場所にあります。JR奈良駅から法隆寺駅まで電車で11分。駅のまわりに古都の趣はなく、ほんとうにここに法隆寺があるのかしら?と不安になるほど。幹線道路をてくてく20分ほど歩くとようやく参道が見えてきました。

法隆寺は飛鳥時代の姿を今に伝える世界最古の木造建築で、推古15年(607年)、聖徳太子と推古天皇によって創建されたと伝えられています。広大な境内は、金堂・五重塔を中心とする西院伽藍と、夢殿を中心とする東院伽藍、大きく2つから構成されます。

まずは西院伽藍から入りました。写真は、法隆寺のご本尊が安置されている金堂です。釈迦如来像、薬師如来像、阿弥陀如来像が安置されています。その後ろの修理中の建物は中門。中には金剛力士像が安置されているそうです。

金堂の隣りにそびえる五重塔。世界最古のものです。

金堂と五重塔の奥に大講堂。屋根の先がきゅっと上がっているところが中国っぽい。

西院伽藍の東西にそれぞれ奥に細長い建物があります。これらは僧侶たちの住居だったところで、僧房とよばれています。写真は東の聖霊院。中には聖徳太子の尊像が安置されているそうです。

西院伽藍を見学したあとは、宝物が保存されている大宝蔵院を見学しました。歴史の教科書でもおなじみの、百済観音像や玉虫厨子を見て感激しました。

西院伽藍と東院伽藍をつなぐ参道に、趣のある風景を見つけてパチリ。参道に沿って桜の木が植えられていました。

法隆寺といえば、正岡子規の「柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺」が知られていますね。境内の鏡池の傍らにこの句の句碑があるとあとから知り、見逃してしまって残念でした。ところでWikipediaによると、子規が柿を食べながら聞いたのは実際には東大寺の鐘だったとか。翌日に訪れた法隆寺とあわせて作ったフィクションの句と考えられているそうです。

東院伽藍の中央にある夢殿。係の人がここから撮るといいよと場所を教えてくれました。八角円堂の美しい建物で、中央に聖徳太子等身の救世観音像が安置されています。

最後に、拝観コースからはずれたところにある西円堂を訪れました。小高い丘にあってこじんまりと趣がありました。


登大路ホテルの野菜たっぷり朝食

2018年10月26日 | +奈良

2日目と3日目は、近鉄奈良駅に近い登大路ホテルに宿泊しました。

こじんまりとしたホテルゆえに、万事にわたって細やかな心遣いが行き届いていて恐縮するほど。でも心地よく、思い出深い滞在となりました。お部屋はシンプルにてシック、広さも十分あり、窓から見える奈良公園の緑が美しかったです。

朝は野菜たっぷりのおいしい朝食をいただきました。

フレッシュジュースを飲んでいると、まもなく生野菜と根菜をふんだんに使った目覚ましサラダが運ばれてきました。写真は3人分です。

1人分ずつお皿に取り分け、3種のドレッシングから好きなものをかけていただきました。彩りも美しく生き返るようです。文字通り目が覚めました。

ヨーグルトと、ハーブティで煮たプルーン。

パンの盛合せ。このほかにトーストがありました。

メインのお料理は、和洋の3種類から選びます。私は”8種野菜と奈良の卵のブレゼ”にしました。細かく刻んだ野菜をスチームして上にポーチドエッグをのせたお料理です。黄身をくずして野菜にからませながらいただきました。

奈良名物の”大和の茶粥”。こちらではほうじ茶仕立てとなっていました。焼魚、お味噌汁、香の物がつきます。

卵料理を好きなスタイルで。これは中がとろとろのふわふわオムレツです。肉類はハム・ソーセージ・ベーコンをお好みで。

私は2日目は軽くしたかったので、「君の名前で僕を呼んで」に出てきた半熟卵にしてもらいました。ゆで時間は4分。アーミー・ハマーがやっていたように、スプーンの背でコツコツたたいて殻を割り、スプーンですくっていただきました。

最後はコーヒーとフルーツ。奥の小さいキューブは一口サイズのタルトタタンです。2日目はこれが一口サイズのアップルパイになっていました。朝からたっぷりいただいて、エネルギーをチャージしました。


奈良町 雷門 & 四季彩菜 一条

2018年10月25日 | +奈良

奈良旅行記の続きです。

金曜日の夜に、仕事を終えた息子と合流することになっていたので、ホテルでくつろぎながら連絡を待ちました。7時過ぎには来れそうとのこと。奈良は夜が早く、7時頃に閉まるお店も少なくありませんが、近鉄奈良駅周辺は比較的遅くまで開いているので、この辺りの居酒屋さんで軽く飲みながら夕食を楽しむことにしました。

焼鳥とお鍋 奈良町 雷門さん。下調べもなく勘で入りましたが、鶏肉料理がおいしく、くつろげました。

秋にしか飲めない”ひやおろし”があったので、いただいてみることに。冬の生酒に火入れをして、夏の間寝かせたお酒で、この時期ならではのまろやかな味わいが楽しめるそうです。今回いただいたのは、喜楽長(きらくちょう)という滋賀のひやおろしです。

大根と水菜のさっぱりサラダ 特製南高梅ドレッシング。

焼鳥、串焼きなど、いろいろといただきました。

お店の看板料理、吟醸鶏ガラ鍋。おだしがしみじみとおいしい。

お鍋に入れる鶏肉いろいろ。〆までおいしくいただきました。

***

この手軽さが気に入って、翌日もこのエリアの別の居酒屋さんに入りました。四季彩菜(しきさいさい) 一条さんという、魚介のおいしいお店です。

奈良のお酒を飲んでみたかったので、お店の人にお勧めをうかがって、五神というお酒をいただきました。フルーティで飲みやすかったです。

お刺身の盛り合わせ。お魚料理のお店ですが、お刺身以降は結局息子の志向でお肉になってしまいました。^^;

軟骨の唐揚げ。息子の注文ですが、こういうのが好きなんだ~とちょっとびっくりしました。

関西の出汁巻き卵は、繊細なおいしさ。

手羽先。奈良の夜を満喫しました。


正倉院と、東大寺

2018年10月20日 | +奈良

奈良旅行記の続きです。

この日はこの後、正倉院へ。正倉院は東大寺大仏殿の裏にあり、もとは東大寺の正倉(倉庫)でしたが、現在はその重要性から宮内庁の管轄になっています。見学するのに予約はいりませんが、公開時間は月~金曜日の10~15時に限られています。のんびりしているうちに気がつくと午後2時半過ぎ! 慌てて走って、閉門5分前に滑り込みました。=3

正倉院は、校倉造の高床式倉庫。日本製品から唐やペルシャからの輸入品など、天平時代の貴重な美術工芸品が多数収蔵されました。優美な琵琶や螺鈿細工の鏡など、教科書で見たことを思い出します。現在これらの宝物は、新しく建てられたコンクリート造りの宝庫で保管されています。

宝物は通常非公開ですが、毎年秋に「正倉院展」として奈良国立博物館で一部が公開されています。今年の正倉院展は11月12日まで、ちょうど今開催中です。詳細はコチラ

5分で正倉院の外観を見学した後は、歩いてすぐの東大寺大仏殿に向かいました。

翌々日に、東大寺世界遺産登録20周年を記念して中村勘九郎さん、中村七之助による東大寺歌舞伎が予定されていたので、舞台の設営の真っ最中でした。重厚な大仏殿を前にして演じられる歌舞伎、すばらしかったでしょうね。

奈良の大仏さん。いろんな角度から何度もシャッターを切った中の渾身の一枚です。^^ 聖武天皇によって奈良時代(745年)に制作開始、752年に完成しました。その後、大仏殿が2度にわたって焼失し、大仏も焼損したため大部分が補作されています。

大仏さんの左後方にあった広目天像。なんとなく気に入ったのでパチリ。唐の武将風の衣装がかっこいい。江戸時代の作です。

大仏殿は大仏鋳造後の758年に完成し、その後、鎌倉時代、江戸時代と2回焼失しました。今の建物は3代目です。写真は鎌倉時代に建てられた大仏殿の模型です。今の大仏殿と比べるとわかりますが、再建する場合、まったく同じにするわけではないのですね。形も違いますし、大きさも今の1.5倍もあったようです。

***

東大寺の境内はとにかく広い。大仏殿からさらにゆるやかな丘を上って、二月堂まで歩いてみました。

旧暦2月に”お水取り”があることから、この名がついたそうです。現在の建物は1667年に焼失した後に、再建されたもので、国宝となっています。急な階段を上ると、舞台のような張り出しがあって、ここからの眺めがすばらしかったです。

左寄り奥のちらりと見える三角屋根が、大仏殿です。その向こうに奈良盆地の街並みが広がっています。

二月堂の隣りに建つ法華堂(三月堂)。東大寺の建物では最も古く、奈良時代の建築が残っています。

鐘楼。中の梵鐘は、大仏と同じく752年に作られたもので、”奈良次郎”という名前がついているそうです。^^


シェフェスタ 奈良フードフェスティバル2018 @奈良公園

2018年10月13日 | +奈良

ゆっくりペースで恐縮ですが、奈良旅行記の続きです。

滞在中、奈良公園で C'festa(シェフェスタ) 奈良フードフェスティバル2018 というイベントが開催されていたので、のぞいてみました。

奈良の食材とシェフの交流を目的として開催されるグルメイベントで、今年10回目となるそうです。人気シェフたちが日替わりで提供するお料理や、地域の人気店のお料理、地元のパンや食材、野菜が並ぶマルシェなどがあり、テーブルが用意されていてその場で楽しめます。私たちもここでお昼をいただくことにしました。

スパークリングワインとともに、ピッツァ・マルガリータをいただきました。テントにピッツァの窯が据え付けてあり、本格的なピッツァがいただけます。焼きたてもちもち香ばしくて、とてもおいしかったです。

この日の夜に合流した息子も行きたいというので、翌日もまたイベントに足を運びました。やはり平日より週末の方がお客さんが多く、盛り上がっていました。

私はモヒートと、牛肉のタコスをいただきました。赤味噌を使ったソースで、ナッツが散らしてあるのが新鮮。おいしかったです♪

手打ちパスタのボロネーゼ。

ラーメン焼きそば??

人気のお店のテントが並んでいます。地元の人から観光客まで大賑わいでした。

こちらはフードトラックのコーナー。メキシカンやエスニックフードなどがありました。

マルシェでは地元のグロッサリーショップや、ベーカリー、スイーツのお店などが出店していました。野菜のコーナーもありました。

鹿も遊びに来ていました。^^


元興寺と、柿のタルト

2018年10月05日 | +奈良

館内ツアーのあと、ならまちにある元興寺まで散策に行きました。

こちらは、奈良ホテルに隣接する名勝 旧大乗院庭園です。1087年に創建した大乗院(興福寺の門跡寺院)の庭園で、荒れ果てていたのを復原し、昨年一般公開されたそうです。通りがかりに外から見学しました。一時は奈良ホテルのパターゴルフ場だったこともあるそうですが^^; 緩やかな起伏のある地形を見ると、なるほど...とうなずけました。

そしてこちらは元興寺。写真は本堂(国宝)です。がんごうじ??読み方さえ知らなかったお寺ですが、奈良公園にある東大寺・興福寺・春日大社と同じく、こちらも世界遺産に登録されています。593年、蘇我馬子によって飛鳥に創建され、平城京遷都に伴い、この地に移転してきたという由緒ある寺院です。

奈良時代には、今のならまちに広がる大寺院でしたが、その後衰退し、今は本堂、禅室(国宝)、東門(重要文化財)だけが残っています。この日はちょうど「大元興寺展」が開催されていて、貴重な所蔵品も見ることができました。

2500もの石塔、石仏類を田んぼのように並べた浮図田(ふとでん)。今の季節は、萩や彼岸花、リンドウが趣を添えていて、ひなびた佇まいに心安らぎました。

右手手前が本堂。その奥の禅室は、僧が生活していた場所だそうです。禅室はふだんは公開されていませんが、10月13日~11月11日に屋根裏に上って建築構造を見学する「屋根裏探検」(要予約)が開催されるそうです。おもしろそうですね。^^

浮図田の奥が少し小高いビュースポットとなっていて、本堂と禅室の屋根がよく見えました。赤い瓦と黒い瓦が入り交っているのが見えるでしょうか。これは日本最古の飛鳥時代の瓦だそうです。

境内には、萩の寺とよびたくなるほど、紅白の萩が咲き乱れ、雨粒にぬれてきれいでした。

***

このあとホテルにもどって、ティーラウンジでお茶にしました。

私は季節限定の奈良県産あんぽ柿のタルトと、奈良県産ほうじ茶ラテのセットをいただきました。濃厚な焼菓子好きの私にはとても魅力的なお味でした。

アップルパイとコーヒーのセット。りんごがぎっしり入っていて、こちらも魅力的。

窓から見る緑と荒池の風景がとても美しかったです。