Sera の本棚

感動した本のことや映画を見たり、コンサートへ行ったりした感想、高槻の写真など記録できたらいいなあと思います。

終止符のない人生ー反田恭平作

2022-11-17 11:25:26 | 

2021年10月に第18回ショパン国際ピアノコンクールで2位に輝かれた反田恭平さんが書かれた本です。コンクールでは1mm以下の精度で指を動かし、指だけではなく全身の筋肉をくまなく動かして指先をコントロールされているそうです。ボクシングジムに通われて筋トレをしたり、しかし、マッチョ体格はショパンコンクールには不向きとわかると今度は脂肪を蓄えたり、炭水化物をたくさん摂取されたそうです。丸い体つきになると音までとてもふくよかで深みのある音になるそうです。譜読みの才能もあります。才能というのは目標に向かって集中して惜しまず努力をし続けることでしょうか。読んだだけでも大変な苦労がわかります。技術だけではもちろん賞は取れません。1分の邪心もなく、ただ無心にピアノを弾く。いつ死んでもいいという覚悟でピアノを弾く。聴衆が2000人だろうが1人だろうがコンサートを差別しない、全身全霊でピアノを弾き切る。思いのこもった命をかけたコンサート。涙なくしては読めませんでした。そうしてショパンコンクール2位を勝ち取られましたが、ピアノは趣味と仰っているのにはびっくりします。そうです、他にもたくさんの才能をお持ちです。企画力、実行力も目を見張ります。オンラインサロン「Solistiade」を立ち上げられました。新しいことに常に挑戦されて、いろいろな方とつながってイメージがふくらんだり、アイデアが浮かんだりするそうです。「ジャパン・ナショナル・オーケストラ」を立ち上げ、指揮者兼ピアニストでゆくゆくは海外のオーケストラで指揮を振り、オペラでも指揮を振るのが夢だそうです。海外から「留学したい」と本気で目指してくれる音楽学校を作りたいそうです。これだけの情熱があれば絶対かなうと思います。このような強い思いで政治家になって世の中を変えてほしいと思いました。それは無理としても音楽を通してきっと世の中が変わるのではないかと思います。奈良に活動拠点を置かれているので、ニュースやローカル番組でも拝見する機会があるかもわかりませんし、どんなところか見に行きたくなったら行ける距離です。クラシックはあまり知りませんがまずはYouTubeで聴きたいと思いました。

2022-11-15(火) 図書館資料 請求番号:762.1/ソ


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