Sera の本棚

感動した本のことや映画を見たり、コンサートへ行ったりした感想、高槻の写真など記録できたらいいなあと思います。

あきない世傳金と銀12ー高田郁作

2022-02-21 10:49:21 | 

「あきない世傳金と銀12」が2月15日に発売されました。私はAmazonで予約していたら15日の夜に届いてびっくりしました。早いです。「五鈴屋江戸本店」10周年を迎えたところから始まりました。勧進大相撲で力士の浴衣を引き受けて繁盛します。その当時は藍染に力士の四股名(しこな)を親和文字で書き白抜きで入れた浴衣です。どんな浴衣かなとネットで調べました。親和文字は勘亭流に似た力強い文字でお相撲さんに合っていそうです。浴衣も今は色とりどりで中には藍染のものもあります。私は相撲にまったく興味ないのですがこの本を読んでちょっと興味が湧きました。五鈴屋は幸の知恵や呉服太物仲間の結束のおかげで以前のように呉服を商えるようになりました。そのお祝いに今津村の兄、雅由と朋友だった弥右衛門さんから掛け軸が送られてきました。「菜根譚」の1節を墨書して掛け軸にしたものです。

 「未有根不植      未だ根の植たずして

  而枝葉榮茂者    枝葉の榮茂するものはあらず」

根をしっかり育てれば枝や葉も茂る、基礎が大事という意味です。幸は商いの根とは「買うての幸い、売っての幸せ」と心に刻むのでした。呉服屋さんのお話なので以前から日本の伝統色や柄の表現が出てきます。今まではもっとほかに興味があり、気に留めていませんでしたが、今回は出てくるを調べました。
大阪弁の「術無い(ずつない)」が出てきました。術無いとは切なさ、苦しみなどの入り混じった心持ちとあります。私は「気術無い(きずつない)」と使います。意味は申し訳ないとか心苦しいとかそんな意味です。「呵々大笑」なども出てきて言葉使いも面白いです。五鈴屋10周年~12周年のお話で、幸は40才になりました。9才で女衆として五鈴屋に奉公してから31年。「あきない世傳13」は吉原廓での「衣裳競べ」から始まりそうです。これは楽しみです。どんな色の組み合わせでどんな柄が登場するのでしょうね。今からワクワク((o(゜▽゜○)(○゜▽゜)o))ドキドキ

上の絵葉書が本についていました。高田郁さんのサインでしょうか。絵も描かれるのですね。五鈴屋の船出をしっかりと見届けました。

2022-2-21(月) 所有本

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大阪中之島美術館

2022-02-15 19:40:00 | 展覧会

大阪中之島美術館が開館したので行ってきました。

丘の上の黒い建物です。何故丘の上にあるかというと水害があっても美術品を守れるように、災害時には避難所になるようにといろいろ考えられて完成しました。

ねこのオブジェを掌に乗せようと思いましたが自撮りでは無理でした。

手の甲ではいかが?無理がありますね(笑)

写真撮影は出来ませんが中には撮っても良いものがありました。こちらは「オミクロン」という題名です。

オミクロン株と同じ名前だったので撮りました。「オミクロン」は(旗などが)ひるがえった、という意味のアンファールド(unfurled)と名付けられたシリーズの1点だそうです。

佐伯祐三の作品は渋い色で光沢がありとても良かったです。モディリアニ「髪をほどいた横たわる裸婦」、オーブリー・ビアズリーは以前サロメを読んだ時に出てきたので見られて良かったです。小磯良平、アルベルト・ジャコベッティの「鼻」、その他椅子、家具などもあり疲れるほど見ました。

朝は三男の嫁と孫がいよいよシカゴへ行くので見送りに行きました。PCR検査が陰性かとかいろいろ心配なことがありましたが、伊丹空港から無事に旅立ちました。シカゴまで何とか無事に行けますように。

2022-2-15(火) 撮影

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あきない世傳金と銀11ー高田郁作

2022-02-13 09:26:27 | 

「あきない世傳金と銀11」とうとう最新号です。図書館で借りようと予約していましたが沢山予約が入っていたので、買ってきました。期待を裏切らずに本当に面白かったです。今回は五鈴屋江戸本店開店丸8年を迎える朝から始まります。藍染の反物が飛ぶように売れました。知恵を絞って「買うての幸い、売っての幸せ」を目指して奮闘しますが、大火で江戸に大きな被害が出ました。幸い五鈴屋は被害なく助かりましたが、白生地が買い占められて高騰したり、被害の上乗せが起きました。そんな折、浅草太物仲間が強い結束力で結ばれて行きます。幸の大らかさが人々を変えていきました。そして勧進大相撲の力士の浴衣の注文を受けました。「勧進相撲」とは神社仏閣の建築修復の資金調達のための興行を勧進といって、そのための相撲大会です。女性は見る事が出来ません。浴衣の柄を何にするか、彫り方はどうするかなど新しいものを作り出すのには生みの苦しみがありました。苦しんだのちに素晴らしい浴衣が仕上がりました。「力士を想い、相撲を想い、買う人を想い、仲間を想う。何より浴衣地の行く末を想う。そうでなければ、考えつくことではない。」と相撲年寄りの注文主は称賛しました。幸が2度目に結婚した惣次は江戸で両替商の養子になり腕を振るっています。以前は冷たかった惣次も今は別人のように思いやりのある人に変わっていました。人は経験を通していくつになっても変われるのだと思いました。読後感が爽やかで気持ち良かったです。2月15日に「あきない世傳金と銀12」が発売されます。それで終わりになるのか、また続くのか、どっちにしても早く読みたいです。

2022-2-13(日) 所有本

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冬晴れの豊里大橋

2022-02-12 10:14:58 | 写真

昨日は風もなく良いお天気でした。二男の家に行き、孫と孫の友達と二男と4人で淀川にかかる豊里大橋の下でドッジボールをしました。久しぶりにボールを投げたので、腕の力が衰えていると思いました。慣れてきたら投げたり、受けたりできるようになり良かったです。

去年も将棋グッズを二男にもらいましたが、今年も送られてきたので要らないというのでもらってきました。さて、どこに飾ろうかな?今年は羽生善治さんのサイン入り扇子と磯谷真帆さんの色紙とクリアファイルです。
「和気致祥」ーわきしょうをいたすーとは「穏やかな 気持ちが幸せをもたらす」ということ。いつも穏やかな気持ちを忘れないようにしたいものです。

女流棋士磯谷真帆さんの色紙には「自知者明」ー自ら知るものは明らかなりー「自分を知る者こそ明知の人である。」ということ。棋士ならではのお言葉。

こちらはファイルです。羽生さんを中心に豊島さん、渡辺さんが並ばれて、残念ながら私は他の方を知りません。いつか藤井聡太さんもファイルのどこかに写られるのでしょうね。

2022-2-11(金) 撮影

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はにたん最中

2022-02-10 19:01:03 | お菓子

はにたん最中を買ってきました。一時は品薄だったらしいですが、すごく沢山お店に並んでいました。個包装されていて餡と皮が別々になっています。

わかりやすいように動画にしました。藤井聡太さんが王将戦第2局でおやつに「はにたん最中」を召し上がられて、一気に人気が出ました。私はそんな最中があるとも知りませんでした。美味しかったです。

もうすぐ桜が咲くように願って桜餅も買いました。

「はにたん最中」は高槻市西真上のお店で買いました。宮田町に本店があります。

北京オリンピックフィギュア男子フリーで羽生結弦選手は「クワッドアクセル(4回転アクセル)」に挑戦しましたね!世界で初めてです。回転不足だったものの国際スケート連盟(ISU)の公認大会で初めて認定されました。金メダルはネイサン・チェン選手、銀メダルは鍵山優真選手、銅メダルは宇野昌磨選手、4位羽生結弦選手でした。2,3,4位と日本選手ですごいです。おめでとうございます!そしてお疲れ様でした。

2022-2-10(木) 撮影

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北京オリンピックーフィギュアスケート男子ショートプログラム

2022-02-08 14:40:38 | その他

北京オリンピックで日本の選手が活躍しています。ノーマルヒルで小林陵侑選手が金メダル、団体では高梨沙羅選手のスーツが規定違反で残念ながら失格でした。フィギュアスケート団体で銅メダルなどおめでとうございます。悲喜こもごもですが今日もフィギュアスケート男子ショートプログラムがありました。羽生結弦選手は清塚信也さんの編曲演奏で「序奏とロンド・カプリチオーソ」に合わせてショートプログラムに臨みました。「カプリチオーソ」とは「気まぐれな」という意味らしいです。最初の4回転がシングルになり95.15で8位でした。その後は完璧だったのでフリーで力を出し切ってほしいです。宇野昌磨選手は105.90でシーズンベストで3位。鍵山優真選手は何と108.12!2位です。ネイサンチェン選手は113.97世界最高得点をマークして1位。

男子フリーは10日です。またテレビにくぎ付けで応援しなくては!

2022-2-8(火) 北京オリンピック 男子フィギュアショートプログラム

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あきない世傳金と銀10ー高田郁作

2022-02-06 08:48:14 | 

やっと「あきない世傳金と銀10」の順番が回ってきて図書館から借りることができました。久しぶりに「幸」や「菊栄」さんに出会えました。今回は肌着のような湯帷子を藍色地に花火や鈴の模様で染めて、「浴衣」に格上げして、そのままお風呂屋さんに行けるというその当時にしては画期的な名案でした。呉服商(絹)だった「五鈴屋」が、太物商(木綿)になったのは幸の妹「結」の裏切りが元でした。それを乗り越え、2年の年月をかけて、お金持ち、貧しい人、男、女、子供と区別なく誰でも着られる浴衣を、それもお洒落で心が華やぐような粋な浴衣を考えました。夏は涼しく、冬は肌に添って暖かい肌着として、一時の流行で終わらせず、飽きられずにずっと庶民の生活に使われるようにいろいろ知恵を絞りました。それに携わっている生地を作る人、型彫師、型染師みんなが同じように利益を受け取れるように考える幸でした。浴衣はこのような経緯で作られたのかと思いました。いろいろな人の苦労があり、知恵があり完成したことを知ると、浴衣を見る目も変わります。浴衣作りに一丸となって月日をかけて成功に導くお話でした。開発過程では「秘すれば花」―世阿弥の言葉や「言わざるが花」という言葉が出てきました。「深く静かに潜航せよ(映画)」ではありませんが、浴衣が日の目を見るまでは極秘のうちに事が運ばれました。今回は努力が報われるお話で嬉しくてワクワクして読みました。早く11巻を読みたいです。

2022ー2ー5(土) 図書館資料 請求番号:913/B/タカー10

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咲むー広鰭恵利子(ひろはたえりこ)作

2022-02-01 19:44:51 | 

友達のお薦めで図書館で借りて読みました。ろうのご両親と自身もろうで、妹だけが健常という家庭で明るく育った女性瑞月の物語です。映画化(監督・脚本―早瀬憲太郎)もされたようです。瑞月の祖母が住んでいる父の故郷の村の診療所に就職します。彼女の一生懸命さと明るい笑顔が過疎の村の人に勇気や元気を届けます。この本を読んでいると何故か涙が頬を伝います。何も悲しい場面でもないのですが、彼女の健気さに胸が一杯になりました。私はアルバイトをしている時、いつか役に立つかもと思って少しだけ手話を覚えました。ある時、手話で「ありがとう」と挨拶したら、相手の方が手を止めて「あなたは手話ができるの?」と手話で話して来られました。「少しだけ」と手話で返すといろいろなことを教えてくださいました。オーストラリアでは違う手話だとか、手話で通じない時は筆談で教えていただきました。手話を沢山覚えていなくても簡単な手話を覚えているだけで、「この人は手話に関心があるのだな」と思ってちょっと親しみを持ってもらえることがわかりました。私のできる手話は「ありがとう」「好きです」「カード」とかほんの少しですが練習しておいて良かったと思いました。手話は国によって違うことも教えていただきました。せめて簡単な言葉は世界共通になればいいのにと思います。手話が必要になった時に簡単な言葉を表現できたら、言葉の壁を越えられるかもわかりません。みんなが安心して暮らせる世の中になればいいなと切実に思いました。良い本を推薦してもらってありがとう。

2022-2-1(火) 図書館資料 請求記号:児童書/913/ヒロ

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