2月27日(水)18:00から高槻現代劇場中ホールで「子ども読書フェスタ」がありました。メインは作家「林真理子」さんの講演会でした。お洒落な林真理子さんはどのような服装で来られるのか興味津々でしたが、地味なお洋服で登場され意外に思いました。風邪をひかれていて話ずらそうでした。さすが作家さんだけあって、お話しはとても面白くて1時間半があっという間に終わりました。お話の中身はいろいろなエピソードを交えながら面白い楽しい、興味深いものばかりでした。作家仲間のお話、渡辺淳一さんに付いて東京の高級クラブにお供すること、瀬戸内寂聴さんには「いつも、不倫はいけないと仰っているのにどうしてされたのですか?」と尋ねられたら「私はいいのです。命がけですもの。遊びではダメです。」と答えられたとか、出久根達郎さんは本が好きで本屋さんに就職されご主人に夜学へ行きたいと仰ったら、本の数だけ学校があると答えられたとか、宮部みゆきさんは貧しいご家庭で育たれたので家には本があまりなく年に一度買ってもらえるのが楽しみだったというのを対談された時に聞かれたそうです。林真理子さんはご実家が本屋さんでいつも本に囲まれた生活を送っておられ、お母様も小学校のときの作文がとてもお上手で新聞にも絶賛されるぐらいで、そのDNAを受け継いでなるべくして作家になったとおっしゃっていました。また、子供は本に囲まれて親が本を読んでいる姿を見ていれば本好きになると思っていましたがそれは間違いでしたと仰っていました。9歳になるお嬢さんを見ていてそう思われたそうです。お嬢さんは本が好きではなくて最近やっと漫画を読むようになって、それでも良かったと話されていました。子供が本を読んでいる時には話しかけない、何の本を読んでいるのか聞かない、親子で同じ本を読み感想など言い合わない、読書感想文を書かせるのも考えもの、など気をつける点を教えてくださいました。お嬢さんとの楽しいエピソードも伺い、親の思うようにはいかないものだと、子育ての経験のある方なら納得されていたと思います。また本嫌いの人は本を読み始めたらとまらずに1/3ぐらいまで一気に読むなど本を好きになるコツを教えてくださいました。芥川賞や直木賞のこと、本屋さんがいかに薄利であるか、日本中で印税だけで食べていける作家は50人ぐらいだとか、まだまだ楽しいお話が続きました。開演1時間前から並んだ甲斐がありました。
お気に入り度:★★★★★ 会場:高槻現代劇場中ホール 18:10~19:35まで講演