長男が2007年10月から1年間スウェーデンのイオテボリに留学させて頂きました。私に遊びにおいでと呼んでくれたので行くことになりました。インターネットで安い航空運賃を調べ、安い時期を見計らって、4月8日(火)~15日(火)まで行くことになりました。1人で13時間も飛行機に乗るのは不安なので誰か友達が一緒に行ってくれないかと探したら、案外北欧に興味を持っている人が多く、すぐに4人決まり、後から2人追加で合計6人で行くことになりました。行くからにはちょっとは北欧のことを調べて予定など立てた方がいいなと思うのですが、私は旅行書や取扱説明書など感情の入っていない書物を読むのが好きでなくて、なかなか進みません。それで図書館で借りてきたのがこの本、童話作家立原えりか作「アンデルセンへの旅」です。立原えりかさんは小さい頃からアンデルセンが大好きで、童話作家になる夢を持っておられました。高校卒業後、アルバイトでお金を稼いで初めてデンマークへ行かれました。この本には立原えりかさんが感じたデンマーク人のこと、『勤勉で正直、ハートマークが好きなことなどや北欧の人は家で過ごす時間が長いので手工芸が発達したこと、それを大切にしていること、家具を買う時はとても慎重に選ばれること』なども紹介されています。アンデルセンへ手紙を書くような形式でアンデルセンのご両親のことや童話を紹介されて感想も書かれています。アンデルセンは1805年デンマークオーーデンセで生まれました。生まれた頃はお父さんは貧しい靴職人、11歳でお父さんが亡くなってからお母さんは洗濯女として働くようになります。アンデルセンは14歳で単身コペンハーゲンへ出てきました。「マッチ売りの少女」のモデルは子供の頃のお母さんだったそうです。私もデンマークのコペンハーゲンで2泊するので、是非アンデルセンの像やハートマークを見たいと思いました。北欧についても書かれています。「ノルウェーがひとかかえもある大きな氷だとしたら、スウェーデンは四角柱でプリズムみたいに光る氷、フィンランドは不規則に砕いたきらめく氷で、デンマークは製氷室でできるサイコロ型の氷です。製氷室の氷が親しみやすいように、デンマークの人もほかの国の人にくらべると近づきやすい感じがします。」こういう風に書かれていてもスウェーデンのイメージは湧きませんがデンマークの人が親しみやすいようだというのはわかりました。そして「四角柱でプリズムみたいに光る氷」のスウェーデンをしっかりと味わってきたいと思いました。
お気に入り度:★★★★★ 図書館資料 分類番号:949.7/ア