Sera の本棚

感動した本のことや映画を見たり、コンサートへ行ったりした感想、高槻の写真など記録できたらいいなあと思います。

クマのプーさん心のなぞなぞージョン・T・ウィリアムズ作

2025-04-01 11:07:04 | 

友達に借りた本です。私は今までクマのプーさんの本を読んだことないので、読み始めはさっぱりわかりませんでした。クリストファー・ロビンって誰?プーさんとコブタとどう違うの?トラーは?カンガとルーは?と頭の中は???でした。やはり「クマのプーさん」の児童小説を読んでからこちらの本を読んだ方が良かったと思います。わからないながらも読み進めてだいたいわかってきました。登場人物1人1人の詳しいことを私は知りませんでしたが、小説の1部分が挿入されていることで、問題がわかりました。そこをプーさんが上手く解決していくのですが、心理学的にどういう療法を使っているのかを解説されています。脱感作療法、折衷的療法、ユング心理学、アドラーの劣等感(心理学)、ゲシュタルト心理学、認知心理学など心理学に興味がなかったので私には難しかったです。

「まず第一に、プーは事実を科学的かつ体系的に分析して、理想的な結論を導き出している。第二に、かれの出した結論は机上に留まるものではなく、行動につながるものである。つまり、プーは心理学の親と言われる哲学の抽象的アプローチと、真に心理学的な実践的アプローチとを結びつけているわけだ。」

この本はまずプーさんの本を読んでから真剣に読まないと理解できないと思いました。理解できないまでもイーヨー(暗くてひねくれもののロバ)がうつ病で、そこから立ちなおっていくさまが良かったと思いました。プーさんはかわいいだけでなく、思いやりがあり熟慮し、反面教師もできるとても優秀なクマなんだなと思いました。貸してもらってありがとう。

2025-4-1(火) 友達に借りた本

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東京クルージングー伊集院静作

2025-03-02 15:57:47 | 

伊集院静作「東京クルージング」を読みました。2部に分かれていて、前半は野球の松井秀喜選手を取材されたことが書かれています。後半はヤスコさんとミカエさん母子の辛い悲しい物語です。純粋で一途で、心が洗われます。この物語には美しい言葉がたくさん散りばめられています。

「『天使の分け前』は世界中にあるんです。例えば春になって美しい桜が咲き始めますよね。ー中略ー朝、目覚めて桜を見に行くと、半分近くが散ってしまっているとするでしょう。それを眺めて、悲しんだりせずに、きっと昨夜、天使たちが花見をしに来たんだろうって。ー中略ー世の中には理屈だけで片付かないものがたくさんあって、そういう時に、前向きで考えられるかどうかが大切なんだと思うんです」

「『山上になお山在り』何事も目標を持って懸命に、その頂きを目指せば、いつか山の頂上に登ることができる。そうしてその頂きにたった人の目だけに、さらに高い山が見えるんだ。山に登ることだけがすべてではないんだ。大切なのは一歩一歩足を進めながらも、こころざしを忘れずにいることなのだよ」

「試練はさらに懸命に生きよという啓示」

「人と人が出逢うことは、人間がこの世に生きていることの中で、一番不思議で、一番魅力があって、そして何よりも“奇跡“に近い出来事だと、私は信じている」

「生きて行けば悲しいこととめぐり逢うのが、わたしたち」

奇跡的に出逢った人を大切にして過ごしていきたいなと思いました。出逢うことが奇跡なのですから。

2025ー2ー26(水)図書館資料 請求番号:913/B/イジ

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ヤマザキマリの世界逍遥録ーヤマザキマリ作

2025-02-10 10:45:27 | 

「ヤマザキマリの世界逍遥録」を読みました。「本の中での旅をお楽しみください」と書かれている通り、マリさんが行かれた各国を存分に楽しめました。旅のエッセイに絵が添えられています。マリさんは小学校で、夏休みや冬休みの宿題に絵日記を書かれていました。それが原点になっていると書かれているように、この本は絵日記のようです。絵がお上手で色彩もきれいで、ヤマザキマリさんの目で見た世界が素敵で、本当に旅をした気分になりました。上下本です。

2025-2-10(月) 図書館資料 請求番号:290.9/ヤ、290.9/ヤー2

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ヤマザキマリの世界ーヤマザキマリ作

2025-02-09 10:12:37 | 

ヤマザキマリさんの作品、油絵、イラスト、漫画、子供の頃に書かれた絵などが掲載された「ヤマザキマリの世界」を読みました。私はヤマザキマリさんの人物画やイラストが大好きです。絵から愛情が感じられるので、家に飾っておきたい絵が沢山ありました。絵の才能があり、お美しく、気負わず、自分の思いのままに過ごして来られたのが、カッコいいと思います。本から世界が広がります。若い時に知っておきたかったなとも思いました。

2025-2-9(日) 図書館資料 請求番号:726.1/ヤ

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ブラックボックスー砂川文次作

2025-02-05 13:25:35 | 

「ブラックボックス」砂川文次作を読みました。第166回(2021年度下半期)芥川賞を受賞しています。主人公は自転車メッセンジャーの仕事をしていて、すごくスピード感あるなと感じました。スピードに追われているようで、前半は1日で読み終えました。そもそもブラックボックスとは?検索するとIT用語で、「中身がわからない箱」なのでブラックというらしいです。例えばGoogleの検索とかLineとか、利用はできるがその中身、システムのことまではわかりません。ホワイトボックスは、「中身がわかる箱」なのでホワイトと言うそうで、透明な箱のイメージです。サービスの中身が丸見えで、過程もすべて理解することができるものだそうです。ちょっと寄り道してしまいました。自転車メッセンジャーのサクマは器用に自転車を直します。切れやすい性格で仕事が長続きしません。同棲している円佳が妊娠して、ちゃんとしなくてはという思いと焦りで、事件を起こして刑務所に収監されました。良いところがあるのに最後に切れて堕ちていきます。前半のスピード感が徐々にゆっくりになったように感じました。やるせない気持ちになりました。

2025-2-5(水) 図書館資料 請求番号:913/スナ

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ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルーーブレイディみかこ作

2025-02-01 14:39:13 | 

「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」ブレイディみかこ作を読みました。この本は本屋大賞2019ノンフィクション本大賞を受賞しています。ブレイディみかこさんの本を読んだのは初めてです。英国ブライトン在住で旦那様はアイルランドの方で息子さんが1人おられます。その息子さんは底辺託児所で幼児期を過ごし、カトリックの小学校に進学、その後また元底辺中学校に進学しました。英国は移民問題やEU離脱問題、格差社会などいろいろな問題を抱えています。息子さんケンを育てながら、英国の抱えている問題を具体例を示し、わかりやすく教えてもらえるような本でした。ヤマザキマリさんの息子さんデルスと気が合うのではないかと思うほど、2人の息子さんは多様性の中で育ちました。宗教も違う、人種も違う、LGBTQ、経済格差もある、とにかくいろいろな人が暮らすところで育ったのでした。お2人の息子さんの大らかさ、優しさ、思慮深さに感心します。もちろん、ご両親がしっかりされているから、良い子に育ったのでしょうが、多様性の中で育つ、他者をそのまま受け入れることがどんなに重要かと気づかされました。最後の解説に

「2019年に刊行された本書は、プレイディさんの、当時中学生だった息子とのふれあいを通じて、『地べた』の英国を一緒に見つめていく物語だ。世界の縮図と言われる所以としての、英国の貧困、差別、分断は様々な形となって、ブライトンでつつましく暮らす親子の身近にも忍び寄る」

と書いてありました。世の中は否応なしに変わっていきます。どうか後退するのではなく、少しずつでも明るい未来に向かってでありますようにと祈ります。

2025-2-1(土) 図書館資料 請求番号:376.3/B/ブ

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扉の向う側ーヤマザキマリ作

2025-01-21 16:36:08 | 

ヤマザキマリ作「扉の向う側」を読みました。ヤマザキマリさんは14歳でヨーロッパ1人旅をしてから世界各地で暮らして来られました。札幌、フィレンツェ、ナポリ、シリア、パリ、キューバ、リオデジャネイロ、シカゴ、ブラジルなど新しい場所で新しい扉を開けるたびに、いろいろなドラマがありました。家族のこと、新しい発見、出会いなど感動することばかりです。そこにマリさんの挿絵がとてもよくはまって、生き生きしていて、川の絵では流れているように見えて、人物の絵ではそこに佇んでいるように見えて、海外を疑似体験出来て、登場人物とは昔からの友達のような感覚になりました。今までにもマリさんの本は何冊か読んでいるので、知っていることもありました。キューバにボランティアへ行かれた時は15人家族の家に居候されていました。その家にはお皿が3枚しかないので、5回に分けて食べるそうです。ベランダのテーブルに象の形をした可愛らしい陶器の灰皿があったそうです。マリさんが奥さんに「これかわいいですね」と伝えると、奥さんは「新婚旅行で行ったサンティアゴで買ったのよ」と愛おしそうな目を灰皿に向けたまま微笑んだそうです。「殺伐としたその家の中で、色といい形といい際立った存在感があった」そうです。マリさんが帰国の日、空港で子供たちが「大したものじゃないんだけど、これキューバと私たちの思い出に渡してくれって両親から」と新聞紙で包まれたものを差し出して「でも恥ずかしいから飛行機の中に入ってから見てほしいって」。それは「象の灰皿」だったのです。マリさんは飛行機の中で、体を屈めてしばらくの間誰にも気がつかれないように、黙って泣いたそうです。私も涙があふれてきました。これはオーヘンリー作「賢者の贈り物」だと思いました。このようなお話が28話掲載されています。お話と絵とどちらも心に響きました。

2025ー1ー21(火) 図書館資料 請求番号:913/E/ヤマ

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ムスコ物語ーヤマザキマリ作

2025-01-14 10:39:58 | 

「ムスコ物語」ヤマザキマリ作を読みました。「小説幻冬」連載に書き下ろしを加えて書籍化されたものなので、息子デルスの成長に合わせて順序良く書かれたものではありません。その時々の息子が登場します。ヤマザキマリさんは14歳でヨーロッパ一人旅、17歳で高校中退してイタリアへ留学、27歳でシングルマザーになりました。この本に「どんな苦労もしておくことでやがて役に立つ」と書かれています。集中力があってのめり込むタイプなので、様々な経験をされています。息子のデルスという名前は、極東ロシアの少数民族からつけられたそうです。「東シベリアの大地で、家族を失ったあとも大自然に守られながら生きる狩人の名前を彼につけようと決めたのは、人間社会が唯一の人間の生息場所だと思ってほしくなかったからだ。」と書かれています。デルスは親の都合で、日本、シリア、アメリカ、ポルトガル、イタリアなど点々としています。そしてとても優秀で数学もよくでき、もちろん言語も多数話せて、宗教にも興味を示して、スロヴェニアにある小乗仏教の寺を訪ねたほどです。ヤマザキマリさんは「私には子育てをしてきた自覚も一区切りついた達成感も何もない。本当になるようになっただけとしか思ってないし、これからもそうだ。」と書かれています。デルスの言葉にすかさず突っ込みを入れるマリさんが面白くて、それに返すデルスも面白くて、素晴らしい親子関係だと思いました。とにかく面白い。もう一度子育てをしてみたいと思わせる本でした。まだまだヤマザキマリさんの本を読みたいです。

2025-1-14(火) 図書館資料 請求番号:726.1/ヤ

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虹を待つ(駆け込み寺の女たち)ー遠藤彩見作

2025-01-08 11:22:26 | 

「虹を待つ」遠藤彩見作を読みました。5編の連作時代小説ですが、私は1つの小説として読みました。江戸時代は女性からは簡単には離婚が出来ず、どうしても我慢ならない女性は「縁切寺」に駆け込みました。駆け込んでくる女性は本当に様々な人生模様です。昔の話としてだけではなく、今も同じように苦しんでいる人が多いのではと思います。夫婦のことはなかなか表には出てこないのでわかりません。最近は離婚率が高いので、離婚したければできると言う点は改善されました。縁切寺の上州満徳寺には尼住職慈白という徳川家のお姫様だったらしい方がおられます。上品で思慮深く、駆け込んだ女性に相応しい対応をされるのが、本当に知恵のある愛情深い女性だと思いました。日々の生活の中でその人にとって何が幸せかを考えさせられます。そうしていろいろなことに気づき、自分の道を歩む女性の姿は安心して見送ることができました。駆け込み寺を人生の雨宿りだとして、自分の行く末を考え、ゆっくり虹の出るのを待つ女性たちでした。面白かったです。

2025-1-8(水) 図書館資料 請求番号:913/B/エン

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CONTACT ARTー原田マハ作

2025-01-07 16:49:08 | 

「CONTACT ART」原田マハ作を読みました。日本の美術館のコレクションは奇跡の連続と書かれています。素晴らしいアートにコンタクトして次世代へ伝えてくださいとも書かれています。そしてCONTACTの心得も書かれています。

  1. 鑑賞前、荷物は預ける
  2. 美術館のライブラリーを利用してみる
  3. 鑑賞後、ミュージアムショップでポストカードを2枚買う
  4. 美術館の建築も楽しむー全容が見える場所に立つ
  5. 知識や解説を頼らないー心の窓を開ける
  6. コンタクトは1回限りではない

この次、美術館へ行くときはコンタクトの心得をしっかりと守って楽しく鑑賞したいと思いました。美術館へ足を運ぶことが次世代へ伝えていく手だてにもなるのだと思いました。この本には国内外の18人の画家の絵を紹介されています。絵を見るたびにこちらの解説を読んだら毎回違う視点があり、感想も変わりそうです。早く美術館へ行って絵に出合いたいと思いました。

2025-1-7(火) 図書館資料 請求番号:720.4/ハ

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