今年は町内の役員をしているので、高槻市から講演会の案内が届き行ってきました。講師は岡山から来られた明和製紙原料株式会社代表取締役 小六 信和さんです。タイトルは「紙はゴミじゃない!!」です。出前講座を無料でされ、「コロッケ先生」として全国を回られているそうです。まず初めに舞台でハガキ作りを始められました。チラシや割りばしの袋、レシート、古いハガキ、カレンダー、紙箱、薬袋、包装紙などを小さくちぎってミキサーに入れ、上から水を適量入れ攪拌します。それをハガキ大枠の網の上に流し乾かします。最後はアイロンでしっかり乾かしたら出来上がりです。どうして紙が出来るのでしょうか?木の繊維が水素結合しているから、のりも使わずに出来るのだそうです。このハガキをまたちぎって水と攪拌して再生紙を作る事が出来ます。高槻市職員さんがお手伝いしてその間にお話を伺いました。
古紙を何kgリサイクルすると樹齢30年、高さ20m、直径25cmの木が助かるでしょうか?答えは50kgです。古紙をリサイクルに出すときに一々計ったことがないのでわかりませんが、結構重いですよね。最低でも年間1本の木は助けていると思います。それから古紙の分別の仕方をご存知でしょうか?私は今日の講演でしっかりと理解できました。この次から迷わずに分別できると思います。牛乳などに使われている紙パックはいくつリサイクルすると55m巻きのトイレットペーパー1つ出来るでしょうか?答えは6個です。私は16個に手を挙げてしまいました。牛乳パック6個とトイレットペーパー1個と同じ重さだそうです。それでは分別の仕方です。4種類に分別します。
1、古新聞&折り込みチラシ(広葉樹パルプで作られています)ー新聞用紙にリサイクル
2、ダンボール(針葉樹パルプで作られています)―ダンボールにリサイクル
3、紙パック(広葉樹パルプ)―トイレットペーパーやティッシュにリサイクル
4、雑誌&雑紙(広葉樹パルプとのり)―ティッシュの箱など低グレードな雑紙の上に1層だけバージンパルプを塗って美しく仕上げたりする。
*広葉樹パルプは短く、細く、弱く、軽いという特徴があります。
*針葉樹パルプは長く、太く、強く、重いという特徴があります。
雑誌、封筒、箱などのりが使われているとリサイクルした時に黒い斑点が出るそうです。ですからのりのついている紙は分別する必要があります。小六先生のお話は面白くあっという間に時間が過ぎました。これからはどんな紙もリサイクルに出そうと思います。
2017-7-15(土)於:高槻現代劇場中ホール 10:00~11:30