特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

「カフェラテ二つね!」

2005-02-08 16:07:21 | ソウル見て歩き
 雨が降ると言っていたのに結局降らず。曇りのち晴れ。最低気温2度。

 三連休初日、七時に起床。朝食後ソウル市庁近くのソウル市立美術館(写真)へ出かけた。旧正月の三連休中は無料観覧ができるのだ。そのほかにも慶福宮(キョンボックン)や徳寿宮(トクスグン)などの故宮では、韓服(ハンボク=韓国の伝統衣装)を着ていると入場無料になるといった嬉しいサービスを実施している。

 この時期都心部のオフィス街は人も車も空いているので、いつもよりのんびりとした雰囲気だ。美術館内も空いている。『第三回ソウル国際メディアアート・ビエンナーレ』ということで映像を中心とした多様な展示作品が目を引く。気に入った作品の前で思う存分映像観賞を楽しんだ。学芸員による無料のミュージアム・ツアーも一日に数回実施しているので、韓国語を解せる方にはお薦めだ。

 お昼前に美術館を出て、徳寿宮(トクスグン)のすぐ脇にある“ダンキンドーナッツ”に入った。日本からは撤退してしまった“ダンキン”だが、お隣の国ではあちこちで見かける。私が会計を済ませて、コーヒーが出来るのを待っていると日本から来たオバサマ二人がご来店。レジカウンターに来るなり「カフェラテ二つね!」と見事な日本語でご注文。さすがオバサマ。怖いもの無しだ!店員も場所柄“外国人観光客慣れ”しているのか“カペラッテ”であることを察し、笑顔で応対していた。

 その光景を一部始終見ていた私のほうが恥ずかしくなってしまい、思いっきり“ワタシ ニホンゴ ワカリマセン!モード”になった。私は“超”が百個ぐらいつく小心者だ。外国へ行った時は、現地の言葉が話せないとうだけで、罪悪感に駆られてしまう。

 そんな訳で、私が今まで行ったことがある外国は韓国を除いて“アメリカ領(ハワイ,グアム,サイパン)”、“中国(香港,上海)”、“台湾(台北)”、“ロシア(ウラジ・オストク)”、“オーストラリア(シドニー,エアーズ・ロック)”しかない。

 日本語が明らかに通じる場所(ホテルなど)を除いては、英単語を並べただけの英語だったり、指をさしたり、ただ笑うだけだったりしたが、韓国で生活を始めてからは外国語に対する“免疫”が出来たようで、以前ほどの“過剰なアレルギー反応”は見られなくなった。

 だからと言って、外国の街中にあるお店に入って「カフェラテ二つね!」と思いっきり日本語で注文するだけの勇気は未だ持ち合わせていない。

 韓国のファーストフード店ではコーヒーの紙コップ代として50ウォンを価格に上乗せするのが普通だ。“ダンキン”でもほとんどの店で同様のシステムを取っている。飲み終わった紙コップをレジカウンターに持っていくと、50ウォンを返してくれる。いわゆる保証金(デポジット)というわけだ。

 例のオバサマ二人が私の席の斜め後ろのテーブルに座った。

 「カフェラテの紙コップ、飲み終わられたら、カウンターに返すと二つで100ウォン戻って来ますよ」と教えてあげようかと思ったが、「そんなコト知ってるわよ!」などと言われると超小心者の私は“困ったチャン”と化してしまうので、“ニホンゴ ワカリマセン!モード”のままお店を出てきてしまった。もちろん自分の紙コップの保証金50ウォンは返してもらった。

 こんな自分の性格がどうしても好きになれない。

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2 コメント

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グアム大好き (URL)
2005-02-16 15:37:43
ブログ的グアム【GUAM+】GOODブログキャンペーンに登録されては如何ですか。
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コメントありがとうございます (特上カルビ)
2005-02-18 00:45:06
ありがとうございます。



グアムとは全く関係が無いブログですが、登録しても構わないのでしょうか?



ちょっぴり気になったので・・・。
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