特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

韓国映画『オンマ』を観る

2005-04-09 22:05:52 | 映画
 。最低気温11.3度。最高気温15.8度。

 昨夜、地元新村(シンチョン)の映画館で韓国映画『オンマ』を観た。近頃には珍しく、夜(と言っても七時半過ぎだが)に映画館の前をぶらぶら歩いていたら、ちょうど上映時間だったので思わずチケットを買ってしまった。

 公開初日の夜の回で六割ほどの入り。別に観たいと思っていた訳でもなく、映画に対する予備知識も何も無いまま観始めてしまった。タイトルの『オンマ』とは韓国語で“お母さん”とか“おふくろ”とか“ママ”という意味。

 ひどい“目まい”のせいで乗り物に一切乗れない68歳の母が、末娘の結婚式に出席するため、家から200里(78.4km)の道のりを3泊4日かけて家族と一緒にひたすら歩いて行くというのが基本的なストーリー(※韓国の1里は約392メートルで日本の1里の10分の1に該当)。その道中に起こった出来事を描いた映画だ。

 初めのうちはちょっと期待したが、物語が進むに従ってどんどん先が読める展開になって行くのだ。しかも観客を無理に笑わせたり、泣かせようとするシーンが何箇所かあり、演出にもかなり無理があった。ラストは韓国映画らしい「お決まり」で終わる。これも予想通りだった。

 ストーリー展開もエピソードも、盛り上がりに欠けるので、全体的に間延びした作品というのが私の個人的な感想。8,000ウォン、もったいなかったなぁ~。

 母親役の女優コ・デゥシムさんが最近ドラマなどで人気があるので、彼女のために作っちゃった映画かも知れない。実際は1955年生まれなので、今年(2005年)でちょうど50歳の女優さんです。

 韓国の“家族”のあり方や絆(きずな)について興味がある方は“参考までに”ご覧あれ。

 家に帰って、「朝鮮日報」の映画評(4/8)を観た。
 それによると、今週末の上映作品推薦順位では10位中9位。コメント欄には「涙を流す準備は既に出来ていたのに・・・」とある。つまり、思った以上に「泣けない映画」だったということだろう。私も同感!同じカテゴリーの作品として韓国映画『家族(カジョク)』(2004年9月公開作品)が挙げられていた(残念ながら私は未見)。

 そんな訳で、昨日は体調もすこぶる良かったのだが、今日は朝から一日中雨ということもあり、思いっきり気分も沈む。結局夕方近くまで横になって過ごしてしまった。何だかすごく損した気分

 写真は映画『オンマ』のポスター。

 追記(4/15):一週間後の『朝鮮日報』映画評では『オンマ』について次のように酷評していた。
        20字コメント:最初から最後まで予想通りに展開する無謀さ。
        観る前に:期待するほど泣けない。
 ↑いくら何でもこれだけ言われちゃったら、映画を観に行こうという気も失せるでしょうが(自分の感想を棚に上げるワタシ・・・)。

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