特上カルビの記のみ気のまま

韓国語教育を韓国の大学院で専攻した30代日本人男性が、韓国ソウルでの試行錯誤の日々を綴りました.

ケーキ

2007-12-25 23:39:25 | ブログ再開準備中!
曇り.最低気温5.8度. 最高気温10.1度.

 誕生日(12/25)にケーキを食べました.
 

【写真上】さすがに39本もロウソクを立てたら穴だらけになってしまうのでとりあえず1本だけ…


 お隣の国で暮らし始めてまだ日も浅いころの話しです.
 韓国人の知人宅を訪ねることになりました.初めてお宅にお邪魔するので手ぶらでは失礼と思い,近所のケーキ屋さんでケーキを買って行くことにしました.

 あれこれ迷った挙句,イチゴのケーキなら万人受けするだろうと,生クリームの上においしそうなイチゴがのった6号くらいの大きさのケーキを買うことにしました.ガラスのショウ・ケース越しに「これをひとつ…」と言いながら指をさすと,店員さんが「こちらですね.」と言いながらケーキを取り出してくれました.

 すると店員さんが何か尋ねてきました.尋ねられましたが,その時の私は,相手の韓国語が解りませんでした.解らないときは素直に聞き返すなり,「外国人なので,もう少しゆっくり話して下さいませんか?」と言えば済むものを,吹けば飛ぶようなつまらない「プライド」がムクムクと頭をもたげてきたのです.

 拙著『特上カルビのサバイバル韓国語(Tokujyoo-kalbi’s Survival Korean:以下TSK)』(ソウル・オントリ出版社)の26ページにある,『第11課 相手の言っていることが解らないときは,とりあえず「はい」と言おう!』というルールに従い,「はい,はい(ネー,ネー)」と返事をしました.すると,今度はまた別のことを尋ねてくるではありませんか!今度は,「何(なん)○,××ますか?」という部分だけは理解できました.私は少しホッとして「30分くらい…」と答えました.店員さんは私にケーキを持ち歩く時間を尋ね,箱の中に入れるドライアイスが幾つ必要かを尋ねたのです.

 無事知人宅に着き,一通り挨拶を済ませ「つまらないものですが…」と,手みやげとして買ってきたケーキを渡しました.

 知人の奥様が腕に縒(よ)りをかけた美味しい夕食のおもてなしを受け,くつろいでいると「それじゃ,せっかくだから頂戴したケーキを戴きましょうか.」と奥様がケーキを箱から取り出した時に事件は起こりました.ケーキとともに出てきたのはドライアイスではなく,誕生日祝いに使う,色とりどりのロウソク30本!これにはさすがの私も参りました
 
 残念ながら『TSK』は初版を刷っただけで絶版になってしまいました.しかし,いつか改訂版を出す機会があれば,『つまらないプライドは大恥をかく』というページを加筆しようと思っています

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