労働者のこだま(国内政治)

政治・経済問題を扱っています。筆者は主に横井邦彦です。

政治の舞台は第2幕へ

2007-05-21 12:13:05 | Weblog

 参議院選挙がすでに直近に迫っていることから、日本の政治も様変わりしはじめている。
 
 すべてが参議院選挙のために、有権者の支持をかすめとるために、すべての政党が有権者に素顔がみられないようにこってりと厚化粧をほどこしはじめている。
 
 特に、自由民主党と民主党と公明党はありとあらゆる詐欺、ペテンのたぐいの政治戦術を使って、自分たちが何ものであるのか、何をめざしているのかを隠蔽しようとしている。
 
 有権者に自分たちの正体を隠さなければ公然たる政治闘争ができないというのはいかにも情けないことであるが、この自公民の政治のみじめさこそ日本の政治の現状をよく物語っている。
 
 安倍晋三政権によって進められている日本の軍国主義化はすでに規定の事実であるが、それは公認の、すなわち、選挙によって有権者に支持された政権によってなされているものではない。現在の自民党の議席は小泉純一郎のペテン政治の結果であって、小泉から政権を譲り受けた安倍晋三の本当の有権者の信任はこれからだ。
 
 ところがその安倍晋三政権と自由民主党は、民主政治では避けては通れない選挙の洗礼を前にして、自らがこれまで土足で踏みにじってきた有権者の報復におびえ、震え上がっているのである。このことは彼らがこれまでいかに信念のない政治を行ってきたのかという証しでもあるのだが、現状では日本の軍国主義勢力は彼らが破壊しようと思っているブルジョア民主主義の土台をくつがえすまでの力量を持っていないことの表れでもある。
 
 われわれに政治的な力量があれば、この絶好の好機に、安部自民党を徹底的に追い詰めて、二度とくだらない策動を行うことができないように打撃を与えるべく全力を尽くすのだが、まだわれわれは政党として萌芽的な状態にも至っていない現状では、情勢の推移を見守ることぐらいしかできない。
 
 つぎに政治が動くのは参議院選挙後であり、それまでは有権者をペテンにかけるための政党の虚飾のお芝居がえんえんと繰り広げられることになろう。
 
 そういう点では、この政治の第2幕でのわれわれの出番はあまりなさそうである。      

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