労働者のこだま(国内政治)

政治・経済問題を扱っています。筆者は主に横井邦彦です。

白旗を掲げても許してもらえない

2010-07-29 02:24:20 | Weblog
 久しぶりに死刑が執行された。

 これもキム・ヒョンヒ氏来日に続く、保守反動派への菅民主党政権の第2のプレゼントなのだが、キム・ヒョンヒ氏の来日のように、今回も素直には喜んでもらえない。

 参議院選挙に惨敗して以来、菅民主党政権にできることは白旗を掲げて、保守反動派の軍門に降ることだけなのだが、保守反動派はそう簡単には投降を認めない。

 それはここで救いの手をさしのべるよりも、菅民主党政権をいたぶっておいた方が、有利な条件で政権を奪還できると踏んでいるからだ。

 かくして菅民主党政権は政権を維持するために、反動派にますます媚を売り、媚を売るために反動的な政治へとのめり込んでゆき、日本の政治全体が右へ右へと流されていく。

 ここで踏みにじられているのは労働者の利益であり、労働者はますます寄る辺のない存在へとおとしめられている。

 日本の社会はかくしてますます袋小路へと追いつめられようとしている。


 追記

 民主党の馬鹿たれどもを相手にしても時間の浪費にしかならないので、あまり言いたくはないのだが、われわれは保守反動派が千葉法務大臣の落選をねらって策動しているという警告を選挙の公示前にしておいたはずだ。なぜ民主党の執行部はその対策を立てなかったのか。

 千葉大臣が落選すればこういうことになるということは百も二百も分かりきったことではないか。民主党は法務大臣というブルジョア民主主義の砦を闘わずして、ファシスト勢力に売り渡したのだ。

 この取引はきわめて大きく重いものであったということをやがて知るであろう。しかし、そのときにはすべてが手遅れなのだ。