京都大学の中川 大教授を講師にお招きして、北陸新幹線についてご講演をいただきました。
以下、研修会の内容を記します。(私の筆記および記憶に依ります)
・2000年以降、各路線で整備が進展しているが、敦賀・大阪間だけが著しい遅れている。
・敦賀・大阪間を整備すれば、大宮~大阪が一気に増える。
・特急の乗客数が最も多い路線で、最も需要が見込まれる。
・整備が遅れた最大の原因は、京都と大阪が関心を示さなかったから。
・ルートがはっきり決まっていないもの遅延の理由。
・「北陸新幹線」の表現は間違いで遅れの原因(京都と大阪が関心を示さない)で、「北回り新幹線」
と呼ぶべき。
・敦賀~大阪を早く結ぶことが大事で、ルートはどれでもよい。ルート問題は小さなこと。
・北陸新幹線は小出し(まずは敦賀まで)で勝負したばっかりに、大阪までの決定が大幅に遅れ、優先順位が下位の原因になっている。
・マスコミの新幹線に対する間違った論調(無駄な公共事業の代表など)が風評被害を招いている。
・上記のことは、我が国の停滞要因となっている。
・都市間の交通量が一貫して増加していることなど、整備新幹線に対して正確な評価をすべき。
・我が国のこれまでの鉄道政策は、世界最高水準の鉄道技術と貧困な鉄道政策
・北陸新幹線は早期開業効果が大きい。
・並行在来線への考え方の確立が必要で、北陸本線のローカル列車を、より便利にして再生させる
必要があり、また、それは十分可能。
・札幌~鹿児島が整備新幹線とすると、東京~大阪ルートの北回りとしての北陸新幹線ルートは
ばらしい考え方。
結びとして
・「北陸新幹線は良好な社会資本整備」という事実を多くの人に伝えられるようにすることが重要だ。
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