あさやん通信

おいらの日記、徒然なるままに!

天風先生(修道大悟の誦句)

2009-12-23 01:31:17 | いい話

【天風哲学(修道大悟の誦句)】 

そもさん、われら、かりそめにも、天地の因縁に恵まれて、万物の霊長たる人間として、この大宇宙の中に生まれし以上、まず、第一に知らねばならぬことは、人生に絡まり存在する幽玄微妙なる宇宙真理なり。
誠や、この自覚を正しく厳かになし得なば、敢えてもとめずとても、その身を健やかに、その運命を和やかにするを得ん。
これぞ、正に、千古昭として耽存する、尊厳犯すべからざる人生の鉄則にして、また、神ながらに定められたる、動かすべからざるの天理なり。
しかも心より喜ばんかな、われら、今や正に、雀躍りする感激に咽びつつ、この妙諦とその手段とを知れり。
ああこの幸い、この恵み!そも何をもってかたとえん。
顧みれば、転々として人生の悶えと悩みに苦しみしこと幾年月!
今や、われ、ここに、豁然として無明の迷いより覚め、自覚更正の大道に入るの関門に立ち、心眼すでに開けて行手に栄光燎乱たる人生を望み得し今日、我が心はただ、ひたすらに、言い能わざるの、限りなき欣(よろこ)びに勇みたつ。
しかり!世の人々の、すべてのすべて、よしや富貴栄達名門名誉の人といえども、しょせん味わい得ぬ、この欣びと、この感激!誠!恵まれたる我よ、と思えば、などか、この尊き因縁を、とこしえに忘れ能うべき。
されば、堅く、我と我が心に、この欣びと、この幸いとを根強く植えつけて、一意専心、黽勉努力(びんべんどりょく)、実践躬行(じっせんきゅうこう)、ふたたび人生無自覚の過ちを繰り返さざらんがために、厳かに反省の鞭を手にし、ひたむきに向上の一路へと颯爽と邁進し、われらの住むこの世界に、誠と、愛と、平和に活きんとする人の数を多からしむるべく、我まず、その模範の人とならんことを、自から、自からの心に、厳として誓わん。

 中村天風哲人

1876年(明治9年)、東京生まれ
日清・日露戦争で軍事探偵として活躍した後、不治の病といわれた肺結核にかかる。一時は死の淵に立たされるが、インドの聖者・カリアッパ師との出会いをきっかけにみごと立ち直る。
その後、実業界で成功して得た地位や名誉をすべて捨て、街頭で辻説法を始め、統一哲医学会(現財団法人天風会)を創設する。政界・財界の有力者が続々と入会、以後、人々の啓蒙に専念する。 1968年(昭和43年)92歳で逝去。

--天風先生の主なお弟子さんたち--

東郷平八郎
原敬
後藤新平
山本五十六
ロックフェラー三世(John D. Rockefeller III)
双葉山
松下幸之助
尾崎行雄
稲盛和夫
広岡達朗

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