ガーベラ・ダイアリー

日々の発見&読書記録を気ままにつづっていきます!
本の内容は基本的にネタバレです。気をつけてお読みください。

魔法の薬②

2007-09-27 | 日々のあれこれ
今朝、職場の実験男性の机上に目をやると、相変わらず例の黒い液体があった。
そしてその横には、空の透明容器が並べてある。

……昨日は、実験をしなかったのか?……

などと、思いながら自分の椅子に腰をおろす。

そして、黒い液体をぼーっと見つめる。

……あれっ?……

昨日とは違って見える。着実に変化がみてとれる。

それは、容器の上のほうはほぼ透明な液体。下のほうには黒いものが沈殿しているのである。

「ほらっ。二層に分かれてきてるねー。しっかし、何度見てもこの黒さはすごいよね」

……いつのまにか実験野郎(あ。野郎になってしまった、失礼)。もとい、実験男性が目の前に!(当たり前だ。彼の指定席なのだ)

すると、突然彼は、その液体の入った容器を右手で持ち、空の容器に中身をとくとくと移していった。黒い沈殿物が入らないようにー。

「ほらっ。見て。この黒いのが全部時計についていたんだよー。すごいねー」

とうれしそうに言いながら、容器を右手でふりふりする。

何度感心したら気がすむのだっ!と思いつつ、

「そうですねー」と微笑み返す私。なんて小心者……。

黒い液体を二つの容器に分けて、今後彼は一体何をしようというのか……。

そういえば、液体は何度も使用できると言っていたっけ。

……とすると、誰かの時計を浸すためにとっておくのかも。

そうして、黒い沈殿物のほうは……?

少しずつ液体を取り除きながら、乾燥させるのではないだろうか?

その成分を調べるためにー。
その重さをはかるためにー。

……そんなことをして何になる?
……というか何のために?

ああー。なぞは深まるばかりである。。。


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