しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「アナザーフェイス」   堂場瞬一 

2013年07月15日 | 読書
「アナザーフェイス」   堂場瞬一       文春文庫

警視庁刑事総務課に勤める大友鉄は、息子と二人暮らし。
捜査一課に在籍していたが、育児との両立のため異動を志願して二年が経った。
そこに、銀行員の息子が誘拐される事件が発生。
元上司の福原は彼のある能力を生かすべく、特捜本部に彼を投入するが…。
  <文庫本裏カバーより>





学生時代俳優経験もある大友刑事。
名前は鉄だが、ソフトなイメージで、圧迫感なく人を接することが出来るので、子どもにも怖がられない。
その変わり、大友刑事の周りにいる刑事は威圧感があり暑苦しそうな感じの人が。
そして、捜査一課に戻る為のリハビリ中。
失踪課の高城賢吾刑事と雰囲気と環境が似ている。
そして、登場人物の性格や会話が楽しめるのも同じ。
こちらは単発かと思ったらシリーズ物。

誘拐事件は身代金の引き渡しが、策の練どころで面白い。
人の波に紛れさせる方法は、リスクは高い気がするが、なるほどと思わせる。
ただ、予想していたのだから、警察の方が準備不足の失策。
婦人警官だってたくさんいるだろうし。
もっと色々と手の打ちようがありそうだった。
事件そのものについては、突っ込み所がいくつかある。
詳細についてはあまり書かれていないので。
それよりも、その周りの人間ドラマがメインと思った方がいいのかも知れない。
大友と小学2年の息子、優斗と義理の母聖子とのやり取りも面白い。


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