しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「森は生きている」 RISE PRODUCE

2009年01月22日 | 観劇
「森は生きている」 RISE PRODUCE

2009.1.17(土)~22(木) シアター1010

原作 サムイル・マルシャーク/訳 湯浅芳子
演出・作詞 安崎求  

<ストーリー>
けなげで優しい主人公の娘は、継母と義姉に何かにつけていじめられる日々を送っていました。
そんなある年の大晦日に その国のわがままな女王様が、4月に咲くマツユキソウを今すぐに欲しい!
もしなければ新年を迎えさせないと言い出したからさぁ大変!
欲張りな継母と義姉は、褒美の金貨欲しさに、真冬の森にマツユキソウを採りに、娘を森に行かせます。
闇の中、吹雪の中さまよう娘一人。
寒さで意識が薄れ、ついに娘は倒れ眠ってしまいます。
このままだと死んでしまう!とその時・・・
一年に一度だけ新年を祝う為に大晦日に集まる1月から12月までの12人の森の神が、娘を見つけ助けます。
そして、娘を哀れみマツユキソウと約束の指輪を贈ります。
但し、この事は、けして誰にも話さないと約束して。
娘が家に戻ると、寝ている隙に、継母達はマツユキソウと約束の指輪を取り上げ、褒美をもらう為に、わがままな女王様のいる宮殿に行きます。
宮殿ではマツユキソウが届き、ようやく新年を迎えられたと皆が祝います。
しかし今度は、女王がこの真冬にマツユキソウが咲いている楽園に行きたいと言い出し、継母達に案内する様に言い出したから、さぁ大変!
自分が、マツユキソウを採ってきたと嘘をついていた継母と義姉は、困り果て、ついに、本当は娘が採ってきた事を話ますが、女王は許しません。娘が案内しなければ、継母達を死刑にすると・・・
自分が案内しなければ継母達は死刑に・・・
でも案内すれば、生まれて初めて優しさプレゼントしてくれた森の神との約束を破る事になる。
娘は森の神から、けして行ってはいけないと教えてもらった絶望の道へ向かいます。約束を守る為に・・・
そんな娘を、欲張りは継母と義姉と我侭な女王一行は、内緒で後を付けます。
その道が生きて帰れない絶望の道と知らずに・・・
               〈RISE PRODUCE HPより〉


ストーリーを記載したが、有名な物語で子ども向けの劇にもよくなっている。
ライズ・プロデュースの何度目かの上演のミュージカル。
Studio Lifeの役者さんが今までも出演しているが、今回が1番多い6名。

<感想> 
2006年に観たが、その時よりもミュージカル度がアップしたように感じた。
その時はまだ子ども向けの感じがあったが、今回の方が歌やダンスの見せ場が強調されている感じがした。
歌も上手い人が揃っているというか、声がとても良く出ていて、ミュージカルだった。
12月の精が集まった時の感じや、焚き火の周りのいる時の立ち位置も、とても絵になる感じだった。
前の時と同じなのか、あまりよく覚えてはいないのだが、12人のまとまりが綺麗に感じられた。

そして目当てがLifeの役者さんなので、やはりそちらに目が行ってしまうのだが。
しかし、何度観ても思うのだが、あんなに常識がないワガママな女王が、たったひとつの出来事であんなに変わるだろうかと。
人に頼むことは知らなくても、人を脅すことは知っているし、ただ無知なだけとは思えないし。

スタジオライフからの出演者
河内喜一朗―大臣
及川健―義姉
山本芳樹―狼、6月(?)の精、家来
曽世海司―継母
篠田仁志―10月(?)の精、家来
荒木健太朗―4月の精、家来

及川さんは2007年の時から続き2度目の出演で、同じ義理の姉の役。
前回観られなかったので、とても楽しみにしていた。しかも相手は曽世さんという強力コンビ。
2006年の時は、笠原さんと青木さんのコンビでとてもインパクトがあった。
今回はインパクトという点では笠原・青木組の方が強かったかも知れない。
本当に意地悪そうで、エキセントリックだったから。
曽世・及川組は、悪そうに頑張っているけれど、やはり可愛い。
及川さんがニコッと笑うとどの女性陣より可愛いから、許せてしまう。
2人でどんな動きや表情をするかも細かく打ち合わせたようで、そういう息の合わせ方で笑わせてくれる。
本当に表情は豊かで、動きも面白い。まさにコンビ。
観ていて楽しかったし、やっている方も楽しそうだった。

山本芳樹さんは狼役でダンスを披露。
今まで芳樹さんの本格的なダンスは観た事がなかったので、今回観られて得した気分になれた。
狼の衣装も表情も、いつもと違った芳樹さんを楽しめた。
でも狼メイクのまま月の精になっているので、その時は顔が暗く見えて、ちょっと異質な感じがした。
髪もたてがみの様にぴんぴん跳ねているし。
4月の精の荒木さんは若いし凛々しいし、娘さんの相手役としてもぴったりだった。
荒木さんは表情も落ち着きがあり、堂々として来た。
篠田さんはあまり目立つ役ではなくて、残念。

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