しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「僕を愛したふたつの国/ヨーロッパ ヨーロッパ」1990仏・独

2006年11月26日 | 映画
第二次世界大戦の暗黒の時代を奇跡のように生き延びたユダヤ人、ソロモン・ペレルの実体験を基に映画化した作品。
ナチスの迫害から逃れるために一家でドイツを離れポーランドへ。
そこへも魔の手が伸びると、両親、そして兄とも離れ離れになり、ソ連の施設に身を寄せることとなったソロモン少年。
やがて侵攻してきたドイツ軍に捕らえられた時、生き延びるために彼は、ユダヤ教に則って割礼を受けている自分を隠し、ドイツ人になりすます。


ただただ、ソロモン少年が無事に生きていけるように、祈るような気持ちで観てしまう。
日常の生活から突然、ユダヤ人というだけで迫害され、命まで危うくなる理不尽な世界になってしまった現実。それでも生きる為にあきらめない。幾つもの幸運が重なって、やっと生き延びられる。
そんな時代に生きなければならなかった不幸。
ひとりひとりの人間に、たくさんのドラマがあるのに。
人の命の重さをみんなが分かる世界が欲しいと思う。
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