しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「カラヴァッジョ展 」 国立西洋美術館

2016年06月10日 | 展覧会
日伊国交樹立150周年記念   「カラヴァッジョ展」 
 国立西洋美術館       2016.3.1(火)~6.12(日)

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジョ (1571年~1610年)
イタリア、ミラノ出身の画家。
現存する作品は60点強のなか、11点が展示。
カラヴァッジョに影響を受けた継承者たち、カラヴァジェスキの作品を合わせた51点の展示。

カラヴァッジョは、作品より先に名前を知った画家。
映画も見ていた。

今回間近に観て、1番に思ったことはポスターなどの印刷物と全然違う、と言う事。
何でも生の方が良いのは同じなのだが、カラヴァッジョは特にそう思う。
光と影のコントラストも、とても柔らかく優しい。
なにより、質感をとても感じる事が出来る。
そして、人物の印象的な表情も。

パンフレットになっていたバッカスは、それを見た時はそれほど好きではなかったのだが。
実物を見て、今回1番好きになった。
なんとも言えない眼差しに、引き込まれる。

しかし、少年とある作品が、あまり少年に見えない。
かと言って年を取っている様にも見えなくて不思議な感じ。
後不思議に思ったのが、バッカスもそうだが、みんな指先と言うか爪が汚れている。
バッカスは葡萄を食べたから、などと思ったが、きっとその頃の人たちはそうだったのかな。
とても細かいところまで、本物のように描き込まれている。

カラヴァジェスキの作品も、同じように細かく描かれていて見ごたえがあった。
同じテーマで描かれた絵が並べられている物もあり、面白かった。
マグダラのマリアには、必ず髑髏が一緒に描かれている事も知った。
史料として展示されていた裁判の記録も、とても分厚いもの。
ずっと保管されているんだ。凄いな。

じっくりと見て2時間。倖せな時間。
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