本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

クウネルのこと

2016年01月22日 | 

お久しぶりでございます。前回更新からまた間が開いてしまいました。
ふた月連続で両実家に里帰りしてから、
健康診断の締め切りが近いことを思いだして慌てて病院回りをしたり、
年末年始の支度をしたり、夫と出かけたり、家でだらだらしたりしてました。

それから、BDレコーダーをS社製からT社製のものに替えたのですが…。
(長いことS社のBDレコーダーを使っていましたが、
かなり前からDVDの読みこみと書き込みが出来なくなっていたので、
録画したものを全てBDにダビングしてから別のレコーダーに交換する予定で、
T社のものは一年ほど前に購入しDVD再生用として使っていた)
すぐフリーズするし、何かと言うと録画を失敗してばかりで、
(疑問に思って検索したらネットでの評判は最悪…調べてから買えばよかった…)
ついに堪忍袋の緒が切れて正月早々に電器屋に走り、また改めてS社の製品に買い換えたのでした。

その帰り、夫は結構値切れたのでほくほくしていたのに、
立体駐車場でスマホを隙間に落とし、業者さんを呼んで取り出してもらうことに。
雨上がりに地下に落下したので水没の恐れがあり、ひやひやしていたのですが、何とか無事でした。
よりによってデカくて落としやすいiPhone6s Plusをダウンのポケットに入れるからだ!と叱り、
普段バッグを持ちたがらない夫に強制的に持たせるために、即行ボディバッグを買いましたけどね。
まあ、そんな日々でした。

一月に入ってからは、SMAPの解散騒動と謝罪会見に内心嘆くことに(ファンでもないのに)。
会社内部の争いと、足抜けへの懲罰行為を、表舞台で見せたら商売として駄目だろうに。
もうマネジメント側には、客観性とか、時代の変化への対応能力がないのでしょうか…。
タレントの独立を阻んで仕事干されるようにしたり、
主演ごり押しとか、実力もないのに賞を取らせるとか、バーターとか、
各芸能事務所の作戦がここ十数年露骨過ぎてうんざりしていたところに、この騒動。
事務所にもテレビ局にもスポーツ新聞にも、世間様の感覚で制止する人が誰もいないことが怖い。
そういう業界ルールがまかり通っているから、従来のメディアが衰退していくのにねえ…。


で、ここからが本題。
内心嘆くと言えば、雑誌「クウネル」の予期せぬリニューアルもそうでした。
一号休んでリニューアルするとしか知らず発売を待っていたら、
ターゲットを50代女性に絞るという話が耳に入り、表紙デザインを見て愕然。
これは少なくとも「クウネル」的なセンスではない…。

ku:nel(クウネル) 2016年 03 月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

定期購読で手元に届いて、さらにびっくりぽんだよ。
巷では静かな悲しみに満ちたAmazonレビューが話題ですが、
わたしもこれは「クウネル」を廃刊して新雑誌として創刊すれば良かったのでは、と思いました。
今までの連載が最終回もなく突然消えていて、ショック。
キャラクターのクウネルくんもいない。なぜ紙面でお別れの言葉を聞かせてくれなかった…。

価値観の多様性を認め、有名無名の人や物をとりわけ区別せずフラットに描き、
押しつけがましく高級品を勧めたりライフスタイルを提唱したりはせず、
ストイックに独自の世界観を守り続けていた旧「クウネル」。
お前ら読者これが好きだろ分かってるんだついてこいや風のドヤ顔ではなく、
こういうの面白がってくれる人どこかにいるといいな…という囁きに似た、
控えめでまったり優しく品があり、でも鋭さを秘めていた旧「クウネル」。
新「クウネル」はそんな旧「クウネル」とは別物でした。

改めて思うけど、旧「クウネル」のデザイン、写真、文章の絶妙なセンスが本当に好きだった。
特集といえば「フランス女性の生活の知恵」などではなく、
「パリのいい顔」で見知らぬひげのおじさんの写真が表紙だったし、

ku:nel (クウネル) 2010年 01月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

韓国料理といえばコウケンテツではなく、ソウル郊外のオモニのおかずだった。

ku:nel (クウネル) 2012年 01月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

地味で消費欲をそそらないかもしれないけど、何度も読み返したい「本」だった。

初めての出会いは雑貨屋兼カフェで、毎号読みたいと思ったから、
この号(vol.24)から定期購入したのです。

ku:nel (クウネル) 2007年 03月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

 以来、繰り返し読み続けてきました…。

ku:nel (クウネル) 2007年 09月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

 

ku:nel (クウネル) 2008年 09月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

 

ku:nel (クウネル) 2011年 09月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

 

ku:nel (クウネル) 2012年 05月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス

 

ku:nel (クウネル) 2013年 11月号 [雑誌]
クリエーター情報なし
マガジンハウス


この抑制のきいた美しい表紙、何ともいえぬ個性が好きだったんだけど…。
ごく普通の高級志向中高年の婦人雑誌に変わってしまったからには、
(次号に林真理子のエッセイとの予告見て、すごくひいた)
定期購読解約しようかな、と考えています。
愛読者の大不評を受けて路線変更してくれたなら購読再開すればいいし、
このままなら今度は「つるとはな」を読んでみようかな。
とりあえずはバックナンバーを楽しみます。
今までお風呂で熟読してたんだけど、もう勿体なくてできないよ…。


ちなみに旧「クウネル」で連載していた「エブリデイ・マイ弁当」の単行本は3作持ってます。

私たちのお弁当 (クウネルの本)
クリエーター情報なし
マガジンハウス



「ただいま食事中」も好きで単行本持っている。続刊出してほしい。

よりぬき ただいま食事中。 (クウネルの本)
クリエーター情報なし
マガジンハウス

ああ、音楽・映画紹介に伝言レシピ、江國香織姉妹の往復書簡、
テーマにちなんでいることもある川上弘美さんの短編、
それに「B&D」の新作でチィチィを見られることも、もうないのかと思うと悲しい…。



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