本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

『恋はデジャ・ブ』

2006年01月18日 | 映画・DVD・テレビ

 SF的な話なのにユーモアがあって、見ているうちにほろりとさせて、うーむ、おぬし意外とやるな、という感じです。何度見てもなるほど、よくできていると感心してしまいます。自分だけ台本を渡されずに、何日も上演されるお芝居に飛び込むようなもんでしょう。どういう展開になるかは徐々に悟るのですが、主人公の行動で周りの反応が変わったりするので、次はどうするの?と楽しいワクワク感があります。

 時間の反復現象という設定のこの映画、大学時代に、西澤保彦『七回死んだ男』のあとがきを読んで知りました。


あらすじ…お天気キャスターのフィルは嫌味で鼻持ちならない男。聖燭節の取材で訪れたバンクスタウニーの町に、吹雪で閉じ込められ、あげく時間の落とし穴にはまってしまう。毎朝目覚めると、いつも聖燭節のお祭りの日。彼の意識だけ時を刻んだまま、きっかり巻き戻されて、2月2日が繰り返す。毎日毎日が“昨日”と同じ会話、同じ展開…。初めの頃はこの状況を利用してやりたい放題だったフィルだが、やがて“明日”の来ない日々に絶望し…。
恋はデジャ・ブ』1993 監督:ハロルド・ライミス 主演:ビル・マーレー アンディ・マクドウェル

 主人公だけは同じ日の繰り返しから学習してる訳で、女の人を口説く時にそれを利用したり、そのうちピアノを弾けるようになったり。お前何年“2月2日”繰り返してるんだよーと突っ込みたくなりますが。

 周りの人々にしてみたら、前日2月1日まで、自己中のイヤーな奴だった男が、翌日にはなにやら人が変わっていて、それはびっくり仰天でしょうね。

えっ!昨日までスター気取りで仕事も渋々だったのに、俺にドーナツ持ってきてくれるの?教養あふれるレポートまでこなせるようになっちゃって!とかね。周囲にとっては普通に過ぎていく一日なんだもの。

 考えてみるとフィルにとっては、同じ日の連続だけど、それぞれにかけがえのない一日一日だったんだね、としんみり。一見変わりばえのしない毎日でも、その日を丁寧に生きることが大事だと思いました。
 



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