本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

ほんのひとくち感想5

2010年10月28日 | 
この間、新装版の「ツバメ号とアマゾン号」(アーサー・ランサム 岩波書店)を
図書館で見かけ、途端に懐かしくなって借りたのでした。

わたしは昔から、読書と手芸とDVD鑑賞が趣味という、
おうち大好きインドア派なのですが、
心の中は冒険を求めていて、ランサム・サーガが好きでした。
キャンプに行くと、テントの組み立てやかまど作りなどを
てきぱき出来る人が格好良く思えますが、
この本の子供たちも同じ。
屋外での生活能力があって、ひ弱な現代っ子(?)としては憧れてしまうのです。

子供たちだけで無人島でキャンプをしたり、船を帆走させたり、
好敵手とあっぱれな勝負をしたり、和解して共闘したり。
こんな思い出を持って大人になれたら、どんなに素晴らしいだろうと思います。
リーダーシップがあるジョン、しっかり者のスーザンは、
理想のお兄さんとお姉さんだし、
夢見がちなティティが思い切った行動に出るところはわくわくしました。
背伸びしながらも確実に成長していくロジャは、実に可愛い。
(少女時代に初めて読んだので、どうも、ティティの目線に近いみたいです)
ナンシーとペギイのアマゾン姉妹も、たくましくて颯爽としていて素敵です。

彼らは、周りの大人たちにも恵まれていますよね。
ウォーカー家のお父さんは、きっと頼もしくて、
ジョンたちにアウトドア生活の基本を教えてくれたのだろうし。
お母さんは、足りないところを補いつつも子供たちを信頼して、
いいタイミングで手放してくれる。
時々はハチャメチャな冒険もしているのを察しつつ、
ある程度は容認してくれるのです。なかなかできないよねえ。
フリント船長もまた、素晴らしいおじさまです。
あんな本気な海賊ごっこに、付き合ってくれる大人って滅多にいない。
昔は、理解ある大人たちに見守られているジョンたちが羨ましかった…。
今は、自分はそんな風な、本当の意味で成熟した大人になれそうもないと、
忸怩たる思いですが。

まま、それはともかく。
岩波少年文庫では、今後もランサム・サーガを分冊して刊行するようです。
(ハードカバー版は超分厚くて、持ち歩きしにくかったもんねえ!
これならキャンプにだって持っていけるんじゃない?
テントの中でキャンプの本を読むのもまた、おつなものです)
嬉しいな。シリーズ全部、読み返したい。

ツバメ号とアマゾン号(上) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)
アーサー・ランサム
岩波書店

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ツバメ号とアマゾン号(下) (岩波少年文庫 ランサム・サーガ)
アーサー・ランサム
岩波書店

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