本棚7個じゃ足りません!

引っ越しのたびに蔵書の山に悩む主婦…
最近は二匹の猫の話題ばかりです

自家製かりん酒

2006年01月28日 | 美味☆礼賛
 夫はすでに眠っています…。
 彼は年々酒に弱くなり、早寝早起きに近づいているので、23時にはひとり取り残されるわたしです。
 通常は寝床で本を読み、うとうとしてくるのを待つのですが。
 またもや上階の住人、騒いでおります。
 おそらく思春期の娘さんがいるのでしょう。
 甲高い声で何かしら叫んでいる。足音も響きます。眠れません(泣)。
 この間、「ゴキブリがでた!」と悲鳴をあげていた時は、こちらもびくっとしました。
 そうでなくても21時半ぐらいだと、外の通路をサンダル履きの子供たちが走り回るというのに。何故夫は熟睡できるのでしょう…。
 寝入りが遅く、目覚めが悪いわたし。マンション暮らしでの早寝は向きません。

 さて、そんな今夜のお酒は自家製かりん酒です。漬けてから1年以上の時を経たので、味に深みがでました。
 二人とも風邪気味だったので、喉に良いお酒。
 数ヶ月前には???な味わいでしたが、放置しているうちに、濃厚でしっとりした、美味しい果実酒に。
 花梨とレモンを氷砂糖とホワイトリカーで、ごく普通に漬けただけなのに。なんという自然の奇跡!去年秋に仕込んだかりん酒も、こんな風に化けてくれると良いのですが…。
 濃い目の水割りにして酸味をレモン汁で補うと、うまー!という感じです。
 ていうか、黒ビールとこれ飲んで充分酔っているはずの自分、なぜ眠れないのっ?
 相方が先につぶれるとホント困る!

※1月29日追記 …これを投稿した後、気ままに様々なブログを散策。
 寝る前に何気なく和室のふすまを開けると、寝室で熟睡しているハズの夫が、取り込んだ洗濯物の山(たたむ前)に埋もれて寝ている。びっくり!
 慌てて布団に連れて行くが…何故?寝ぼけていたの?
 眠れなくても、傍にいて、見ていてあげなくちゃダメなんだなあ…と思いました。
 やっぱり風邪、悪化してるし。

『現実入門』、真実は?

2006年01月28日 | 
『現実入門』穂村弘 光文社 2005

 穂村さんの本って、ダメダメ君の本音なのか、巧妙な虚構なのか、不明…。
 面白かったけどね。

 ごく普通のひとが皆普通にやっているという“現実”に、果敢に挑戦する穂村さん。献血、合コン、健康ランド、初挑戦。

 しかしうっかり共感してると、いつか肩透かしを食らわされそうで怖い。

 だって、これが苦手、あれも苦手で、尻込みしたりぐらぐら現実に酔ったりしてるから、私も一緒だよ、なんて思ったりするけど、考えてみれば多才で社会人としての自分も持っているお方。

 とりたてて言うほどダメダメな訳はないのであった。

 しかしこの人、本当にモテそうだな。教養があってちょっと可愛くて、自分に自信がない文系インテリ…できた女ほど、こういうタイプに弱い。だから石田純一もモテるんだ。

 …ま、そんな邪推は置いといて。言葉の使い方や、文章が絶妙で、さすがに歌人と思いました。万人向けじゃないと思うけど(多分、男性のウケはあまり良くないだろうな)、私は“読ませる力”を感じました。

 すべて嘘かも、いや、この情けなさは真実?なんて。結婚詐欺にあったような感想ですが(笑)。
 もう、騙されてもいいわ、穂村さん。