ちいさいころから、よく姉と比べられた
姉は誰が見てもかわいいと思うような容姿を持っていた
歳は私より5学年上、
色白できれいな肌と、一本一本が細い猫みたいな髪
痩せすぎくらいに痩せたからだ、小さい顔に
細い首、きれいなうなじ
すっとした鼻、目は大きくなかったけど、笑うと綺麗だった
それに比べて私は顔が、というか頭が大きくて
太りやすい体質
姉と同じものを食べても、私は確実に肉になるのに
姉は変わらなかった
太く硬い髪質、鼻はだんごっぱな
日焼けもしやすくて肌も弱くてそばかすばかり
汚いいきものだと思っていた
いつも私の人生には姉がいたから、
自分の容姿にはとてもコンプレックスがあった
周りのひとは姉を綺麗という
細いねーと、驚く
姉の友達と会ったときは必ずといってもいいほど、
似てないね、と微妙な反応をされてかなしかった
でも、姉のことはずっとだいすきだ
20歳を超えたあたりから、
自分の容姿に対するコンプレックスもやわらいできた
自分は自分、と思えるようになった
そんな話でした。