楽器を壊すという話

2019年01月28日 | 日記

 

 

 

 

 

 

ロックミュージックってのは破壊を美徳とする時代があった。

ギターに火をつけ破壊し、ドラムを蹴り投げつけたり、

また自らの身体を傷つけるアーティストも多かった。

有名なとこではその象徴がジミ・ヘンドリックスだったり、

ジム・モリソンだったり、キース・ムーンだったり。。

 

 

だが実際、楽器というものは大事なものだし、高価だし、

ノリノリで壊すヤツってのは、それこそ大金持ちのボンボンか

業界の成功者のどちらかだ。

じゃなければよっぽどのバカか、遊びが行き過ぎたやつだ。

ぼくらが若かりし頃も、ギターを壊すヤツってのは、いたにはいた。

でもその壊すギターってのが、大概使い物にならない安価なギターという

情けないものだった。笑

なので、いいギター、

高価なギターを壊すヤツってのはお目にかかった事などない。

僕らはそういう使い物にならないギターを壊す輩を、

「なんちゃってモンタレー」などと呼んでいた。

まぁーカワイイちゃーカワイイけどね♪

けしてカッコ良くはない。

 

 

さて、まだギターはいいでしょ。

バラバラになったって、それこそ安いバーツを組み合わせて再生させるってのも、

出来ないこともないわけで。

それでは、他の楽器でそういう事する人はいるんだろうか?

例えばギターの、それこそ余裕で10倍でも100倍でもするバイオリンとか。

ぼくはそんな恐ろしい話聞いた事もないけど、

どこかにやっちゃうようなヤツがいそうな気もします。

バイオリンなんてホントお嬢さまおぼっちゃまの楽器ですからね、

壊してらまた買えばいい!みたいな気の遠くなるような金持ちでしょうね。

で、自分で「バイオリン界のジミヘン」とか言ってさ、

それを売り活動してさ、この広い世界のどこかにはいそうだよね♪

 

あまりにも有名なモンタレーのジミ。もうこの絵は芸術の域です。

 

楽器を壊すってね、やっぱり時代もあんのかな?

今やっちゃうとそれほどカッコ良く映らないのが面白いね。

実はそんな楽器を肌身離さず大事してるこのぼくも、

何度かね、ギターを投げた事があります。

ま、カワイイもんですね ^^;;

それはちょっとお酒が入ってね、遊び心にローディーにギター投げたりね。

ギターを燃やして破壊したことで有名になったジミは、

後にその事で苦悩したけど、コーネル・デュプリーを始めジミと共演した

アーティストは口を揃えて「ジミはあんな事する人間じゃない」と述懐してた。

やはりジミもスターダムの階段を上る中で、

自分の力でどうする事も出来ない迷路に迷い込んだのかもしれないね。

 

 

 

が、が、たった1人だけ、もの凄いことやっちゃった人がいます。

ピアニストの山下洋輔さん。

山下さんのその演奏スタイルは、

華麗なる美しい調べから、鍵盤を指やヒジで叩きつける奏法まで

変幻自在なのですが、遂にピアノに火を点けちゃったんですね。

バケツでピアノに水をぶっ掛けてピアノが使い物にならなくなった、

なんて話も聞きましたし、ジャズの演奏家ですが、

そのスピリッツはロックそのもの!

もしかしたらピート・タウンゼントに憧れてたのかもしれません。

 

楽器を壊す、イコールその楽器の値段ってのがモノを言う気がしますね。

世界的に有名なギタリストが来日公演の際、

自分のギターによく似た安価な日本製ギターを購入し、

壊したのを見たファンが、

「なんだ偽物か!」と不評を買った例もあるぐらいですから。

変な話ですが、そういうことみたいですね。

けして、うわぁーあいつスゲー!タンバリン壊した!とか、

ハーモニカ壊したとかが話題にならないわけで。

でも逆に、壊さなさそう楽器、

例えば沖縄のサンバとか壊したり燃やしたら、

あいつまたサンバ燃やしてる!つーて、変な話題になるかも。

 なんだ、要は楽器壊すって話題作りか!

そこの突っ込むあーたぁ、そういうこってす♪

ある意味営業ですな。

それでは素晴らしい歴史的PV映像をご覧あそばせ!!

 

The Who - My Generation live 1967


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