寺さんの話になると、まだまだ話し足りないのですが、
この②で一旦終わらせて頂きますが、またどこかの機会ででも♪
実はこの寺さん、
寺川正興名義のアルバムが70年にリリースされてて、
ずっと探し続けてたんですね。
それが今回遂に僕の元に来たとです。
その記念の今回の寺川正興特集なのです。
そのアルバムがこの「ドリフのほんとにほんとにごくろうさん」。
じゃん‼️
ずいぶん長いタイトルのアルバムですが、
帯には「狂熱のリズム!エレキベースが奏でる歌謡ヒット集」
なんて文句が書かれてて、
当時はこういう売り文句が必須でしたね。
「炸裂するドラムビート!」とか「むせび泣くサックス!」とかね。
まぁーなんだかんだとそそられますよね♪
けど〈エレキベース〉寺山正興になってますね!
寺さんもガクッと来たやろね(^^;;
音楽を聴いてますとですね、どうしても聴いてみたい!
なんてのがあるんですが、このアルバムもまさに僕の言うところの珍盤。
僕のベスト3に入る、
「死ぬまでに聴いてみたいアルバム」だったんですね♪
キング・カーティスの日本限定の編集盤「君だけに愛を」と並ぶ、
極上の珍盤だったとです。
いや〜ほんとにコレあんだ!というのが、
レコードを最初に手にした瞬間でした。
しかしボスの「君だけに愛を」同様、
このシリーズってどうしてジャケモデルが金髪の外人さんなんやろ?
それもみんな肌をあらわにしたエロジャケでね。
これも時代かな?今じゃありえないですよね。
それでこのアルバムの内容というとですね、
自分が知りたかった謎が溶けたというか、
少しだけ寺さんに近づけたというか…感無量な感じ。
またこの類いの歌謡曲のインスト物というのは、
米の企画ツイスト盤同様、数打ちゃ当たるやろ!的な感じで、
当時鬼のように各レコード会社からリリースされてたんですね。
しかしその類いのアルバムってのは、辺り外れも多く、
何よりたまに見かけるそのレコードの盤質の悪さもあり、
なかなかね、買う気にはなれませんでした。
なぜだろ?つまんねぇ〜って粗末に扱われてたのか、
はたまたゴーゴーグラブなどのヘビロテで盤が傷んだのか?
なかなか盤質の良いレコードはお目にかかれない。
しかしこのレコードは奇跡的に美品という!
しに嬉しい♬
きっと昔から寺川ベースを愛し、あちこちでレコード流してたのを、
寺さんが見てくれたのかな?と勝手に信じとくよ♪
確かにありがちな、歌のない歌謡曲ってな感じではあります。
が、が、
そこはベース奏者がリーダーのBASS BASS BASSですから、
ベースに重点を置いたアルバムだったので一安心。。
ベースのアルバムと言えば、
個人的にはやはりチャック・レイニーの
「The Chuck Rainey Coalition」でしょうか。
ドン❗️
ジャズを覗けば、ベース奏者のリーダー作ってのは殆どないわけで、
チャックと並ぶジェームス・ジェマーソンや、
ドナルド・ダック・ダンにリーダー作がないというのは、
いかにチャックが時代にマッチしてたかって事でしょうね。
がしかし、米にチャックいれば、日本に寺川正興あり!っな感じでですね、
このアルバムなんか聴くと寺さんの凄さが浮き彫りになります。
特にベースのみのソロでの音色やアンプのエアー感など、
僕が知りたかった秘密が聴こえて来るとです。
そっかそっか、やっぱそっか!と、
もう1人で勝手に盛り上がってるとです。
このアルバムが70年リリースで、
チャックな が69年リリースというのを考えると、
寺さんもしかしたらチャックのアルバム研究したのかな?
なんて感じのフレーズもあったりして、
そういうの想像するだけで楽しい。
Oh〜日米ベース対盤❗️壮観じゃ❗️
ダブルストップらしきフレーズも飛び出して来ますが、
チャックのソレとは違い、 例の力任せの感じというか、
アンプの歪みも手伝ってかグゴガギと濁りのあるロックモード。
お得意のファズも飛び出すし、
やはりロックファンもターゲットにしてたのかもしれません。
オマケでちょっとチャックの演奏聴いてみますか!
BS&Tにいたデヴィッド・クレイトン・トーマスのアルバムから、
もうイントロのケニス・スパイダーのドラムからキレッキレ!
チャックさんも寺さんに負けじと、徐々にヒートアップして来るよ❤️
David Clayton Thomas - Bread N' Butter Boogie.wmv
寺さんは伝説のベーシストですから、
色々噂や憶測が飛び交ってるわけですが、
このアルバム聴いて思ったことは、
フィンガーピック使ってた信憑性が高いということかな。
実際映像などないので確認出来ませんが、
やはりその音色聴くと、なんか変なんだ(笑)
ヘタすっと不器用にも聴こえるぐらい。
ピックはピックでも、普通のフラットピックの音に聴こえない。
寺さんのそのすごく独特なタッチはこいつの仕業なのかな?
と思うわけです。
と、あくまでも推測ですが♪
こればっかりは実際弾いてる姿見ないとね。
まぁー謎は謎のままでこれまた楽し❗️
がしかし、エレベーター奏法やら何やら以前に実に不思議な、
どこの誰風でもないピッキングなのです。
なので、今ぼくも秘密を知りたくて、
フィンガーピックで弾いては秘密を探ってる最中です♪
ハッキリ言って凄く弾きづらい(笑)
一体何を考えてフィンガーピックにしたのか?ってぐらいです。
フィンガーピックというのはですね、
あのカントリーミュージックやブルーグラスでお馴染みの、
主に親指、人指し指、中指にはめるやつです。
こんなんやつ!
もーこれでベース弾くなんてありえへん!(^^;;
ピックが弦に引っ掛かって、
弾きづらいったらありゃしない❗️
チャックの人指し指のワン・フィンガー奏法同様、
ほんと天才は考えてることがわかんない。
あとバンドの音が消えた時のベースソロの音なんか聴くと、
思った以上に音が歪んでるんですよね。
ユーミンのアルバム「ひこうき雲」を解体するという、
名盤ドキュメントという番組が以前NHKでありましたが、
細野さんのベースのみプレイバックした時も、
同じ印象を受けたのですが、
この辺が周りの音との混ざり具合の関係とか、
マジックの秘密かもしれませんね。勉強なります♪
いやいや、昭和歌謡、なかなか奥深い世界であります。
寺川正興知らずとも、寺川ベースを国民が聴いてるわけでありまして、
これがやはり寺さんの偉大なる功績かと思うわけです。
そしてそれがミュージシャンとしての理想だと思うわけです。
とにかく文句なしにカッコイイのだ。
寺川正興ってベーシスト覚えててね。
オレも紹介出来て嬉しい♪
では最後は、
これぞ昭和歌謡ベースの真髄と言っても過言ではない、
和田アキ子さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」の
寺川芸術で締めくくりたいと思います❗️
yeah〜最後までお付き合いありがとー♪♪♪
あの鐘を鳴らすのはあなた(オリジナル)