昭和歌謡ベースの巨人 寺川正興②

2018年01月30日 | 日記

 

 

 

 

寺さんの話になると、まだまだ話し足りないのですが、

この②で一旦終わらせて頂きますが、またどこかの機会ででも♪

 

実はこの寺さん、

寺川正興名義のアルバムが70年にリリースされてて、

ずっと探し続けてたんですね。

それが今回遂に僕の元に来たとです。

その記念の今回の寺川正興特集なのです。

そのアルバムがこの「ドリフのほんとにほんとにごくろうさん」。


じゃん‼️


ずいぶん長いタイトルのアルバムですが、

帯には「狂熱のリズム!エレキベースが奏でる歌謡ヒット集」

なんて文句が書かれてて、

当時はこういう売り文句が必須でしたね。

「炸裂するドラムビート!」とか「むせび泣くサックス!」とかね。

まぁーなんだかんだとそそられますよね♪

けど〈エレキベース〉寺山正興になってますね!

寺さんもガクッと来たやろね(^^;;

音楽を聴いてますとですね、どうしても聴いてみたい!

なんてのがあるんですが、このアルバムもまさに僕の言うところの珍盤。

僕のベスト3に入る、

「死ぬまでに聴いてみたいアルバム」だったんですね♪

キング・カーティスの日本限定の編集盤「君だけに愛を」と並ぶ、

極上の珍盤だったとです。

いや〜ほんとにコレあんだ!というのが、

レコードを最初に手にした瞬間でした。

しかしボスの「君だけに愛を」同様、

このシリーズってどうしてジャケモデルが金髪の外人さんなんやろ?

それもみんな肌をあらわにしたエロジャケでね。

これも時代かな?今じゃありえないですよね。


 

それでこのアルバムの内容というとですね、

自分が知りたかった謎が溶けたというか、

少しだけ寺さんに近づけたというか…感無量な感じ。

またこの類いの歌謡曲のインスト物というのは、

米の企画ツイスト盤同様、数打ちゃ当たるやろ!的な感じで、

当時鬼のように各レコード会社からリリースされてたんですね。

しかしその類いのアルバムってのは、辺り外れも多く、

何よりたまに見かけるそのレコードの盤質の悪さもあり、

なかなかね、買う気にはなれませんでした。

なぜだろ?つまんねぇ〜って粗末に扱われてたのか、

はたまたゴーゴーグラブなどのヘビロテで盤が傷んだのか?

なかなか盤質の良いレコードはお目にかかれない。

しかしこのレコードは奇跡的に美品という!

しに嬉しい♬

きっと昔から寺川ベースを愛し、あちこちでレコード流してたのを、

寺さんが見てくれたのかな?と勝手に信じとくよ♪

確かにありがちな、歌のない歌謡曲ってな感じではあります。

が、が、

そこはベース奏者がリーダーのBASS BASS BASSですから、

ベースに重点を置いたアルバムだったので一安心。。

ベースのアルバムと言えば、

個人的にはやはりチャック・レイニーの

「The Chuck Rainey Coalition」でしょうか。

ドン❗️


ジャズを覗けば、ベース奏者のリーダー作ってのは殆どないわけで、

チャックと並ぶジェームス・ジェマーソンや、

ドナルド・ダック・ダンにリーダー作がないというのは、

いかにチャックが時代にマッチしてたかって事でしょうね。

がしかし、米にチャックいれば、日本に寺川正興あり!っな感じでですね、

このアルバムなんか聴くと寺さんの凄さが浮き彫りになります。

特にベースのみのソロでの音色やアンプのエアー感など、

僕が知りたかった秘密が聴こえて来るとです。

そっかそっか、やっぱそっか!と、

もう1人で勝手に盛り上がってるとです。

このアルバムが70年リリースで、

チャックな が69年リリースというのを考えると、

寺さんもしかしたらチャックのアルバム研究したのかな?

なんて感じのフレーズもあったりして、

そういうの想像するだけで楽しい。


Oh〜日米ベース対盤❗️壮観じゃ❗️


ダブルストップらしきフレーズも飛び出して来ますが、

チャックのソレとは違い、 例の力任せの感じというか、

アンプの歪みも手伝ってかグゴガギと濁りのあるロックモード。

お得意のファズも飛び出すし、

やはりロックファンもターゲットにしてたのかもしれません。

オマケでちょっとチャックの演奏聴いてみますか!

BS&Tにいたデヴィッド・クレイトン・トーマスのアルバムから、

もうイントロのケニス・スパイダーのドラムからキレッキレ!

チャックさんも寺さんに負けじと、徐々にヒートアップして来るよ❤️


David Clayton Thomas - Bread N' Butter Boogie.wmv


寺さんは伝説のベーシストですから、

色々噂や憶測が飛び交ってるわけですが、

このアルバム聴いて思ったことは、

フィンガーピック使ってた信憑性が高いということかな。

実際映像などないので確認出来ませんが、

やはりその音色聴くと、なんか変なんだ(笑)

ヘタすっと不器用にも聴こえるぐらい。

ピックはピックでも、普通のフラットピックの音に聴こえない。

寺さんのそのすごく独特なタッチはこいつの仕業なのかな?

と思うわけです。

と、あくまでも推測ですが♪

こればっかりは実際弾いてる姿見ないとね。

まぁー謎は謎のままでこれまた楽し❗️

がしかし、エレベーター奏法やら何やら以前に実に不思議な、

どこの誰風でもないピッキングなのです。

なので、今ぼくも秘密を知りたくて、

フィンガーピックで弾いては秘密を探ってる最中です♪

ハッキリ言って凄く弾きづらい(笑)

一体何を考えてフィンガーピックにしたのか?ってぐらいです。

フィンガーピックというのはですね、

あのカントリーミュージックやブルーグラスでお馴染みの、

主に親指、人指し指、中指にはめるやつです。

こんなんやつ!


もーこれでベース弾くなんてありえへん!(^^;;

ピックが弦に引っ掛かって、

弾きづらいったらありゃしない❗️

チャックの人指し指のワン・フィンガー奏法同様、

ほんと天才は考えてることがわかんない。

あとバンドの音が消えた時のベースソロの音なんか聴くと、

思った以上に音が歪んでるんですよね。

ユーミンのアルバム「ひこうき雲」を解体するという、

名盤ドキュメントという番組が以前NHKでありましたが、

細野さんのベースのみプレイバックした時も、

同じ印象を受けたのですが、

この辺が周りの音との混ざり具合の関係とか、

マジックの秘密かもしれませんね。勉強なります♪

いやいや、昭和歌謡、なかなか奥深い世界であります。

寺川正興知らずとも、寺川ベースを国民が聴いてるわけでありまして、

これがやはり寺さんの偉大なる功績かと思うわけです。

そしてそれがミュージシャンとしての理想だと思うわけです。

とにかく文句なしにカッコイイのだ。

寺川正興ってベーシスト覚えててね。

オレも紹介出来て嬉しい♪


では最後は、

これぞ昭和歌謡ベースの真髄と言っても過言ではない、

和田アキ子さんの「あの鐘を鳴らすのはあなた」の

寺川芸術で締めくくりたいと思います❗️

yeah〜最後までお付き合いありがとー♪♪♪


あの鐘を鳴らすのはあなた(オリジナル)


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