ライフ・イズ・ビューティフル

2018年02月27日 | 日記

 

 

 



今回ご紹介するローリームーヴィーは、

間違いなく僕の10本の指に入る作品です。

すごく久し振りに観ました、

「ライフ・イズ・ビューティフル(1998年)」。

監督、脚本、主演を務めるロベルト・ベニーニは、

トム・ウェイツと一緒に出演した「ダウン・バイ・ロー」から

大好きになった俳優さんで、そのとぼけた演技が何とも言えず魅力的。

イタリア映画やスペイン映画も、一時期すごい夢中になって観てて、

初めて見る街並みや景色はもちろん、

そのお国柄や独特な世界観にとても魅了されました。

妻ドーラ役には、ベニーニのほんとの奥さんニコレッタ・ブラスキ、

 愛息子ジョズエ役がジョルジョ・カンタリーニ君。

しかしこのジョズエ君の愛くるいしことったらない。



イタリア映画は多くの名子役の輩出で知られていますが、

このジョズエ君も間違いなくそのひとり。


話は第二次世界対戦下の物語。

ホロコーストのユダヤ人迫害を題材にした映画や本は多いですが、

このベニーニ作品はちょっと他の作品とは違い、

ベニーニ美学が全開で輝いています。

戦争ってのがいかに不条理で残虐なことは、

とうの昔に知ってるわけで、、、

それでもこういう映画の中に、

ユーモアや希望を描くことも大切なことで、、、

映画でしか描けない世界観がきっとあると思うのです。

好きな作品は、10年に一回ぐらい、

ほんとたまに観るからこそ素晴らしさが増す感じなんだけど、

この映画は我慢出来なくて、5年に一回は観ちゃう(^ ^)

そんな作品だね。


冒頭の「無言こそ叫びだ」や、「無駄な物ほど大事なんだよ」

なんて台詞も、ベニーニ哲学って感じだし、

家族三人で自転車にまたがり、

石畳の坂を下るシーンは何度観てもとても好きなシーンです。

しかしイタリア男子がお調子者とか、お喋りとか、嘘つきとか(笑)

思われてるのは、このベニーニの影響かもしれませんね♪

けどベニーニのユーモアたっぷりの嘘は、

どこか憎めなくて楽しいんだな。

道化師っぽい仕草も、どことなくチャップリンを彷彿とさせる。。

子供の頃、こんな大人いっぱいいたんだけどな。

今はどこか殺伐としてて嘘ひとつつけないですからね。

昔は「変なおじさん」でしたが、

今は「危ないおじさん」扱いされちゃうもんね。

そーいやー子供の頃近所にすごい変なおじさんいましてね♪

近所の子供の手相見ては真剣な顔して

「お前こないだ自転車盗んだだろ?」とか言ったりさ。

「こないだ慶良間まで泳いで行ったよ」とか、

「親父は力道山と戦ったことがあるよ」とか(笑)

はは、嘘なんかどうでもいんだよね、ここまで言い切っちゃうとね。

だって面白いじゃん♪

ベニーニの小さな嘘は大きな希望へと紡いでいるのだ!

TSUTAYAへGO!



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