夜に生きる

2018年04月06日 | 日記





「夜に生きる」。

しかし、どうしてこうも僕はマフィア映画に魅せられるんだろう?

子供の頃からアメリカン・ニューシネマ辺りも好きだったけど、

やはり“ヒーローはみんなみなしご”時代を生きてきた、

僕らの世代の独特な感じなんだろね。

ホント世代って、ひと回り違うと感性がまるで違うわけで、

「ブルース・リー暗くないっスか?

ジャッキーの方が明るくて全然いいじゃないスか!」

なんて平気で言われちゃうわけで(笑)

確かに僕らのヒーローは重くて暗かったけど、

隣の庭に入ればそれこそ天才バカボンがいたり、

怪物くんやいなかっぺ大将もいたのだ。


マフィア映画となると、どうしても禁酒法のあの時代になるわけだけど、

それでも続々と新作が生まれるのだから、

やはりあの時代の魅力と、その特殊性を感じずにはいられない。


あの時代って善と悪の境目があるようでなくて、

ボニー&クライドなんかもそうだけど、

アウトローは嫌われる一方で国民のヒーローでもあった。

今みたいに悪い事した奴を見つけてネットで叩くという、

単純な方式ではなかった。

けどあの時代に今のSNSなんかあったらエライ事だっただろうね。

Facebookやインスタなんかで、居場所判明してドンパチ始まったり、

それこそ闇取引行われたりね。。。

そんなシーン観せられても映画的にはグッと来ないけどね。


マフィア映画というのは、それこそ血生臭いシーンも多いのですが、

この夜に生きる然り、実は家族がテーマになってる作品も多い。

そういう視点なんかもマフィア映画の魅了で、僕が好きな理由なんだ。

結果ハッピーなマフィア映画なんて皆無なんだけど、

色んな人種がいたり色んな宗教があったり、マフィア映画こそが、

その多民族多文化のアメリカを1番象徴しているようにも思います。

この映画のテーマにも親子愛があるのですが

実によく作られてて、親が子供を守れなかったり、

お互いがそれに気づいた頃にはもう戻れなかったりと、、

芸術作品であり歴史学的な側面もあります。

マフィア映画からユダヤ哲学を知り、音楽界との深い繋がりを知り、

そこから深いアメリカの光と闇を知ったのです。

まだまだ続くであろうマフィア映画。

色んな角度からとらえたあの時代を、もっと観たい。



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