ぼくのお笑い遍歴

2017年11月23日 | 日記

 

 

 

 

 

やっぱチャップリンかな。。。

誰がなんたってチャップリンかな。

だって子供ながらに大人達が腹抱えて、

のたうち回って笑ってるのを見てたわけで、

子供にもわかるその仕草や立ち回りは、

とにかく圧倒的なんだ。

またお笑いってのは、

悲しいほど悲しいってのもチャップリンに教えてもらった気がする。

可笑しければ可笑しいほどに。

僕が好きな笑いの人達は、みんなどこか悲しさをまとってて、

それこそ笑った後ね、ホロって来ちゃう。

それが僕のお笑いルーツかもしんない。

音楽のように、意図的に人を泣かすって行為は実は簡単な事なんだ。

でもね、人を笑かすってのは大変だよ。

並みじゃない。

究極なんだな。

そこなんかがブラック・ミュージックと共通するんだけど、

如何にもバラードなんて感じよりも、

アップテンポのノリの良い曲で泣けちゃったりね。

泣き飛ばすなんて言葉はないけど、

笑い飛ばすって言葉があるでしょ?

そんな感じなんだ。。

ホントに泣けるって、実はすごく明るかったりする。

ブーテンさんも林助さんもそんなトコあったし、

林昌さんなんか特にそうだった。


で、やっぱりコント55でしょ。

ホント凄かったんだ。。。ドタバタでね。

初めて宇宙旅行行ったみたいな気分でね、

もう子供ながらに心がどこに飛んでったんだ。


 


コント55号のドタバタコメディーは、

もちろんチャップリンの影響下にあると思うんだけど、

二人の微妙に合ったり外れたりするコントは絶品だった。

お笑いって世代間の違いが大きくてね、

コント55を受け付けない世代、

ひょうきん族を受けつけない世代、

とんねるずを受けつけない世代ってのがあるのね。

うちの親世代はコント55で大爆笑しても、

ひょうきん族やとんねるずは全く受けつけなかったりする。

その世代に言わせりゃー下品って事らしいんだけど、

その違いはクラッシックや演歌聴いてる人が、

ロックンロールが単なる騒音にしか聴こえないのと同じことだった。

そういうコント55号の革新的なお笑いを壊した、

さらに革新的だったのがこの人達。

正確にはこの人ね(笑)



ズバリ天才。

そりゃー相当下品でブラックでしたよ。

今ではありえないが、お年寄りをジェットコースターに乗せたり、

身内ネタを暴露して、自虐的な事をブラウン管通して

お茶の間に平気で届けた功績?功罪?

は計り知れない破壊力があった。

それは後にたけしが言ってたんだけど、

「今のお笑いの子達は可愛そうだね。

俺たちが散々荒らして来た道を歩かなきゃいけなんだから」

という言葉に表れてると思う。

ただ、今は行き過ぎたモラルをお笑いの人達は押し付けられてるわけで、

ひょうきん族やとんねるずみたいに好き勝手に出来ない。

時代と言えば時代だけど、

逆に本物のお笑いが現れるチャンスでもあると思うんだ。

たけしが「今の笑いの子は、当時の俺たちより何倍も上手い!」

と言うように、また新しい笑いが生まれるいいな。

たけしは例の事故でお笑いを諦め、

映画の世界に行ったりするけど、

やっぱりたけしもどこか悲しさをまとってて、

彼の本を読んだり歌を聴くとついホロって来るんだ。

たけしと全然逆なのが明石家さんさんかな?

あきらめが悪いっていうか、しつこいって言うか(笑)

とにかく未だにTV王に君臨している。

でもさんまさんはお笑いっていうより、

総合司会者ですからね。

特に若い女の子、それも素人の女の子をリングで踊らせて回したら、

間違いなく日本一ですね。いや世界一か。

同じタイプで島田紳助っていう化け物もいましたが、

彼は芸能界から去ってしまったので、

ぶっちぎりでさんまさんの一人舞台です。

その後ろをフットボールアワーの後藤くん辺りが追っかけてるのかな?



大阪ならやはり断トツにやすしきよし!


こちらもコント55号に負けじと、分かりやすさという漫才でしたが、

コント55号がバタバタならやすきよはグチャグチャって感じ。

漫才はコンビが対処的であればあるほど面白いわけで、

その究極がやすきよでしたね。

議員にも立候補するクソ真面目なきよしさんと、

片や酒呑んで飛行機乗ったりする暴れん坊のやすしさん。

凄いバランスですよね。

もう二人の漫才を見ることは出来ないけど、

70代のやすきよ見てみたかった。。。

やすしさんのボケ相当面白かったと思うんだ。

大阪の漫才と言えば、大阪のおじいちゃんの影響なのか、

夢路いとし・喜味こいしも好きだった。

いとしさんの「やかましっ」ってのが大好きで、

この「やかましっ」という言葉の音色やリズムっていうのかな?

若い大阪の芸人にはけして真似出来ないような味があってね、

ブルースで言えば、やる気満々でギターを畳み掛ける若造を、

“ミーン”つーて1音で黙らせる

アルバート・キングのスクイーズように味わい深かった。


旬のお笑いならやっぱり千鳥!


なんか人となりも好きで、

バラエティーでも飽きない2人ですね。

岡山弁にも郷土愛があって好感が持てます。

今は結構生まれ故郷の方言を使うお笑いの人多いですよね。

昔はどうしても東京VS大阪ってのがありましたが、

今は全国がすごく近くなった印象を受けます。

沖縄もそうですよね、

沖縄国際映画祭のような催しものが開催されるぐらいですから。

千鳥もそうですが、博多華丸・大吉、ナイツ、サンドウィッチマン

辺りには、それこそ70代まで現役で頑張って欲しい。



で、ここでやっぱりブラック・マヨネーズでしょうか。。



ブラックマヨネーズ自体の漫才のネタというのは、

記憶にないのですが、

なんと言っても吉田くんのひねくれトークというか、

下品も上乗せしたトーク展開が抜群です!

共演者を上手くのせて回すという意味では

完全に明石家さんまタイプ。

僕なんかブラマヨにゴールデン辺りで暴れて欲しいのですが、

このご時世ですからね、

教育委員会やら視聴者を局が恐れてるのかな?

なかなかそうはならないですね。

あのとんねるずやダウンタウンでさえ大人しくしてますからね。

でもブラマヨはまたとんねるずやダウンタウンと違ってて、

同じブラックでもネチネチしてて毒性が強い気がします。

ここでもやはり吉田くんですが、

1日置いてジワジワと笑いが込み上げるような笑いを、

さり気なく蒔いていきます。

夢路いとしの「やかましっ」に負けないぐらい、

「見てみぃー」はインパクトがあります♪



んで、番外編でポイズンガール・バンド。

 


彼らは一体どこへ行ったんでしょうかね?

かなりマニアックなお笑いですが、

いやいやかなり当時ツボに入っちゃいましたね。

展開が読めるようなお笑いとは違い、

え?なんなんこいつら?ってな感じで、

火がどこに飛び散るのかわからない面白さがあります。

こういうタイプのお笑いの子達いっぱいいると思うんですが、

こういうシーンも絶対必要なので、

彼らを起用してくれる番組がひとつやふたつあってもいんだけどね。

ポイズンガール・バンドはシュールな笑いとはまた違う、

後味が独特で、気持ち悪さがジンジン来る笑いっていうのかな?

とにかく独特で大好きなんだ。

 子供の頃はまくし立てるスピーディーなお笑いが好きだったけど、

テンポの遅いゆったりしたお笑いも好きですね。

ノロノロな間にハマった時の笑いって

これもまた破壊力凄いからね♪

取り敢えず僕のお笑い遍歴を話しましたが、

きっと忘れたりしてる人達も多いだろうな。。。



 前にも書いたけど、やっぱりたけしの

「加山雄三の彼氏です」みたいな

カウンターパンチを浴びたいな!

僕の場合ひとボケで10年は余裕で保ちますからね。

ひとえにお笑いと言っても様々。

それでも僕は尊敬の念を隠せない。

だってお笑いはとても暮らしに大切なものだから。

今の日本には特に必要だね。

ある意味音楽以上にメッセージがあると

僕は思っているし、

何かものが言えないような今の風潮を

ぜひ打破してもらいたいです。

期待、、大だっ。


 


Skydust

Koko