永遠のチャック・ベリー

2017年03月19日 | 日記

 

 

 


間違いなく僕の最初のロックンロール・ヒーローは彼。

そのチャック・ベリーが90歳で旅立ちました。

偉大なイノベーターであり、ロックンロール詩人であり、

彼以前以後では、ロックンロールの歴史は明らかに違った。

ブギウギピアノをギターに置き換えるというそのスタイルは、

先輩格にあたるT・ボーン・ウォーカー等からの影響もありましたが、

それをさらに痛快でポップにしたのが彼でした。

実際弾くと、それこそシンプルでティーンエイジャーでも弾けそうですが、

実は凄く奥深い世界なのです。

シンプルゆえ弾く事は容易くとも、それで聴衆を踊らせる事は彼にしか出来なかった。

僕もティーンエイジャーの頃、チャックのギターを研究したのですが、

そりゃー難しいんだ。

僕らは世代的に、ギターの早弾きとかが主流だった世代で、

3コードのロックンロールでもみんな早弾きしてたんだけど、

チャックのギターというのはそれとは別の次元なんだ。。

チャックのギターというのは、間違いなくSwingしてるんだ。

音符を埋める事が目的ではなく、揺れて踊る事が目的なんだ。

とにかく素晴らしいから、ぜひ皆さんにも経験して欲しいな。

またそのギターに付け加え、彼が見せたコミカルなダンス、

ダック・ウォークは彼の専売特許で、当時の世界中の若者達を熱狂させた。

自伝によると、子供の頃よくアヒルの歩き方を真似ると、

うちで家族の笑い声で絶えなかった、というのが始まりだったようです。


チャックのダックウォーク①  

 

 

 チャックのダックウォーク②

 

チャックのダックウォーク③ 


チャックのソングライターという才能も前例がないぐらい凄くて、

僕にとってはデューク・エリントンやボブ・ディランと並ぶぐらいなんだ。

車や学校、恋愛やロックンロールという

ティーンエイジャーに身近なキーワードを歌詞に盛り込み、

ブルースの枠に収まらないラテン音楽などのエッセンスを、

革新的なオリジナルスタイルで表現した偉大なアーティストなんだ。

21世紀になっても全くもって古びない音楽なのだ。

チャックはデビューは、映画にもなったあのチェス・レコードからなのですが、

自伝では憧れのマディ・ウォーターズに初めての廊下ですれ違った時、

その緊張ぶりが文字から伝わってきてね、すごくカワイイ一面も覗かせてました。

まさに文字が踊ってる感じだよ。

チャックは何度か来日もしてます。

僕ね、チャックの生写真持ってんだ❗️自慢だよ。


 

チャックと共演するジョン。

ジョンはこの時「ロックンロールに別名を与えるとすれば

チャック・ベリーだ」と言い放った。



ジョンの愛息子ジュリアンとJonny B Good!

いつ観てもオイラ泣けるのだ。


Chuck Berry & Julian Lennon - Johnny B Goode (1986)


ストーンズのキースとチャック。

最初の出会いでキースはチャックに殴られたって話があるのですが、

その後の二人の深い関係を見ると、ホント仲の良い兄弟みたいでしたね。

 



Hail! Hail! Rock 'n' Rollからもう一丁‼️

ここでのチャックのギターと歌は、ロックンロールの美学が全て詰まってる。

キースとQのジョーイ、スティーヴ・ジョーダンとピアノのジョニー・ジョンソン、

もう全てが完璧だっ‼️

ロックンロールは8ビートではなく、Swingだ❗️ってな素晴らしい見本だよ。


 Back in the USA - Linda Ronstadt ~ Chuck Berry ~ Keith Richards



晩年のチャック。

何だか穏やかな優しいおじいちゃんに見えます。 



やはり僕にとってキングはエルヴィスではなく、

あなたでした!

ヘイ!チャック!世界は悲しんでなんかいないよ!

だって今みんな君の音楽で踊ってるから!

永遠の最高なロックンロールをサンキュー‼️

明日のステージは君を思って歌うよ❗️


 


Skydust

Koko