僕の今が過去になる時

寄り道しながらまっすぐに。

13/09/09 カオスの百年Vol.9

2013-09-12 22:55:38 | 音楽
やっと書きました。←



とんでもない夜だったなぁ、と。
一言でまとめるならばそういう感想になるんだと思う。

9mm Parabellum Bullet企画「カオスの百年」Vol.9。
結成9周年、9月9日と、9が3つ並んだ、
9mmにとってもファンにとっても物凄く大切な日。

ライブが始まる前から、横浜BLITZはなんだか
普段のライブ前以上にそわそわしていた気がする。
それは事前にTwitterなどで告知されていた
「重大発表」へのそわそわだったのかもしれないし、
特別な日のライブだから特別なことが起こるんじゃないか、
っていうそわそわだったのかもしれないし。
かく言うわたしも、物凄くそわそわしながら
ライブが始まるのを待っていました。

5分10分くらい押してたのかな、
SEと大歓声の中出てきた9mmが最初に叩きつけたのが
「Lightning」「荒地」「Lovecall From The World」
「Wonderland」そして「Psychopolice」。
今までに9mmが出してきたアルバムの最初の曲たち。
どのアーティストもそうだと思うのだけど、
アルバムの1曲目って掴みなんだから
絶対に最高の曲が来ている筈だと思うのですが、
もちろん9mmも例外ではない。
出だしから物凄いボルテージでぶっこんでくるわけです。

更にはカップリング曲のブロックも。
「エレヴェーターに乗って」「ラストラウンド」「Wildpitch」
特に「Wildpitch」が始まった瞬間の歓声はすさまじかった。
普段ライブではなかなか聴けない曲だけに、
やっぱり今日は特別なんだな、と強く思った。
卓郎さんも、「カップリングだけど
今日ここに居る皆は知ってるよな」みたいなことを言ってたし。

カップリングで狂喜したのも束の間、
次のブロックはさらなる大歓声を上げざるを得ないものだった。
幻のデモ音源、「Talking Machine E.P.」の再現。

9年前の9mmが作ったデモCDそのものを
卓郎さんが手に持っていて、
「これをそのまま掛けるなら俺達は泣きながら帰ります」
なんて言って。笑
「だから、9年後の俺たちが今ここで
このCDを頭から再現します」
このブロックは本当に凄まじかった。
「Talking Machine」「(teenage) Disaster」あたりは
今でもライブ定番曲だし
「Beautiful Target」は39ライブでもやってくれたけど、
まさか「少年の声」をライブで聴けるとは。
聴いたことある曲も、9mmの始まりとも言える
幻のE.P.の再現として聴くのは格別でした。
デモ音源聴いてみたいけどなぁ。
だけど間違いなく、今の9mmの演奏で聴くのが
いちばんかっこいいはずなので。

ここで一旦9mm退場、
これは……!と思ったらやはりアコースティック!
一曲目「Discommunication」の途中で
滝さんの指に神様が舞い降りるなんてハプニングもあったけど、
個人的にはDiscommunicationイントロが凄く好きなので
2回も聴けてラッキーだったかなあ、なんて思ったり。

アコースティックだと、改めて
9mmって本当に上手いバンドだよなぁ、と思わされる。
楽器はもちろんなのだけど、それから
卓郎さんと滝さんの声はよく合うなって。
アコースティック最後にやった「Revolutionary」は
MTVとはだいぶ異なるアレンジだった。
原曲やMTV版は割と勇ましい感じだったけど
この日は少し悲しみが漂うような、しっとりしたアレンジで。
個人的にはこちらのアレンジの方が好きかも。
アコースティックのツアーや音源もいつかやってみたい、
と言っていたので非常に期待。
「見ての通り、アコースティック、非常に楽しいので」と言うが
聴いてる方も相当楽しいので。

アコースティックが終わりここから通常営業…
と思いきや少し意外だったのが、
次の「Vampiregirl」「光の雨が降る夜に」「黒い森の旅人」あたりで
映像による演出を用いていたこと。
9mmってあまりそういう演出を使わないで
せいぜい照明と、あとは演奏で魅せるイメージだったので。
これもカオスの百年ならではなのかなと思いました。
聴き慣れた曲でも、こういう演出があるとかなり新鮮だなって
特にVampiregirl聴いてて感じた。
後は、もう、光の雨が降る夜にのアウトロのツインギターは
芸術以外の何物でもないですね(また言う)

「行けるかー!」という恒例の煽りも
それに応えるオーディエンスの咆哮も
この日はなんだかいつも以上に熱かった気がする。
「Scream For The Future」「ハートに火をつけて」
「Termination」「新しい光」と、一切出し惜しみせずに畳み掛けてくる。
よくもまぁ、あれだけ暴れてて9mmもオーディエンスも疲れないなぁ、
なんて今になってみれば思うけど、
自分も全く他人のことは言えず(笑)

本編の最後の曲は「The Silence」だった。
これは個人的には少し意外でした。
今回のライブは、アルバムツアーやフェスとは
違う位置づけだって卓郎さんがブログで言ってたので
(9mmの歴史を辿る、的なね)
本編1曲目と最後の曲が「Dawning」の1曲目と最終曲そのままなのは
意外だと同時に、なんか納得してしまって。
このアルバムが今の9mmだって
9mm自身が自信を持って断言してるのかなって気がしました。


アンコール前、いよいよ重大発表が前のモニターに映る。
10周年記念、武道館2days!!
うおおおおお!と盛り上がる一方でどこか冷静に
「あ、10周年も普通にアニバーサリーなのね」って思ったり。笑

「おめでとう!」「おめでとう!」と声が上がる中
再びステージに上がった9mmの4人は
アサヒスーパードライで乾杯。
オーディエンスもとりあえず拳で乾杯(笑)
「おめでとうって言ってくれたやついたけど、
終わらなきゃ何もめでたくないからな!でもありがとう。
お前ら2日とも来いよ!」と卓郎さん。
そのままアンコール一曲目は「Answer And Answer」
曲中で滝さんがビール飲んだり
「アサヒスーパードライ」の物真似をしたり
この曲がこの日いちばんお祭り感に溢れてたかな。
そして最後は「Punishment」でもう一暴れ。
ステージを去る直前までビール飲んでる姿だったり
手を振ったりしてるメンバーは
9周年だろうが99周年だろうがずっと
変わらないでほしいななんて思ってしまうような笑顔でした。



これで3000字くらいかな?←

本当、直前まで行かれないと思ってたライブで
(そもそもチケット取れてなかったしね)
行きたさ余って履修を変えるなんて
無茶をしたりもしたんだけど
本当に行って良かったと思ってる。

個人的には今まで観た中でベストアクトだったと思うのだけど、
またすぐにこれを軽く上回るベストアクトをしちゃうのが
9mmってバンドだと思ってます。
とりあえず次は19日のUNISONとの対バン、
それからまたBTDツアー。
Dawningの世界でまた遊べる(卓郎談)のを
心から楽しみにしています。