僕の今が過去になる時

寄り道しながらまっすぐに。

五月の蝿/ラストバージン

2013-10-15 23:08:35 | 音楽
色々な曲を聴いていると、極たまに
「このバンドは自分にとって特別な存在になるな」
「出会ってしまったな」という瞬間があります。
それは「プラネタリウム」を初めて聴いた瞬間だったり、
「Living Dying Massage」がラジオから流れてきた瞬間だったり、
それまでも知っていて好きだったバンドが突然
特別に変わる瞬間っていうのがあって
わたしは今までにそういう瞬間を何度か経験しているのだけど、
まさか既に5年も前にこの瞬間を経ているバンドに対して
また同じような体験をするとは思ってもみませんでした。

というわけで、買いました。
RADWIMPSの「五月の蝿/ラストバージン」
店着日は明日なのだけど、今日入手してきました。

なんだろう、このシングルを聴いて自分は
「おかえりなさい」と思いました。
アルトコロニーの定理以降、絶体絶命あたりからのRADWIMPSって
割とラブソングは歌っていないと思うんだけど
(「マニフェスト」はアルバムにも入ってないし例外かなって)

それは既に色々な人が言っているように、奇しくも
絶体絶命の発売直後に東日本大震災があったりして、
それまでの「僕と君」だけの世界を歌っていた洋次郎さんが
それだけじゃない、もっと違う次元の歌を歌うようになった
っていうことだったりするんだと思うんですけれども

絶体絶命はとても名盤だと思うの。
その後の出た曲も名曲はあると思うの。

だけど、わたしが最初に出会ったRADWIMPSって
本当に「君」しか見えていない洋次郎さんの詞だったりしたわけで、
「五月の蝿」も「ラストバージン」も、とっても久しぶりに
そういう歌だなって思いました。
出会って大好きになった時のRADWIMPSだなぁって。

当時は、「洋次郎さんの目からは
どんな風に世界が見えてるんだろう」って
ずっとそう思ってたんですけれども。
特におかずのごはんとか。
「君」しか見えていなかったんだろうなと、そして
今回のシングルは久しぶりに「君」だけのために書かれてるのかなぁ、と。
〈僕は君を許さないよ〉に始まって
〈恋よりも愛よりも何よりもキミがいいんです〉で終わるシングルだもんな。

なかなか底なし沼のように行間を読んで行きたくなるね。
まるでRADWIMPSファンのようだ。
いやファンなんだけれども。
ただ、そうやって深読みしつつも一個とても思うのは、
「君」が誰かなんてのはどうだっていいんですよー。

最初にRADのが自分にとって特別になったのは、
「トレモロ」を聴いた瞬間でした。
でも、たぶん初めて聴いたのが絶体絶命前後の曲だったら、
こんなにRADのことを好きになってはいなくて。
だけど、これも前も書いたような気がするけれど
初めて聴いたのがこのシングルだったら間違いなく
やっぱりRADのことを大好きになっていただろうな、と。

そういう意味では「ラストバージン」の最後の歌詞が、なんとも。
〈こんな気持ちはじめてと君は言う〉がRADと出会った時の自分だとしたら、
〈そんなの当たり前だよと僕は言う〉は今のRADが自分に言ってる感じ。(何)

なんて勝手に自分のことを投影してみちゃうのも
RADファンっぽくて良いでしょ。(違)


決して許せない、というか許したくない人がいるけど
許せないのってその人が自分にとってあまりにも特別だからなんだよね。
特別な人だから、自分のことを傷つけていいのは多分その人だけだし
その人を傷つけていいのもおそらく自分だけ、っていう意識があって。
だから、「お母さんの子になんて産まれなきゃよかった」って言われて
その人が苦しむようなことがあったら、その時は
その人のことを抱きしめて守る必要があったんじゃないかなって。
「許さない」って言っていいのは自分だけだから。

いつか誰かのことをそこまで愛せる日が来るだろうか(知らん)


というようなことを、もうちょっと纏った日本語の体裁に出来ないかなぁと画策中。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (meme)
2014-03-10 12:15:44
あたしもラストバージンを聴いた時、久しぶりに君しか見えてない洋次郎だーって思いました!

あたしが初めてRADを聴いたのも5~6年前くらいで、有心論・トレモロ・いいんですか・25コ目の染色体・me me sheとか、ほんと君がすきだすきだって曲たちで、まさにあたしはそこにハマって。

アルトコロニーも絶体絶命も好きなアルバムだけど、やっぱりあたしは初期の洋次郎の恋愛ソングがしっくりくるようで笑

今回のアルバムも、聴き込むほどまたハマって、ツアーも参戦しちゃいました!絶体延命も行ったんですが笑

ブログ、とても、わかるわかるー!って読ませてもらいました!またお邪魔します!
返信する
はじめまして (浅葱)
2014-03-16 21:40:33
コメントありがとうございます!お返事が遅くて申し訳ないです(´・ω・`)

たった一人のためだけに1枚のアルバムを費やしてた洋次郎さんはもう居ないのかなーなんて思ってましたが、『Xと◯と罪と』は久しぶりにそういうアルバムですよね。
わたしもツアー行きましたー!後半もまた行く予定なので、レポ的なものも書けたらなと思っています(・ω・)

ぜひぜひまた遊びに来てください(`・ω・´)!
返信する

コメントを投稿