明けましておめでとうございます。
サトー国際特許事務所の南島です。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
遅くなりましたが、弊所は本日から仕事始めです。
弊所に限らず特許事務所は、地方出身者が多いからか、1月4日を仕事始めとすると帰省に一苦労するということもあって、1日ずらした1月5日仕事始めというのが多いようです。
今年は、酉年です。そういうわけで、昭和44年生まれの私は年男ということになります。前回の年男は36歳ですから、50間際の今現在とはさほど変わっていない感じがします。しかし、次回の年男は還暦ということになりますから、外見を含め大きく変わっていることでしょう。
さて、今年は、みなさんが注目しているアメリカ大統領にトランプ氏が就任するということで年始から騒がしさを増しています。アメリカ大統領の影響が知財にどのような影響を与えるかは未知数ですが、景気がよくなれば知財も活性化することも考えられます。
ところで、近年は、グローバリズムの進展で協調を重視した柔らかい(優しい・我慢の)活動が中心だったように感じます。ところが、「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということわざもあるように、柔らかさや優しさも度が過ぎてしまうと、思ってもいなかった勢力の増長を招き、かえって混乱が増しているようにも思えてきます。
そん中で協調を捨て自国優先主義と思えるトランプ氏の大統領就任は、これまでの協調主義をいったん見直す機会になるのかもしれません。
さらに言えば、ここ数年の世界的な閉塞感を打ち破るチャンスなのかもしれません。
日本人も、将来の国家像を見据えてパートナーやリーダを選ばなくてはならない重要な局面であることから目を背けられないでしょう。
大局的な世界の動きも重要ですが、目先の知財の動き、特許業界の動きも注視しておかなくてはなりません。大きな動きとしては、トランプ氏就任で先行き不透明ですが、TPP関連の特許法改正があります。TPPは、農林水産や工業製品の関税的な面ばかりがニュースになりますが、国家資格や法制度なども含めたかなり広範な取り決めです。特許法でも入口(出願)側の制度をTPP加盟国間で統一する動きがあったのですが、TPP自体が空中分解すると法改正はどうなるのでしょうか。
そういう意味では、知財業界もトランプ氏に引っ張られてしまいますね。
目を転じて弊所ですが、周辺環境の厳しさの中、みなさんのお力に支えられて事業を継続することができています。昨年も出願件数及び売上ともに、前年並みを維持することができました。縮小が続く特許業界ですので、横ばいでも十分にありがたいことだと感じています。
とはいえ、このまま縮小傾向が続く当業界でこのまま流れに任せていると事務所の先行きが大変不安です。そこで、弊所も新たな分野での事業を始めなければと考えています。知財をコアとして、様々なサービスを提供し、みなさまのニーズに応えていくことを視野に商品開発を進めて行きたいと考えています。
それでは、みなさま、そしてサトー国際特許事務所にとって実りある1年であることを祈りまして、新年のご挨拶といたします。
特許業務法人サトー国際特許事務所
代表社員 弁理士 南島 昇