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新規事業を立ち上げる (MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術(くらた まなぶ))

2008-02-16 16:41:53 | 本と雑誌

From_a  くらた氏は、自ら、新たな情報誌を世に出すという新規プロジェクトに数多く関わられたのですが、その経験を活かして、他企業や地方自治体の新規事業開発の支援の仕事にもたずさわりました。

 そのくらた氏が語る「新規事業立ち上げの肝」です。

 
(p151より引用) 次から次に会って話をするうち、起業パワーには大きく二種類あると思った。
「ハングリー精神」「大好き精神」。頭きてるか、好きでたまらないか。
 通常業務に従事しながらも、かたわら「絶対に新事業を起したいんだ」という情熱の源泉。
「ハングリー」と「好きもの」が、新しいものを生み出していくんだなと思った。

 
 ともかく「やる気」です。「やらされている感」のある事業が成功するはずもなく、その意味では、新規事業の成功の可否はまさに「人」にかかっていると言えます。

 そうはいっても「気持ち」だけではだめですね。

 
(p188より引用) 「夢」から始めた創刊の全プロセスは、・・・
 1から4までが「夢」モード。国語作業。聞いて、しゃべって、言葉にする。楽観的に。
 5から8までが「現実」モード。算数作業。数字、数字、数字。リアルに現実的に。
 1から4までが「カッコいい大風呂敷」。5~8までが「地味な一歩」。

 
 「右手にロマン、左手にソロバン、心にジョーダン」。
 くらた氏のいう「起業の絶対3条件」です。

 最後に、これぞ現場という一言です。

 
(p239より引用) 人間POSが、耳と口を使って共有し、論争し、妥協点を見つける。そして変身し続ける。・・・
「わからないことはすぐ聞け! 知っていることはすぐ話せ!」

 
 現場では「声に出す」ことが大事です。

 いまなら「メールで聞く」「ネットで検索する」・・・?
 そんなことより、知っていそうな回りの人に、面と向かって聞きまくる方がずっと役立つ情報が得られます。

 仕事場そのものが「リアルな知恵の共有の場」にならなくてはなりません。
 声に出すことは、暗黙知を形式知化する「はじめの一歩」です。

 

MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術 MBAコースでは教えない「創刊男」の仕事術
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2003-04

 

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