いつも聴いている笑福亭鶴瓶さん、上柳昌彦さんのpodcastの番組にIKKOさんがゲストで出演されて紹介していた本です。
IKKOさんの半生、そしてその中で培われてきたIKKOさんならではの考え方などに興味を持って手に取ってみました。とても興味深いエピソードが満載ですが、それらのうちから印象に残ったものをいくつか書き留めておきます。
まずは、IKKOさんが40歳代、タレントとしての人気が急上昇していたころの気づきです。周りからチヤホヤされていても何か心に不安を感じていたといいます。
(p56より引用) 自分勝手に生きていると、自分の肘が人に当たっていても気づかないものです。相手の痛みに心を寄せることなく、そのあとのフォローや気配りがなければ、人との信頼関係を失ってしまいます。
人が人として生きる上で、大事なことに気づいた瞬間でした。
IKKOさんは、折あるごとに何度も自分自身を振り返り、その度に自分を律してきたようです。
(p76より引用) 私は「悪くなったのは自分のせい。よくなったのは他人のおかげ」という言葉を胸に刻み込んでいます。つまり、悪いことは自分の撒いた種の結果であり、いいことは人の助けがあってこそだと謙虚に受け止めるようにしています。
これもよく言われることですが、大切な姿勢ですね。
さて、本書を読み通しての感想です。
決して “順風満帆” とは言い難いIKKOさんの半生ですが、持ち前の “負けじ魂” を人一倍の努力に変えて、自らの力で成功への道を切り拓いて来られたようです。
紹介されているアドバイスは特に目新しいことを説いているわけではありませんが、そのひとつひとつにIKKOさんの “真摯な生きる姿勢” がこめられているように感じました。
IKKOさんの “素直で前向きな人柄” がにじみ出ている著作ですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます