かなり以前に読んだ内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。
ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“浅見光彦シリーズ”の制覇にトライしてみようと思い始ました。
この作品は「第4作目」です。舞台は“津和野”。出張では行ったことはありませんが、30年以上前にプライベートの旅行で訪れたことがあります。
ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品はシリーズの中でもかなりの力作の部類だと思います。
地方の旧家のスキャンダルというモチーフは在り来たりですが、多彩な登場人物と彼らの人間関係、そして、それらにまつわるエピソードの数々。さらに、津和野という舞台設定が地理的な要素のみならず、その土地の歴史をもプロットの伏線に取り込んだ構成は秀逸でした。
さて、本作を皮切りに取り掛かってみた“浅見光彦シリーズ制覇チャレンジ”、それほど強い意志をもって完遂しようとも思っていませんので、まあ、“どこまで続くことやら”です。
次は「佐渡伝説殺人事件」ですね。
自分は「平城山を越えた女」が好きですね。
そうですね、事前の取材もしっかりなさっているのでしょう。
「平城山を越えた女」ですか、たぶん私は読んだことがないので楽しみです。
ありがとうございます。