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「65歳の壁」を乗り越える最高の時間の使い方 心と身体の健康を保つために何をすべきか (和田 秀樹)

2023-08-11 11:11:18 | 本と雑誌

 いつも使っている図書館のサービスの中に「電子図書館」があります。試しに使ってみようと登録して、借りられる本の中で最初に目についたのがこの本です。

 和田秀樹さんの著作は、10年以上前に「テレビの大罪」「大人のためのスキマ時間勉強法」を読んだことがありますが、最近は手に取っていません。このところの和田さんは「高齢者向け」の本を立て続けに出していますね。

 本書もタイトルに「65歳」という年齢が含まれていますが、ちなみに私も65歳が間近になってきたので、さてどんな “勧め” が書かれているか楽しみに手に取ってみました。

 もちろん、極々ありきたりのものもありますが、なるほどと改めて気づかされるようなアドバイスもありました。
 まずは、和田さんも、同様の啓発本と同じく、退職後は現役時代とは「時間の使い方の自由度」が格段に変わることを指摘しています。そして、よくある啓発書ではその「新たな余裕時間」を「趣味」「社会活動」「新たな仕事」等に活用することを説いているものがほとんどといっていいでしょう。

 本書にもそういった類の言及はありますが、それに加え、和田さんは、

(本文より引用(注:電子書籍なので引用ページは不定))定年後の何よりの特権は、「予定に縛られない」ということ

 だと語り、この自由度を最大限活かす具体的Tipsとして「手帳」の活用を勧めています。
 簡単な日記の記入や予定管理が目的です。「管理」といっても“覚え”程度で現役時代のように“予定に縛られる” といったニュアンスではありません。「やりたいこと」「楽しみなこと」をまず記入し、その実現に向け時間(優先順位)をコントロールするというのが主旨です。

 ともかく「やりたいことは “今” やる」「今を幸せに」。これが本書で訴える和田さんのメッセージです。

 ただ、(蛇足ですが)ところどころに「???」なアドバイスもありました。
 たとえば、定年後の「スモールビジネス」の勧めの具体例ですが、「自宅の軒先で週1日だけオープンするラーメン屋やカレー屋」とか「昔ながらの下宿屋」とか・・・、住居環境や家族の生活を考えたとき、どれだけの方が「そうだね」と思うでしょうか? 率直な印象ですが、ちょっと “普通の人たるセンス” を疑ってしまいますね。

 

 


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