どの会社でもそうだと思いますが、最近は、入社2・3年目程度の若手社員のモチベーションの低下やメンタル系の悩みが目に付きます。
会社でそこそこの年齢になっている「おじさん世代」としては、意識して「最近の若者」を理解しようとしなくてはなりません。
この本で挙げられている「最近の若者」の特性です。
(p122より引用) 彼らは、上司が想像する以上に臆している。
(p129より引用) 今の若者たちは想像以上に未熟である。「あたりまえ」のことがあたりまえでない人たちの集合体のように見えるときがある。
こういう若者の中に、うまく与えられた仕事のコントロールができず、精神的な病に陥っていく彼・彼女がいます。彼らの多くは、上記の指摘のように、上司に何も言えず、先輩に気兼ねして悩みを自分の中に抱え込んでしまっているのです。
著者は、上司に期待します。
(p129より引用) だからこそ上司には気配り、心配りが欲しい。羅針盤を持たない部下に方向を示すことができるのは、上司をおいて他にいないのだから。
上司は、部下(若い社員)に仕事を与えると同時に、仕事の目的・ゴールを示さなくてはなりません。また、ゴールに至るまでのアドバイスも与えなくてはなりません。
ただ、他方、部下(若い社員)の自主性も重視し、またひとつのことをやりとげる忍耐力や責任感も身につけさせなくてはなりません。
そうなると部下(若い社員)としても「自分の仕事のコントロール」をする必要が出てきます。
仕事のコントロールの基本はいろいろあります。たとえば、「期限を意識したスケジューリング」であったり「複数業務の優先順位づけ」であったり・・・。
そのなかで「ON OFFのけじめ」もあります。
一日の仕事の終わりを「すっきり」させて、プライベートタイムにもやもやを持ち込まないようにするのです。
次の日に「ここから始める」ということがはっきりしていて、(次の日)その状態からリスタートできるようになっていること、そうなっていれば、その日の仕事を安心して「シャットダウン」できます。
たとえば、パソコンを「スタンバイ」の状態で終了させるとか、明日すぐやることをポストイットに書いて机の上に張っておくとか、具体的に形に残る「自分なりの仕掛け」を工夫してみましょう。
ともかく仕事のことは一旦会社に置いて、気持ちを切り替えて貴重なafter5?を過ごしましょう。
こんな上司が部下を追いつめる―産業医のファイルから 価格:¥ 1,500(税込) 発売日:2006-04 |
リンク&コメント、ありがとうございます。
確かに私の職場でも「モチベーション」という言葉はよく聞かれます。
「モチベーションを維持して」とか「モチベーションを高めるために」とか・・・
「モチベーション=動機づけ」だとすると、動機「づける」側か、「づけられる」側かに分かれます。
人から動機づけられることもあるでしょうが、自らが自らに対してキチンとした動機づけができるようになりたいものです。
リンクのお誘いありがとうございます。早速こちらからリンクを張らせていただきました。
以前にくらべて「モチベーション」という言葉を聞くことが確実に増えました。モチベーションの必要性や存在に気がついたということなのだと思います。
ただ現場では逃げ口上のひとつになっていることも少なからずあると感じています。
部下とのやり取りで一方的になる人には「自分も若い時はできなかったでしょ?」と尋ねることが多いです。自分の時はどうだったかと単純なことが考えられない人が多いことも問題なんでしょうね。
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