羽音を立てて、ブンブン飛び回る虫がいた。
そのうちの一匹が、花に止まった。
そのまま、頭を花に突っ込むようにして吸蜜を始めた。
特徴から、”セイヨウミツバチ”のようだ。
突出した目が可愛い。
”アベサンショウウオ”だ！
お腹が大きく膨らみ、卵を抱えている。
間もなく、産卵が始まるようだ。
棚田跡を、下から上へと移動するため、斜面にいた。
おっと、足が滑った。
見ると、枯葉の下から、サンショウウオが出てきた。
薄暗いなか、目を凝らしてみると、カエルがいた。
5cmぐらいの、ヒキガエルの幼体だ。
アズマヒキガエルかニホンヒキガエルか？
まだ小さくて、同定できない。
”ツチハンミョウ”の仲間だ！
すぐに、枯葉の下に潜りこもうとする。
そっと捕まえて、落ちていた発泡スチロールの上に乗せた。
体液に、有害物質を含むので、素手で触らないほうが安全である。
よく見ると、ユラユラフワフワとした様子で、移動して行く。
”ザトウムシ”の仲間だ！
ゆっくりと、枯葉の陰に入って行った。
