腱鞘炎(ジストニア)日記

ジストニア生活もいつの間にか24年目!!
のんびりと付き合っていきます。

1980~90年代のアメリカでおきたバルベロ贋作事件を知っていますか?

2022-11-19 10:04:58 | ギター
こういう事件を面白がってはいけないんのでしょうが、でも面白い!!!!

あくまでネット上の情報ですので、実名でブログを書くのは控えます。
事件を引き起こしたアメリカの楽器商は1919年まで営業していて、代表者は2020年に亡くなっています。
中々ユニークな人物だったらしいです。
FBのページもまだ普通に残っています。

実名でブログ記事を書くのは問題があるでしょうし、日本ではあまり知れらていない会社の事ですので実名にする必要は無いと思います。



アメリカの楽器屋さんが1980~90年代?にバルベロ1世等の高価な名器の贋作を複数販売していたらしいです。
バルベロ1世の贋作には1970年製作のラベルが貼られて、実製作者は息子と説明されたいたらしいです。
あえてバルベロ1世が死去後の年代のラベルを貼る所が巧妙です。

この事件の一番面白い所は贋作は日本で作られていて、アメリカで偽物のラベルが貼られていた。
そして、まだ誰が贋作を作っていたのか分からない事です。
これらの贋作は意外にも「実は音が良い」らしいのです。
これらの楽器のオーナーは贋作と知っても、音が良い貴重な贋作として大事に所有しつづけている様子です。


昨日のブログのベニヤ板で作られたフランシスコ・フレタの贋作も、これら贋作事件の一環で作られていたらしいです。
確かに演奏動画で聞くと、ベニヤ製のギターとは思えない素晴らしい音が出ています。
2000ドルの高価な販売価格は「この楽器商の贋作」としての価値なんでしょうね。



さて日本で誰が贋作を作ってアメリカで販売していたのでしょうか?

こりは面白いです!!!!

無名で不遇の製作家が腕試しで名器の贋作を作った。
そんな話だったら面白いのですが、、、



まったく日本で話題になっていなかったのは、どうしてか???


たぶん実際は何も面白くない話だったからでしょうねえ。

まともな製作家では無く、いかにも贋作を作ってそうな面倒な人物が作っていた?
腕試しじゃなくてお金儲け。
だからベニヤ板で贋作を作った。


もしかしたらって思う人物がいます。


以前、こんな噂話を聞いた事があります。

「大阪の方でベニヤでトーレスの贋作を作って売ったギタリストがいる。」

他にもハウザー1世とかも作っては自分の弟子に売っていた噂があります。
ネットで贋作と思われるハウザーギターの演奏動画を見た(聞いた)事がありますが、音は思いのほか良くて驚きました。


下記の話はタブーなのかなあ、何故か誰も話題にしない?

かなり前ですが、あるギターの先生が、国際ギターコンクールを自分で主催して自ら優勝して、ちょっとした騒ぎに。
審査員は自分の弟子で、1位本人、2位一番弟子、3位奥さんの予定が、奥さんの演奏があまりに酷すぎて3位にする事が出来ずに他のギタリストになったとの噂もあります。
優勝賞金が非常識な位に高額(数百万円?)だったために、海外からも参加したギタリストもいて気の毒がられていた記憶があります。

あくまで噂話ですが、トーレスの贋作の製作者と同一人物との話も聞いた事があります。


側・裏板をベニヤで贋作を作られていて音が良い所が、日本で作られたフランシスコ・フレタとトーレスの贋作の共通点ですが、、、、


実際にはさらに面白くない話で、日本の量産ギターメーカーのフレタモデルが音が良かったので、アメリカでラベルが貼り替えられただけってのが事実の可能性が一番高い気もします。
イグナシオで無くフランシスコのラベルにしたのは、その方が情報が無くてばれずらいから?








上がフランシスコ・フレタ
中がイグナシオ・フレタ
下が日本製フランシスコ・フレタ

日本製フレタはヘッドの形状が微妙にイグナシオです。

でも日本の量産メーカーがフレタはともかくバルベロモデルを作っていたって話は聞いた事が無いですし、、、、

色々と謎が多くて面白いって思ってしまう贋作事件です。



追記です。

贋作事件のアメリカの楽器屋さんですが、調べて見ると色々と面白い事が分かります。
この楽器屋さんはフェデリコ・ガルシア・ラベルのマドリッドのギターを販売していたらしいのですが、実はこのフェデリコ・ガルシアは名古屋の春日楽器製造で作られていたとの事です。
ちょっとビックリです。
そうだとすると、バルベロやフレタの贋作ギターは春日楽器製造で作られたガルシアギターのラベルを貼り替えた物って可能性が高いです。

今度は春日ギターに興味が沸いてきたなあ。