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腱鞘炎(ジストニア)日記

ジストニア生活もいつの間にか24年目!!
のんびりと付き合っていきます。

実はドイツの爆音系ギターがひっそりと増えていました。

2022-10-12 19:55:11 | どうしてギターが増えていくの?
いつの間にか61歳になっていました。
60歳を過ぎていれば1歳や2歳増えたところで、何も感想はありませんなあ。

それでも1年間、無事に過ごせた事はありがたい事です。


そんな訳で?????
ひっそりと1台のギターが増えていました。
実はフランシスコ・フレタを手に入れる直前に買ってしまっていたのです。
2台手放して2台増えているので、トータルの台数は変わりません!!!!







ドイツのシュテファン・シュレンパー2015年製です。
タイトルは「Nueve Pclos」????
9つのPclosって何だあ????
まあどうでも良いか。


シュレンパーのギターは勝手にハウザーモデル等の正統派な木質系の音のギターを想像していたのですが、実はかなりモダンなギターでした。
弾き心地はボグスワフ・テリクスに近いかなあ?
爆音系ギターです。






7本の平行に近いブレーシングにエンドの逆ハの字、駒下のトランスヴァースバー
弦の張りは弱くは無いけれども、粘ってこないので、指の抜けが良くて弾きやすいです。
この手のブレーシングは音の密度がやや低いのですが、パワーと豊かな響きでそれをカバーしています。




表面板のスプルースは中々良い感じです。




裏板はマダガスカルローズ?
普通です。




ヒール廻りの余計なデザイン。
あまり見える所で無いから気にしない。




ロゼッタがあ、、、、、
昭和のデパートの包装紙みたいな気がする。




ヘッドのデザインもモッサリしていて好きでは無い。




糸巻きはシェラーのプレーンタイプ
これは見た目も使い勝手も超goodです!!!

ネックが薄過ぎて慣れるまで弾き辛かったですが、慣れてしまえば逆に弾きやすく感じます。


このステファン・シュレンパーは音色の事を気にしなければ、ひたすら弾きやすいのです。
音も悪くは無いですが、フレドリッシュと比べると味わいが薄いのです。
その代わりに簡単に音が出るし、早弾きにも反応してくれます。
フレドリッシュだと弾き切れない曲でも、シュレンパーならばなんとかなったりします。


実用性は薄いけれども趣味性の高いフランシスコ・フレタと趣味性は薄くて実用性の高いシュレンパー。
同時期に試奏したせいで同時に購入となってしまいました。






バルセロナの古いギターさん達

2022-10-02 20:45:53 | どうしてギターが増えていくの?
古き良き時代のバルセロナのギターさん達



ミゲル・リョベートの親戚かも知れないJ.M.リョベート(19世紀末)






エンリケ・サンフェリューの息子のエンリケ・サンフェリュー・ジュニア(1939年)






フレタ1世の兄のフランシスコ・M.フレタ(1964年)






フランシスコ・シンプリシオの甥っ子のミゲル・S.シンプリシオ(1969年)




かなりアホっぽいラインナップではありますが、コリはコリで楽しくて良いのです。

アホなギター4台も所有するんだったら、ご本人さん作の名器を1台持っていた方が良いって考えもありますが、、、、
変なギター4台の方が絶対に楽しい!!!
だいたい4台の購入費用全部合わせても、フレタやシンプリシオ1台分の購入費用にも及びませんしねえ。

フランシスコなフレタのギターのお話し

2022-09-29 06:59:20 | どうしてギターが増えていくの?


バルセロナの60年代のギターが2台
フランシスコで無いシンプリシオとフランシスコなフレタ
2台のギターの弾き比べ

アホですな。

ミゲル・シンプリシオ 1969年
フランシスコ・シンプリシオの甥っ子のギター
某楽器屋さんに持ち込んで弾き比べをしてみました。


弾き比べたギターは、、、、
フランシスコ・マヌエル・フレタ 1964年
イグナシオ・フレタのお兄さんのギター
よくもまあこんな珍しいギターが日本にあったもんです。


世にもマニアックでアホな弾き比べです。


フランシスコ・フレタは弟のイグナシオ・フレタにギターの製作を教えた人との事です。
フレタ・ギターの原点???
存在があまり知られていないのは生涯製作本数が極端に少なかったから?
バイオリンの製作がメインでギターはあまり作っていなかったようです。

弾き比べの結果

弾き比べるまでもなかったあああああああああああ!!
同じ60年代のバルセロナのギターですが、共通点はほとんどありません。

1969年のミゲル・シンプリシオは60年代末のニューコンセプトなギターです。
大空間で演奏される事を想定した少し後の時代の70年代スパニッシュギターみたいな性格。
腰高の明るい音でバンバンと鳴ります。

フランシスコ・フレタはもっと古い時代のギター、まるで戦前のギターみたいな性格。
音色は暗く陰鬱で重たい。
ひたすら濃密な音。
反応がグナシオ・フレタよりも早いので扱いやすいです。

こりは痺れるなあ、、、、
シンプリシオとフレタ1世のいいとこ取りみたいなギター。


弦長670mm(実際は668mm位だと思います)と長いですが、ボディはそれ程大きく無く、ネックも細めなので弾き辛くはありません。
このとてつもない魅力に満ちたギターのフランシスコ・フレタが、お値段はなんとイグナシオ・フレタ1世の1/4位!!!
音を考えたら長い弦長の事を差し引いても超!超!!超!!!お買い得価格です。




そんな訳で、フランシスコ・フレタは家にやってきてしまいましたあ。
アホだなあ。。。。






あまり弾かれてきていないギターなのか、状態はかなり良いです。



表面板に割れ修理跡等はなさそうです。
塗装もオリジナルに近い状態です。
もしかしたら薄くお化粧直しで上塗りされているかも知れません。
音にはほとんど影響は無さそうです。




裏板は柾目のハカランダ?の4枚継。
見た目は地味ですがこういうのが良いのです。





特別では無いですが趣味の良いロゼッタ。




ブリッジには白蝶貝の装飾。
派手さは無いですが味わい深い。




ヘッドも普通です。
2本ラインだけです。




糸巻きはたぶんフステロ
オリジナルではなさそうですが、すでに軸が割れて空回りしています。
とりあえずエポキシで固めて応急措置してあります。
お店の人にはゴトーに交換すると言われましたが、そのままにしてもらいました。






以前注文しておいたロジャースに交換予定です!!!






ギター製作家の山本篤史さんにチェックしてもらいましたが、軸穴が歪んでいて2弦・5弦の穴の位置がずれているそうです。
軸間寸法も36mmなので一度穴を埋めて開け直してもらいます。
かなり神経を使う作業らしくて、山本さんは嫌がっていたなあ。




力木はボディぎりぎりまで延びた9本ファンブレーシングのみ。
現代の製作家の仕事に比べると、なんとも微笑ましく味わい深いお仕事です。
これであの濃密な音が出るからギターは不思議です。




フランシスコ・フレタは現在山本さんの工房で修理・調整中です。
完成はいつ頃かなあ???
ヘッドの軸穴の開け直しが、現状の歪で位置がずれた穴を出来るだけ削ずらずに埋めるので、かなり大変との事です。
たぶん10月末頃の完成かなあ?












ハカランダの板を叩いた事ありますか?

2022-08-03 23:02:01 | どうしてギターが増えていくの?
こんなハカランダを見て、叩いて音を出したりしたら、どうなる???




そりゃー欲しくなるじゃーないですかあ、、、
ほぼ柾目のハカランダ
叩くとコォ~~~~~~~ンって気持ち良い音がする。
古い良質なハカランダって叩くとこんなに気持ち良い音がするんだ、、、
知らなかった。


それで表面板はこれ





ビジュアルがムッチャ渋いよお!!!
エエですなあ。
何年寝かしたらスプルースの色がこんなに濃くなるんだろう?
素晴らしいなあ。


こんなハカランダやスプルースが何枚も出てきちゃう。
ある所にはあるんですねえ。


この素晴らしい材がギターになったら、いったいどんな音がするんだろう?


オーダーしちゃったのは2月27日

音のイメージを色で聞かれたり、どんなギターが好きか色々と話をしました。
弦長は640mm、ボディサイズはブーシェで、反応は早く、音は透明で冷たくて艶っぽく、美しい余韻を楽しむギター。
お願いしたのはこんな感じです。
ネックの形状とか、2ホールブリッジ、ポジションマークも確認されたかな?





ロジャースに注文してあったマカライトボタンのマシンが出来上がって来たので、取り付けてもらう事にしました。



完成の連絡があったのは7月半ば、ギターを取りに行けたのは7月25日。





野辺雅史さんに作っていただいたギターです。




ほとんどローズウッドにしか見えない地味な柾目のハカランダ
このハカランダならば、ローズウッドの様に素直な反応でハカランダらしい硬質な音のギターになるのでは?と思って選びました。




マカライトボタンはやっぱり違和感があったか、、、
そのうち見慣れるでしょう。
さすがロジャース!!操作性は抜群です。




口輪のデザインも落ち着いた良い物です。





表面板に浮き出した波模様
見るからに良い音が出そうです。






素晴らしいギターです。
こんなギターが出来上がってくれたらって思っていた通りのギターです。
理想のギターです。
重量を計ったら意外にも1.83kgもありました。

腰が強くて弦を押し込まずに弾いても良く鳴ってくれます。
密度の高い音がして、音の圧力も充分にあります。
低音は重く躍動感があって適度な響きもあります。
高音は太く透明で心地良く上品な色気があります。
上から下までどこにも弱点が無いです。
弾き心地が良くて楽器との一体感が感じられます。
弾いていてひたすら楽しい。
音量はかなりあると思います。
弱音も美しい。
腰が強いので強く弾いても音が歪まない安心感。

出来立てての状態でこれだけ戦闘能力が高いギターは、過去に弾いたギターではタッキくらいしか無いですねえ。
そしてタッキよりもかなり弾きやすい。


この素晴らしいギターが年数を経てどう成長していくのか楽しみです。
私が元気にギターを弾いていられるうちに、このギターが能力全開状態になってくれると良いなあ。

子供の頃の憧れ

2022-07-30 09:12:49 | どうしてギターが増えていくの?
子供の頃の話です。
小学生から中学生くらいですかねえ?
憧れのギタリストはイエペスだけでした。
セゴビアもブリームもジョンもイエペス程には魅力を感じませんでした。

あの頃レコードで聞いた、イエペスのクリスタルトーンは本当に素晴らしかった。

とうぜん子供の頃の憧れの楽器はハウザーでもブーシェでもアグアドでも無くベルナベでした。
ベルナベは特別なギターです。
ベルナベは当時から非常に高価で、日本の楽器商が雑誌の対談で「ベルナベは強気で、値段をどんどん上げてくる。定価が高くなりすぎ」とぼやいていたっけ、、、

その後ベルナベは、新大久保の楽器屋さんが日本の総代理店になって、ラインナップを異常に増やして、最高級品は値段が歴史的名器並になって、2世になって、個性を失い普通に良いギターになってしまって、興味が無くなりました。

それでもCDで聞くあの頃のイエペスの音は素晴らしいし大好きです。

最近になって、指の状態が良くなってきて、子供の頃の憧れのギターのベルナベが弾いてみたくなりました。
最近の弾きやすくて高品質だけど個性の薄いベルナベでは無く、レコードでイエペスが弾いていたガチガチの70年代のベルナベです。

コチコチでパワフルで透明な音の70年代のベルナベ。
弾くのにも力が必要な体躯会系ギター。

新大久保の楽器屋さんで弾いてみました。



1977年のベルナベ。
イエペスの為に最初の10弦ギターを作ったのが1972年なので、まさにあの時代のベルナベです。

期待が大きすぎた?
良い音ではあるけど少しチープで大味な音。
期待していた様な高密度の音ではありません。

まあ当然か、、、、
イエペスのために作られた特別なギターと普通に作られたギターでは違って当然ですねえ。

それでも、ひたすら良く鳴って弾きやすい。
弦長は660mmでもほとんど気にならない。
音質は悪くないです。全ての音が明快に聞こえます。
音色は特別では無いけど分かりやすい良い音。
反応も大らかで神経質な所がまったくありません。
強くタッチすれば単純に大きな音が出ます。
音量は大・中・小の分かりやすい3段階変化。
音色の変化は固い→柔らかいの2段階。

扱いやすいギターです。
野辺ギターや山本さんの猫ギター、黒田モダンの様に繊細な所が無いし、フレドリッシュの様な気まぐれな所は微塵も無い!!
安定して音が出てくれるギターです。






何故だ????

今、77年のベルナベが家にあります。
アホだ、、、、、、





裏板はかなり良さげなハカランダです。





口輪もラーメンどんぶり模様が味わい深い!!!





このマシンは何???
ムッチャ渋いんですけど!!!
GGショップでは同じマシンをアレッシーって説明してますが、違いますよねえ?
新大久保の楽器屋さんではヴァンゲントでは?との事。
ヴァンゲントにしては操作性は悪くありません。


憧れていたイエペスの音は出ませんが、これはこれでありな実用性と趣味性を兼ね備えたギターです。






小さな世紀末スパニッシュギター

2022-07-08 13:32:26 | どうしてギターが増えていくの?
もう7月になってしまったのですねえ。
前回のブログから2ヶ月以上放置状態が続いてしまいました。
まだ生きています。




委託販売に出していた楽器が売れたので、代わりに小さな世紀末スパニッシュギターが家にやって来ました。
弦長610mmのギターです。
ひたすら心地の良いギター。
夜中に酒飲んで酔っ払って弾くとたまらなく良いギターです。




J.M.リョベート

購入時は正体不明でしたが、ネットで色々と調べているうちに正体が少し分かって来ました。
古いギターを手に入れると、この追跡作業の楽しみもあって良いのです。


J.M.リョベートはタレガの弟子のリョベートとは関係ありません。
19世紀末から20世紀の初頭にバルセロナのcanaletas通りで営業していた楽器商です。
ギター、バンドーリアの製造販売と楽譜の出版、ヴァイオリン等の販売と手広く商売をしていた様子です。
J.M.リョベートさんの死後も奥さんが会社を引き継いで営業していました。
ラベルには製作年等は書かれていませんが、1905年のJ.M.リョベート社の出版した楽譜には版元「Viuda de J. M. Llobet」(J.M.リョベートの未亡人)と記されていますので、このギターは19世紀末~1904年に作られたギターのようです。
実際の製作家は不明です。


今まで数台弾いた(所有した)19世紀末のスパニッシュギターとはかなりテイストの違うギターです。
鳴りが良くて響きが豊かです。
音質がしっかりしていて音色はやや暗い魅力があります。
弾き心地は世紀末スパニッシュですが、音の傾向はもう少し後のエミリオ・パスカルやエンリケ・サンフェリューに近いかも?
かなり好きなタイプのギターです。





ロゼッタがひたすら美しい。
色彩あふれるコテコテのド派手装飾と違いセンスが良いです。
この辺りにもバルセロナっぽさを感じます。
実際はバレンシアで作られたギターにJ.M.リョベートのラベルを貼って販売された可能性もありますが、、、





ヘッドの装飾も手が込んでいますが、コテコテ装飾とは違います。
糸巻きはオリジナルでは無さそうです。
古い時代にパーラーギター用の物に交換されている気がします。
使い勝手は良いです。





指板の脇にも鯨のヒゲの縁取り。
手間暇掛けて作っていますねえ。。。。





裏板は良い感じのシープレス




細かい所まで手の込んだ装飾が入っています。


19世紀末のギターですので、現代の楽器の感覚で言えば状態は決して良くはありません。
表面板その他の割れ修理跡は当たり前です。
表面板は波打ってます。
その為に元々斜めになるように付いているサドルがさらにお辞儀をしています。

現状は細い弦を張ってピッチを440Hzで調弦するとローポジションでビビります。
ネックが少し逆反りしていますが、フレットは現在使われている物と寸法が違いますし、鯨のヒゲの縁取りを痛めたく無いので、大きな修理はしたくありません。
こういう楽器は最低限の修理・調整で付き合っていくのが正解だと思います。
コンサートギターでは無いですしね。

今回は山本さんにサドルを作製して弦高調整と糸巻きの付け直し(取付ビスが空回りしている)のみをお願いしてあります。
ビビりが治まりきらなかった時は太い弦を張ってピッチを下げて対応予定です。


気楽に使える古い時代の物はやっぱり良いですねえ。
酔っ払うと必ず弾きたくなる。。。。。

世の中にはブーシェの名をモデルにしたギターがかなりありますが、、、

2022-04-24 10:44:23 | どうしてギターが増えていくの?
正直に思った事を書くと、、、

世の中にはブーシェの名をモデルにしたギターが、かなりありますが、、、
「このギターにブーシェの名前使ったら、ブーシェに失礼だろう!!!」
などと思ってしまうギターがほとんどです。
たまにブーシェっぽい鳴り方の様な気がするギターもありますが、ブーシェとの差は「カニ」と「カニカマ」以上です。
「キャビア」と「とんぶり」位にかけ離れています!!!
ブーシェに対する尊敬の気持ちが感じられない。

タッキさんのブーシェオマージュは良いのです。
オマージュですから。

川田一高さんのプレスティシリーズも良いのです。
ブーシェの名前を使っていませんし、そもそもブーシェ風のギターを意図していないのですから。

「トーレス」や「ハウザー」の名前をモデルに使ったギターも沢山ありますが、これらもほとんど「何処が?」って思ってしまうギターですが、何故か気にはなりません。
シンプリシオモデルとかサントスモデルとかも気になりません。
私にとってブーシェは、特別に独特な魅力に満ちたギターだからかなあ???


ここまでの前置きは、以降の本編?とは、ほとんど関係無いのですが、、、

話は変わりますが、黒田義正さんの少し前までのラベルはブーシェ風です。
これはパロディ?って思う位に洒落っぽく似せてあります。
唐草模様なんて、部分的にはまったく一緒だったりします。
これは「分かる人には分かる」洒落っぽいラベルなので良いのです。

そんな訳で??黒田義正さんのギターが1台、新たに家へやってきました。。。(←???)




見た目は新しいギターに見えますが、2003年製作の20年近く経ったギターです。
弦長は635mmでボディも小ぶりなギターです。
構えた時の感触はオールドスパニッシュに近い。




表面板はスプルース、裏・側板はローズウッドの標準的なギターです。




ラベルはブーシェパロディの横貼り?
オサレです。




口輪は新しさと古さの合わさった黒田さんらしい良いデザイン




黒田さんにしては珍しいダブルホールのブリッジ




糸巻きはゴトーの中級品
これはすぐに交換ですね。





ほとんど弾きキズの無い美しい表面板!!
全体的にキズが見当たらない良い状態です。

前オーナーは超名器を数台所有していた高齢の有名コレクターでしたので、ほとんど弾かれずにデッドストック状態だったのかも知れません。


内部構造は、、、



お~~~!!!
普通のファンブレーシングで無いいいいいいいいい!!!

7本の平行ブレーシング
2本の逆ハの字のクロージングバー
そして波形のトランスヴァースバー

黒田さんのブーシェオマージュ的ニューコンセプトギターですなこりは。。。。


音色は黒田さんらしい木質系の心地良い柔らかい音。
高音は少し複雑な音かな?
数種類の色が含まれているような音。
適度な透明感もあります。
音の芯がしっかりとしてます。
低音は適度な重量感と躍動感。
6弦の開放弦がド~ンと来るのは、ブーシェよりもシンプリシオっぽいかも?
音色の変化も付けやすい。
響きがあって気持ち良い。
反応は早くて、その後にも音が立ち上がってくる。
音量も十分にあってピアニシモも簡単に出てくれるのでダイナミックレンジが大きい。
弾き心地がひたすら良い。
弦はひたすら柔らかい。
でもしっかりとした腰で強めのタッチにも反応してくれます。

自分にとって一つの理想型のギターです。(←もちろん別パターンの理想型のギターもありますが、、、)
右指に掛かる負担がほとんど無いので、筋力の衰えた今の状態でも普通に弾けてしまいます。
パワーとスピードは衰えたままですが、曲によっては指が元気だった20代の頃と同じ様に弾けてしまいます。


このタイミングでまさかこんなギターに出会えるとは、、、
しかもムッチャお買い得価格だった。



日本のギター製作家は指物師でしかない??

2022-02-06 08:41:35 | どうしてギターが増えていくの?
ずいぶんと前ですが、ロマニリョスの講習会に参加した事が売り?の中堅製作家から言われた事があります。

日本人の今までのギター製作家がどうして駄目か分かる?
指物師が形だけのギターを作っているからなんだよ。

言い回しは正確には覚えていませんが、自分とその仲間の若手製作家はロマニリョスの講習会に参加しているから本物で、日本の先人達はスペインの伝統的なギター製作を知らず指物師の技術で作ってるから楽器として駄目って言いたいらしいのですが、、、
昭和の初期の頃の話ならばともかくねえ、これ言われたのは平成も終わろうとしている頃なんですよねえ。。。

これを聞いて以降、「ロマニリョスの講習会に参加を売り」にしている製作家は楽器も信用出来ないと思う様になってしまっています。
ロマニリョスの講習会に参加していても、素晴らしいギターを作っている方もいらしゃいますが、、、、

昔ながらの邦人製作家のギターって弾きやすいのが多いんですよねえ。
簡単に心地良い音が出る。
特に昭和から作っていらっしゃる方のギターは音色に独特の湿気と艶があって、これが魅力になっているギターが多いって印象です。
年式の比較的新しいギターであれば、音質や音量にも実用上問題無いし低音の重量感もあるギターが多いですしねえ。

簡単に音がでて音色が日本的な湿っぽい艶を感じる様な邦人製作家のギターが1本欲しい!!!


邦人製作家のギターは3台(1台は在フランスなのでフランス製???)ありますが、どれもカッ飛んだ個性のギターで古き良き時代の日本のギターの面影はありません。


某ギター試奏ブログを書いていらっしゃる方が最近邦人製作家にギターをオーダーしています。
この方は楽器屋さんを除けばたぶん日本で一番多くのギターを試奏しています。
ブログを読んでいると、この邦人製作家のギターが欲しくなってしまいます。

野辺雅史さん

祖父は指物師の技術でギターの製作
お父さんの野辺正二氏は昭和の時代から日本を代表する製作家
まさに古き良き時代から続く日本の製作家の家系

お父さんの野辺正二さんのギターを弾いている知り合いがいます。
音の密度が濃いギター
残響過多のホールでも、コロナ対策で窓開けている騒音だらめの音楽室でもしっかりと音が聞こえてきます。
低音の重量感もあります。
でも高音に色艶はあまり無いかなあ?


若い野辺雅史さんんが作るギターならば、野辺ギターの良さはそのままに音に色気が出ているのでは???
でも楽器屋さんに野辺雅史さんのギターが置いてある事は無いんですよねえ。
完全にオーダー受注製作で製作本数も少ないから、、、
良いギターなので手にした方も手放さないのでしょうねえ。。。
どんなギターか弾いてみたい!!!


正月も明けた頃
酒で脳の濁った深夜です。
ヤフオク見ていたら、なんと野辺雅史さんのギターが出品されています。
製作は10年位前です。

値段はムッチャ高い強気の設定。

この価格ならばもう少し出して新品オーダーした方が絶対に良い。
でももう歳だからねえ、、、
これから新品のギター手に入れて鳴るまで弾き込むのも無理です。
今後も弾き込みが必要なギターが家に溢れてるし。。。。
10年経っていればちょうど良い感じに弾き込まれていそうだしねえ。

手が滑った?
ポチっとしました。

そして2週間位前にギターが到着です。
アホですな。




地味で古風な見た目が素晴らしい!!!!
ピッカピカの仕上げのギターだったら絶対にポチっとしなかった。




表面板の色が濃淡が出ていて良い味わいです。
良いですねえ。
材質は何だろう?
ジャーマンスプルースって説明文に書いてあったけど、何となくエゾマツっぽい気もする。




口輪のデザインも素晴らしい!!!




裏板はローズウッド系
良い柾目です。
昔の良いギターのローズウッドはこんな柾目が普通でした。
この見た目だけで楽器の素直な反応が想像出来ます。




2012年製でシリアルNo.122
ラベルは昭和ですなあ、、、
若い人のセンスでデザイン変えても良いのではなんて勝手に思います。
でも伝統も大事ですしね、、、




糸巻きはヤマハに交換されてしまっています。
元の糸巻きはヤフオク出品時に外して別々に出品されていました。
これは交換ですね。
どの糸巻き付けようかなあ???


さっそく弾いてみます。

あれ????
想像してたのとまったく違う。
じぇんじぇん弾きやすく無い。
弦の感触は腰が強い本格派のギターです。

鳴りも普通ですねえ。
低音も期待していた様な重量感は無く普通です。
高音はキンキンした金属音が混じります。
期待していた様な湿気った艶っぽさもあまり無い。

良いギターだけど特別ではない普通の日本のギターです。


ポッチったのは失敗かなあ?

楽器屋さんに委託販売にだしちゃおうか?
なんて思いながら弾いていたら3日後位には1弦の金属音が消えて美しい音色に変化。
毎日変化し続けています。

2週間で好みのギターに変わりつつあります。
反応が良くなって弾きやすくなっています。
高音は上品な心地良い音になり色気が出始めました。
低音はパワーが出てきて重量感も増しています。

普通のギターに感じたのは楽器が眠っていただけでした。
まだまだ覚醒していないので、これからどれだけ変わっていくか楽しみなギターです。

しかし、、、
糸巻きどうしようかなあ?
フレドリッシュに付けてあるゴトーを取付ようかと思っていたのですが、このギターには似合わないし鳴りにも良い影響は期待出来ないです。
このギターならばシェラーが似合いそうですが、高いんですよねえ。。。
フレドリッシュに付けるつもりでポチったシェラー付けちゃおうかなあ????
それでフレドリッシュ用にはロジャースを注文しちゃおうかなあ???
悩むなあ。。。



ちょっと早めの今年の振り返り2021

2021-12-09 08:13:26 | どうしてギターが増えていくの?
少し早いのですが、どーでも良い今年の振り返りです。

今年の振り返りその①

あれから2年間
また生き延びる事が出来ました。
ヨカッタヨカッタ


今年の振り返りその②

還暦を迎えた
「おっさん」から「じいさん」に変容した。


今年の振り返りその③

定年退職して無職・無収入になった。
これでもうギターは買えません。(←買う必要無いだろう!!!)


でも、今年も色々とギターを買いましたあ!!!

5月

アントニオ・ラゴス(Antonio Lagos) 1985年


アルゼンチンの激渋ギター
クラシックよりもフォルクローレやタンゴが似合いそうなギターです。



楕円形のサウンドホール
見た目はシノポリモデルっぽいですが、弾き心地は別物。
無骨で大らかなな筋肉質ギターです。



裏板の材質は不明
イナゴ豆かなあ???
味わい深いです。

地獄の底から湧き出す様な重低音と太く柔らかい高音。
反応は鈍く重たい。
造作は雑で無骨でひたすら味がある。
ネックは丸太????
でも弾き辛くは無い。

お風呂上がりに鶏カラつまみにビール飲みながら弾く専用ギターが欲しい!!!
と思って手に入れたギターです。



弾きたくなったらすぐに手に取れる様に、食卓の脇にぶら下がっています。



6月


ピカソ
Masashi Takata 2021 - No.046Picasso


世の中にはとんでもなく変な物を真剣に作ってしまう人がいるものです。



ピカソの描いた絵画「老いたギター弾き」の中のギターをそのまんま再現して作られたギターです。

形状はピカソの描いたギターを忠実に再現して歪に作られています。
楽器としては19世紀末のスパニッシュギターの仕様で誠実に作られています。
弾き心地と音色、響きは世紀末スパニッシュそのものです。
生漆での仕上げが美しい!!!!





7月

2年間止らずに動き続けてくれた心臓へのお礼です。
私の心臓はギターを欲してはいない?
夜中に酔っ払ってネットで見ているうちに、楽しくなってきてポチっとしてしまいましたあ!!!
アホですな。


エンシケ・サンフェリュー・ジュニア(Enrique Sanfeliu Junior )1939年


粗大ゴミ???
ゴミ捨て場に置いといても誰も拾わない位汚い!!!!
だが!!色合いがダークで味わい深い。


エンリケ・ガルシアの外弟子エンリケ・サンフェリューの息子の作ったギター。
バルセロナのオールド・スパニッシュ。


エミリオ・パスカルを手放してから、手元に無かったオールド・スパニッシュですが、手頃なのが1台欲しくてポチっとしてしまいました。



裏も汚い!!!




口輪も色合いがダークで思いのほか味があって良いですねえ。




ヘッドもひたすら地味で良い。




お父さんと同じラベルに小さくJunior の文字
渋いなあ。。。。




糸巻きは空回り寸前だったので、フステロのエステソモデルに交換。
フステロは美しい!!!
操作性も良いです。
ロジャースの様なスムーズさはありませんが、余計な遊びも無く、しっかりと回ってピタっと止ります。




力木はなんと3本ファンブレーシング!!!!
1930年代のニューコンセプト???



たった3本の力木でオールドと思えない位に豪快に力強く鳴っています。
1939年製なので、コンサートホール向きのギターに移行中だったのかも?
反応もオールドっぽい気難しさが無く、素直で大らかです。
弾いていて心地良いです。


10月

自分への還暦祝い?

ホワン・ミゲル・ゴンザレス(Juan Miguel Gonzalez)2017
トーレスレプリカ


買う気は無かった、、、、
サンフェリュー買ったばっかりだったし。

でも委託していたバルベロ・イーホと長沢仁美の2台が売れて、お金が出来てしまった。
駄目元で「売れた2台の代金までまけて」って聞いたらあっさりOK。
新たな出費ゼロで手に入れました!!!




口輪が美しい!!!




裏板の3枚継ぎも美しい!!



糸巻きはフステロの「7.TORRES ESPECIAL」
美しくそして操作性が良い。
正直ゴトーなんかよりスムーズで使い心地が良いですねえ。
フステロの最終型糸巻きは素晴らしい。

弾き心地と音色・響きはほとんどオールド・スパニッシュ。
高音の響きが美しい。
新しいギターなので機能的には現代のコンサートギターです。
趣味性と実用性が高いレベルで両立している理想的なギターです。






そして10月末

もうこれ以上はギターは要らない。
だいたい無職・無収入でギターなんて買えない。

委託していたギターがさらに2台売れて気が大きくなった?
また夜中酔っ払っていて楽しくなってしまってポチっとした。



ミゲル・シンプリシオ(Miguel S.Simplicio Sobrino de Francisco Simplicio)1969年


定年まで勤めあげた自分へのご褒美です!!!!(←説得力無し)
酔っ払ってポチっとしてから12日後にドイツから到着です。


20世紀初頭、バルセロナの名工フランシスコ・シンプリシオの甥ミゲル・S.シンプリシオが作ったギターです。
F.シンプリシオの工房で一緒にギターを作っていた息子のミゲル・シンプリシオとは別人です。




センターの割れ修理跡が悲惨です。
全体的にビカビカに再塗装されてしまっています。




裏もビカビカです。




口輪が美しい!!!!




鮑????
色合いが落ち着いていてこれも悪く無いかな?




20世紀初頭のF.シンプリシオへのオマージュ?
これはこれで悪く無いです。
目立つしね。




糸巻きはゴトーの廉価品が付いていたので、奮発してロジャースに交換!!!
ロジャースは本当に美しい。
近くで見て美しいのはフステロ、遠目で見て美しいのはロジャースです。

ゴトーからロジャースに交換したら、楽器の反応も鳴りも音も激変しましたあ!!
ロジャース恐るべし。




ラベルには誇らしげに「Sobrino de Francisco Simplicio」の文字
サインの文字デザインがセンス良いですねえ。




オリジナルの専用ケース内には「Miguel S.Simplicio」のエンブレム
格好良い。




内部構造
まったくシンプリシオで無い!!!!
60年代のニューコンセプト?

同時代のラミレス3世やフレタに対抗して、パワーを求めてギターは大型化し重くなっていったんでしょうねえ。

しかし、、、裏板のエンドブロック辺りに写っている白い物は何????
蛾の繭?
修理した時に取り忘れた綿???
バルセロナで流行った何かの呪いの儀式の跡????
何だか不気味なんですけど。
サウンドホールから小さなハタキを突っ込んでパタパタしたけど取れないですう。
昔、ブエノスアイレスから取り寄せたヌニェス1世の中から、巨大なスズメバチの死骸が出てきた事はあったなあ、、、、


弾き心地はF.シンプリシオとは方向性の違うギターです。
70年代スパニッシュです。



日本に到着したばかりで鳴っていない状態の時の音です。
反応もガチガチで苦労して弾いています。
修理・調整をして弾き込むと大化けしそうな感触がします。

ミゲル・シンプリシオは現在山本さんの工房で修理・調整中です。
完成は早くて来年の1月末頃。


結局は、ギターを買っただけのアホな1年でしたあ!!!!


シンプリシオはシンプリシオで無かった

2021-11-02 07:10:34 | どうしてギターが増えていくの?
ダ~~~ン!!!!



とうとう到着です。

夜中に酔っ払って楽しくなってしまってポチっとしてから、12日後にドイツから到着です。
今回はサンフェリューの時よりもかなり早い到着です。



ミゲル・シンプリシオ




フランシスコ・シンプリシオの甥っ子で、叔父さんと一緒にフランシスコ・シンプリシオのギターを作っていた人です。
そのミゲル・シンプリシオが1969年に作ったギターです。


さっそく梱包の解体作業に取りかかります。




オリジナルケースが激渋!!!



内部にはM.S.Sinplicioの名が記されています。
これは良いですねえ。


そしてギターの状態は!!!



あれ????
何だか想像していたのと違うなあ、、、、





適当な修理をちょこっとだけ施したボロボロの粗大ゴミみたいなギターが到着すると思っていたのに、ケースに入っていたのはピッカピカのギターです。
ビカビカに再塗装されてしまっています。
表面板センターの修理跡が無ければ、出来たての新品のギターみたいです。




裏板もピッカピカです。




美しい美しい口輪
写真よりも実物の方がより美しい




1920年代のF.シンプリシオへのオマージュ???
ヘッドの埋木細工も実物は色合いが落ち着いていて良い感じですね。
これはこれでアリです。




ブリッジの鮑も実物は目立ち過ぎずに良い色合いです。


弦を張り替える時に内部を撮影。




60年代のニューコンセプト??
ブーシェベース???
では無いか、、、、

F.シンプリシオでは無い!!!

サウンドホール下に2本のごつい横力木
その下にほとんど平行な9本ファンブレーシング
エンドに逆ハの字
そしてブリッジ下のトラベルスバー?
真ん中の力木が貫通する小さな力木?
そのエンドにもうひとつ

1920~30年代にF.シンプリシオの下で作っていたギターとは別物です。
フレタ・エ・イーホスやラミレス3世等の様に、大きなコンサートホールでも負けない力強い音を模索した結果なんでしょうねえ。
色々とやってみてたどり着いたガチガチの表面板。
ギターの重量もそれなりにあります。


それはそれとして、、、

裏板のエンドブロック辺りに写っている白い物は何????
蛾の繭?
巨大化した黴の塊??
修理した時に取り忘れた綿????
バルセロナで流行った何かの呪いの儀式の跡????

何だか不気味なんですけど。


サウンドホールから小さなハタキを突っ込んでパタパタしたけど取れないですう。
裏板にがっつりとくっついてます。
修理・調整で山本さんの所へ持っていった時にでも取ってもらおうかな?

昔、ブエノスアイレスから取り寄せたヌニェス1世の中から、巨大なスズメバチの死骸が出てきた事はあったなあ、、、、


弦も張り替えたし、さっそく弾いてみます。

お~~~パワフルだあ!!
シンプリシオでは無いいいいいいいいいいいい!!!!

高音は太く丸い心地良い音色。
低音はやや腰高ですがパワフルな太い音がドカンドカンと出ます。
弦の感触は上から下まで重くて柔らかい。
70年代スパニッシュの感触。
やや大味だけどひたすらパワフルです。
体育会系筋肉質ギター。
弾きこなすのはちょっと大変か?
でも反応が素直なので弾きづらくは無いです。
音色も含めて弾き心地は良いです。


まだ楽器が眠っているせいもありますが、再塗装の影響で反応が鈍いですね。
弾き込んで楽器が目覚めて、塗膜が振動になじんでくると大化けする予感がします。
サドルとナットも良くないかなあ?


そしてこれはアウト



ゴトーの安物の糸巻きに交換されてしまっています。 
量産ギター用の物です。
調弦は問題無く出来ますが、ガタガタです。
見た目も悲しいですし調弦が楽しくない!!!
音にも影響が出ていると思います。
コリは交換ですね。

奮発してロジャースにしちゃおうかな?
このギターには音の事も含めて、ロジャースが一番良いと思う。

糸巻きを手に入れたら、いつもの様に山本さんも所で修理・調整をお願いする予定です。


まだまだ楽しみは続きます。